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観察 | 海の生物⑨

西伊豆 宇久須港:小型だけど黄色の帯がきれいな小魚「イトフエフキ」

イトフエフキの画像宇久須港の堤防下でフエフキダイ科の小型種「イトフエフキ」を釣った。神奈川県以南に分布し沿岸のサンゴ礁内湾、岩礁域砂底、海藻帯に生息する。フエフキダイ類の小型種で、成魚になってもあまり大きくはならない。背ビレの第2棘が長く糸状に延びているのが和名の由来とか。体側に何本かの黄色帯がある。この黄色帯が薄くなることも多い。暗色の斑模様、網目模様が現われていることもある。この魚は食べられておいしい方。小型なので刺身よりも塩焼き、フライ、ムニエルなどがおいしい。 今回は、堤防から見える所にいたので、釣り糸に針と浮きをつけて目で見ながら手酌のような形で釣った。釣り竿がなくても堤防なら子どもといっしょに簡単に食べられる魚を釣れるのだから釣りは面白い。釣りは高級な道具がなくてもできるのだ。釣り人には、タマミと呼ばれるている。釣り人が狙う大物は通常ハマフエフキで、イトフエフキのような小型には興味がないが子どもは、魚が釣れること自体がおもしろさに結びつくものなのだ。(Date:2012/09/17)

西伊豆 宇久須港:性転換するベラ「ホシササノハベラ」

ホシササノハベラの画像これは、「ホシササノハベラ」。このホシササノハベラは、過去はササノハベラとして1種であると思われていて、アカササノハベラはササノハベラの雌(メス)、ホシササノハベラは雄(おす)と言われていて、種が分離したことを知らないために「ササノハベラ」といわれることもあるらしい。ようは、ベラの1種なのだが複雑だ!!黄土色もしくは緑がかった色合いで、やや赤いのもいる。ササノハベラ属2種は似ているが、目の下の黒っぽい褐色の筋がまっすぐに後方、もしくはほんの少し下方に曲がり胸ビレに遠く届かない。見分け方として一番簡単なのは、アカササノハベラは、背中に白い斑点がない。岩礁地帯と砂地にいてホシササノハベラが浅場に、アカササノハベラはやや深い場所に生息する。 ホシササノハベラは、性転換する。小さいときはすべて雌、産卵後群の優位にある雄が死ぬもしくはいなくなると、大きい優位にある雌が順番に雄に性転換するらしい。お~不思議な世界。性転換がなぜおきるのだろうか???人間とは相違する生物の形がこの地球上にはいっぱいあることを感じてしまう。また、この魚は冬場は、砂にもぐり冬眠するらしい。性転換はするは、冬眠はするおもしろい魚だ!もちろん、ホシササノハベラも食べられる。(Date:2012/09/17)

西伊豆 宇久須港:のどもとが青い不気味なハゼ風カサゴ。「アナハゼ」

アナハゼの画像これが、「アナハゼ」。磯回りや防波堤に普通に見られる。ハゼと名前がつくが実は、カジカの仲間でカサゴ目に分類されている。場所により体色、模様に多少の変化がある。口が大きくエサを一飲みにし、堤防から餌を降ろすだけで簡単に釣れる魚。雑食性でなんでも食べるすごいやつ。アナハゼは、白身で食べれる魚なのだが、のどもとの青い色が毒々しくてあまり食欲がわかない。焼いてからみそ汁にするとおいしいらしい。興味のある人は試してみれば? アナハゼは、釣り糸を垂らすだけで簡単に釣れる魚の一つ。のどもとの緑色が気持ち悪いと思う人が多いが、個人的にはきれいな色だと思う。色に対する感じ方も人それぞれ。。オスは茶色で、メスが緑色をしていると言うのでこれはメス。メスの腹に穴がありこれが生殖器。オスの腹には生殖突起が出ている。体色の個体変異が多い魚なのだが、うろこがないのでツルっとした体表なのが特徴かなぁ。(Date:2012/09/17)

西伊豆 宇久須クリスタルビーチ:早い早い!!カニのスプリンター「スナガニ」

スナガニの画像海水浴客も少なくなる9月の中旬、宇久須キャンプ場前の宇久須クリスタルビーチになにやらちょこちょこ動いているものが・・・・良く見れば、「スナガニ」。子どもたちがしっきりなしに追いかけて捕まえていた。この「スナガニ」、満潮の高さよりも上の砂浜に深い穴を掘って生育しているカニ。動きが素早くなかなか捕まえることができない。目が飛び出ていて面白いかををしている。色が砂浜に溶け込むような色で砂浜と同化している。穴掘りも名人技。スナガニは、夜行性で昼間は巣穴から時々出てくる程度と聞いたが、ここのスナガニは昼間でも活発に外に出ていた感じがした。人が近づくと臆病者なのか?ものすごいスピードで走りはじめます。足が速く、暗闇を素早く走りまわるので、スナガニを英語でGhost Crab(幽霊ガニ)と呼ぶらしい。夜動く不気味なカニか???こいつのハサミの力が強く、挟まれるととても痛くキズになるよ!! .(Date:2012/09/17)



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