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海!-そこは子どもが一番自然を感じることできる世界なのかもしれない

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は、マリンスポーツのひとつ。子どもでも、ある程度の練習で海の中を手軽にのぞけるすばらしい海遊びのひとつでもある。 シュノーケリングは、ドイツ語で潜水艦の換気筒を表す言葉の「スノーケル」に由来しその後、呼吸用の道具を「スノーケル」と呼ぶようになった。 「シュノーケリング」は、「snorkeling」をドイツ語読みしたもの。スノーケル、マスク、フィン(これらを3点セットと言う。)などを使用し、水面に浮かびながらまたは潜り海の中を見ることができる。 シュノーケリングに近い言葉で、「スキンダイビング」があるが、これはあくまでも「潜水」を目的としたもの。シュノーケリングは、「スキンダイビング」に求められる潜水テクニックは必須ではなく、気楽に海を楽しむことができる海遊びのひとつなのだ!!

何が楽しいの?・・・シュノーケリング・・・

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南伊豆 中木 ヒリゾ浜

海の中は、いくら見ても見飽きないすばらしい世界。楽しさは、一度シュノーケリングを体験すればだれにでもわかるはず。青、黄などのカラフルな魚をはじめ、さまざまな魚たちが泳いでいるのが見える。 場所によっては、サンゴまでも見られてしまう。海岸や磯で見かけない海の生き物を、シュノーケリングではたくさん見ることができる。これぞ・・・シュノーケリングの楽しみ。海は生命の源と言われるように、さまざまな生き物が住んでいる。 水中マスクを通して見る海の世界は、陸とは違う世界だ。しかも、シュノーケリングなら身近な海で、気楽に楽しめてしまう。これが、シュノーケリングの良さなのだ!!さぁ・・・身近な海を、子どもと一緒にシュノーケリングで楽しんでみませんか?・・・・・

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子どもがシュノーケリングに慣れるまで・・・

子どもとのシュノーケリングは、気楽に海の世界をのぞける気楽な遊びとご紹介したのだが、はじめての子どもがすぐにできるというものでもない。ある程度の練習と慣れが必要になる。 ここでは、シュノーケリングのやり方の紹介ではなく子どもが楽しくシュノーケリングができるまでの進め方を中心に紹介してみたい。 ここで取り上げる進め方は、個人的なアイデアなので、しっかりとしたシュノーケリング技法に基づいたものではなく、私の個人的経験に基づいて感じたことを紹介しています。

①教える人(親など)が、余裕のあるシュノーケリングができること

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シュノーケリングを経験したことがある人は多いと思う。しかし、子どもが足の立たない海の上でシュノーケリングをやっているときに、子どもの様子を安全に見守ることができる程度の立ち泳ぎができる人は結構少ないかもしれない。 ダイビングは、講習を受け練習を積み重ねてから認定書を取得後に楽しむ人が多いのだが、シュノーケリングは、ダイビングのような認定書を取得しなくてもできてしまうので、技量が人によって様々。 初めてシュノーケリングをやる子どもにとって、足が着かない深さのある海上を泳ぐことは不安。 教えている側が、ぎこちないと子どもまでが不安になってしまうもの。子どもが安心してシュノーケリングが楽しい物だと思うことのはじめの一歩は、教える側が、「子どもがシュノーケリングは、楽しい。」と思えるように「見守れる技量」をしっかり持つことからはじまるのではないかと思う。

②子どもには、海に慣れさせることからはじめよう

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みなさんも記憶にあるかと思いますが、足が届かない海の上をはじめて泳ぐ場合、誰もが怖く思うもの。たとえ泳げたとしても不安いっぱいになり、すぐに足の届くところまで戻ってしまう。 シュノーケリングは、足の届くとこでも充分楽しめますが、足の届かない海の上から海をのぞくところに楽しみがある。子どもははじめ、海の怖さをまったく知りません。 海岸に押しよせる大きな波に向かって多くの海水につかってはじめて、波の怖さを知るものです。おぼれかかったときに、だれも助けてくれなかった場合、子どもは海を嫌いになってしまうでしょう。 シュノーケリングを楽しむにはまず、海に慣れることからはじめることが大事。 シュノーケリングは、泳げなくても楽しめる遊びです。はじめは、足のつく浅い海で、波や海水が顔にかかっても楽しめる程度まで、子どもを海に慣れさせてください。まずは、子どもが海は楽しい場所なのだという気持ちにさせることが大事です。

③海に浮かぶ楽しみを体に覚えさせる

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海に慣れてきたら今度は、浮き輪などを利用して海に浮かぶことを慣れさせてください。はじめは、足のつく浅いところから徐々に足の届かない海面で浮かぶことを覚えさせてください。 だれでもはじめは、足の届かない海面で浮かぶことは怖いものです。逆に、子どもは足が届かない海面の怖さをしらないのですぐになれるかもしれません。波に揺られなが浮かんでいられるまでになるまで子どもはそう時間がかかりません。 ここまできたら、シュノーケリングをやる準備ができたことになります。

④スノーケリングベストで浮いてみよう

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慣れている人ならフィンをつけるだけで、海の上に浮かんでいられます。しかし、フィンだけで浮かぶには、それなりの慣れと立ち泳ぎなどの習得が必要です。 子どもは、泳ぎができる子でも必ずスノーケリングベストをつけることをおすすめします。スノーケリングベストは、ある意味シュノーケリングの命綱。 しかし、このスノーケリングベスト、はじめは簡単に体を浮かせられるものではありません。小さな子どもが、スノーケリングベストを着けて海の上に横たえて浮かんだ時、ほとんどの子どもは前かがみになってしまい不安定な状態になります。 お尻が上がり顔が海面に付いた状態になってしまいます。ましてや、海の中で立った状態で浮かぶことは、子どもにとっては、かなり難しいかもしれません。 マスクやフィンに慣れるのが先かもしれませんが、個人的には、スノーケリングベストに慣れることが第一歩だと思います。スノーケリングベストをつけて、体を海に横たえ顔を海面から上げて横に浮かべるようになったら関門突破。 さらに、スノーケリングベストをつけて顔を海面から出し、海に立っている状態までできれば完璧だ!!

⑤マスク、スノーケルをつけて海を見ることに慣れる

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スノーケリングベストに慣れたら、今度は浅いところで、マスク、スノーケルをつけて海を除くことに慣れよう。 ここが、一番難しいところかもしれません。とくにスノーケルで息継ぎをすることは、はじめはかなり難しいと思います。 技法的なことは後で記述しますが、ここはシュノーケリングの技法というよりも子どもの感性でとにかく慣れさせる事が大事です。 マスククリアやスノーケルの使い方などの難しいことは後回しにしてとにかく、顔を海につけられる勇気と海の中をのぞく楽しみを感じさせることが子どものシュノーケリングを上達させる一番の技法だと思います。

⑥フィンをつけて泳いでみる

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ここまできたらシュノーケリング3点の最後フィンをつけてみます。このフィン、先にも説明したようにフィンをつけることによって浮力がでて体が浮かびます。逆に言えば、足が海面に浮いてしまう状態になりやすくなります。 子どもは、体重が軽いのでこの状態になりやすいのです。せっかくスノーケリングベストでうまく海面に浮かぶことができたとしても、フィンによって足側が浮いてしまい不安定な状態に陥りやすくなります。 これらのことを頭に入れながら、フィンをつけて海面から顔を上げ、顔を出せるような状態を体で覚えさせることが大事です。顔を海面につける状態は簡単ですが、スノーケリングベストとフィンをつけて顔を上げることができる練習はシュノーケリングの基本を身につける基本練習です。 フィンをはじめてつける子どもは、大抵フィンをバタバタさせます。フィンは、足を少し伸ばしゆっくりと交互に動かすことをここで習得させておくことも大事です。

⑦海に浮かんで、海の中を楽しむ

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ここからは、シュノーケリング3点をつけて海に浮かんでみよう。シュノーケリングは、泳ぐことや潜ることが大きな目的ではありません。シュノーケリングは、海の中をのぞきすばらし海の世界を見ることが本来の目的だと思っています。 まずは、3点セットをつけて海を中をのぞいてみよう。後は、慣れだけの世界です。いゃ、スタート地点にやっと立てたのかもしれません。子どもによってここまで来るのに数時間もかからない子もいれば、長い時間をかけてやっとここまで来る子もいます。 早ければいいというものでは、ありません。大事なことは、子どもが、シュノーケリングの面白さを感じ楽しんでくれることです。うまい下手は関係なく、子ども一人一人が自分なりの形でシュノーケリングの形を作っていけばいいと思います。


スノーケリングに役立つ本