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観察 | 海の生物⑰

三浦半島 城ヶ島:タイドプールにイワシの群れが。「カタクチイワシ」

カタクチイワシの画像01 タイドプールに、光る細長い魚の群れが取り残されていた。網ですくってみるとこれが「カタクチイワシ」。カタクチイワシは、沿岸性の回遊魚でニシン目カタクチイワシ科に分類される魚の一種でイワシの一種。背が黒いため「セグロ」「セグロイワシ」とも呼ばれる。沿岸域の海面近くに大きな群れを作り日本では、マイワシ、ウルメイワシと共にイワシとされ水産物にもなっている。「マイワシ」「ウルメイワシ」との違いは、目が大きく口は広く開き、上顎が下顎よりも前方に出ているのが特徴。「マイワシ」にある体側の黒い斑点もない。この口の形が、片寄って見える事は名前の語源にもなっている。 水産物としては、加工品として出回っていることが多く、日常的には、煮干し、みりん干し、しらす、ちりめんなどで食べている。稚魚は、「しらすぼし」、「ちりめん」、「釜揚げ」など身近な加工品として出回る。大群で海面をとびはねたり、小さな波をたてたりするので海鳥が上空に集まる。(Data:2013/07/06)

三浦半島 城ヶ島:ちぎられた腕から再生するヒトデ「ヤツデヒトデ」

ヤツデヒトデの画像 これが、ヤツデヒトデ。潮間帯にいるヒトデで、体表は小さなイボ状の棘で被われている。 腕の数は7~8本のものが多い。、腕は根本からちぎれやすく、 ちぎれた腕から再生して一匹のヒトデになるすぐれものヒトデ。春先になると自ら二つに分裂して、それぞれ新しい腕を再生し数を増やすらしい。体の下にある管足は先がふくらんで吸盤状になっている。名前の由来は腕が8本あるところから来ている。ヒトデの中では、良く見かける種で、石などを返すと1匹か2匹並んでいることが多い。小型の貝類などを捕食するので放流されているアワビ稚貝も食べてしまい漁業者からは嫌われ者。体内にはオカダシダムシという、内臓のような形に変化した甲殻類の一種が寄生していることが多いらし。(Data:2013/07/06)

三浦半島 城ヶ島:藻類と共生するがゆえに緑色「ナミイソカイメン」

ナミイソカイメンこの緑ぽいカイメンが、ナミイソカイメン。ナミイソカイメンは、世界各地の沿岸に広く分布し日本でも本州以南の沿岸で普通に見られる。潮間帯から水深550mの中深層まで分布し、岩や石の陰や窪みに着生する。雌雄同体とされるが、詳しいことはよくわかっていない。形は、不規則で塊状。全面に細かい粒状の突起があり円形または楕円形のクレーターのような大孔(出水口)が数多くこの穴から体表から吸い込んだ水を吹き出すためにあるらしい。表面は、硬めのスポンジのようである。体色は白色から黄色か黄緑色。明るい場所では緑がかって見えるが、緑色は共生する藻類の色とのこと。パンクズ海綿(bread-crumb sponge)と呼ばれることもある。(Data:2013/07/06)

三浦半島 城ヶ島:観賞魚として人気「オヤビッチャ(幼魚)」

オヤビッチャ(幼魚)この魚は、「オヤビッチャ」の幼魚。インド洋から西太平洋の温暖地域に広く分布し、日本では千葉県以南に生息する。体側に5本の黒い横縞が入るのが特徴。体は灰色だが、背中が黄色を帯びる。観賞用として人気がある。オヤビッチャの幼魚は、黒色横縞が背鰭まで続く。初夏に岩浜などの潮間帯付近、潮溜まりで見られる。成長すると10cm以上になり、サンゴ礁の海に普通に見られるスズメダイのひとつ。ロクセンスズメダイと良く間違われル。見分けるには、背部に黄色味があり尾鰭の上下2葉に明瞭な黒色の縦縞が無ければオヤビッチャであり、背部に黄色味が無く尾鰭の上下2葉に明瞭な黒色の縦縞があればロクセンスズメダイとのこと。和名は、沖縄の方言「あやびっち」から来ている。綾(=木目細かな模様を織り成したさま)が走ると言う意味らしい。(Data:2013/07/06)

三浦半島 城ヶ島:磯で必ず見られるポピュラーなハゼ「アゴハゼ」

アゴハゼアゴハゼ02このハゼは、磯のいたるところで普通に見られる最もポピュラーな「アゴハゼ」。個体数も断然多く網で簡単に採取できる。最大で全長8cmほどの小魚で、頭は平で口が大きい。胸鰭と尾鰭は小さな黒点が並び、さらにつけ根に大きな黒斑が一つある。鱗は細かい。体色は変異があるが、灰色-緑褐色の地に大小の白斑が出ることが多い。似ているハゼにドロメがいるが、ドロメは体全体に黒っぽい白い斑点が散在している。潮だまりの中では岩の上にじっとしていて、人が覗き込んでもあまり動かないものもいる。雑食性で、藻類や小動物を食べる。アゴハゼは、春先に誕生し体はまだ透明な部分が多い。成長に伴い、次第に体色が濃くなっていき夏になると、ほとんどのアゴハゼは海底で生活をする。体色は地味な灰色であるが、まわりの環境によって濃くなったり薄くなったりする。冬になると成熟して産卵するが詳しい生態はよくわかっていない。わが子の誕生を見とどけた後、アゴハゼは短い一生を終える。(Data:2013/07/06)

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