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観察 | 海の生物⑱

三浦半島 天神島:どこに紅つけているの?「ベニツケギンポ」

ベニツケギンボの画像01 この魚、ベニツケギンポだろう。北海道南部以南から九州までの日本各地に分布する。潮下帯の海藻の多い岩礁域に生息する。体色は黄褐色で、鰓蓋の後方に眼状斑があり その中心を紅色帯が通ることが特徴で、和名の由来にもなっている。ダイナンギンポに似るが、ダイナンギンポは鰓蓋後方の眼状斑の中心帯が黄色であることで区別できる。また、ベニツケギンポは、尾鰭が背鰭や臀鰭と連続的に連なる事でも分かる。ベニツケギンポは、海藻が多い岩礁帯に棲み、ダイナンギンポは海藻の少ない潮間帯に棲んでいることが多い。産卵期は冬から春にかけて。体長は20cmほど。 (Data:2017/05/28)

三浦半島 城ヶ島:淡水域に入らないユゴイ属の魚「ギンユゴイ」(幼魚)

ギンユゴイの画像 この魚が、ギンユゴイ(銀湯鯉)。インド洋~西大西洋等の亜熱帯~熱帯海域、南日本に生息するスズキ目ユゴイ科ユゴイ属の海水魚。ユゴイ属は、1科1属のみで国内には4種類程度が見られ、他の種類は河川に生息するが、 ギンユゴイは海に生息している。タイドプールや岩礁域に生息している。色は銀白色で尾鰭の尾びれが長く、上下に特徴的な5本の黒色帯がある。体が細長く、眼が大きく、口は上を向いている。日本では、6~7月頃に幼魚がタイドプールなどで見られる。ギンユゴイは、一生を海で過ごし他のユゴイのように淡水域に入るようなことはないとのこと。最初から人口餌を食べ非常に丈夫な魚。性格は、穏和なのだがとにかく餌は食べる大食い者。(Data:2013/07/06)

三浦半島 城ヶ島:潮が満ちると動きまた元に戻る不思議な貝「ウノアシガイ」

ウノアシガイ この貝は、潮間帯の岩に生息する「ウノアシガイ」。殻は長さ約4cm、幅約3cm、高さ約1cmまでになる。 笠形で、7本~9本の放射肋が殻頂から縁に向かって伸びる。黒色や白色の縞模様がある。潮が引き始めると岩の上の藻類を食べて回り、また元の場所に戻る面白い習性がある。潮が満ちると動き出し餌取りに出かけ、再び潮が引き始めると元の位置に戻る不思議な貝。そのため、ウノアシガイが定着している場所は、貝の形に凹みが出来てる。また、さまざまな貝細工の原料にも使用される。外見の良く似た貝にキクノハナガイがあるが、。キクノハナガイは、無数のスジが入る。ウノアシガイはエラ呼吸をし、キクノハナガイは、肺呼吸。名前の由来は、鵜の足貝。野鳥のウの足に似ていることから命名されたらしい。(Data:2013/07/06)

東伊豆 白田堤防:青色に光るフグ「キタマクラ(雄)」

キタマクラ(雄)このフグは、キタマクラ(北枕)の雄。磯に生息するフグ目フグ亜目フグ科キタマクラ属の魚で、海藻、貝類、カニ類、クモヒトデ類などを食べる雑種性。雄の婚姻色は鮮やかな青紫色で腹部に青色の不規則なラインが入る。特に夏の産卵期にこの青が顕微になり雄はブルーに輝いて雌を誘うのだとか?卵巣と肉は、無毒だが肝臓と腸は弱毒、皮膚は猛毒。皮にテトロドトキシンという猛毒があるため人が食べると死んでしまうので、命名も死人が頭を北向きにして寝かされるところから来ている。釣り人にとっては、外道の魚。歯が鋭いので注意が必要。釣り上げるとギコギコと面白い泣き声を発する。 (Data:2013/08/25)

東伊豆 白田堤防:食べではダメ「キタマクラ(雌)」

キタマクラ(雌)このフグが、キタマクラ(北枕)の雌。体色は茶褐色から灰褐色で、若干の変異がある。体側には2本の暗色縦帯がある。雄の婚姻色は鮮やかな青紫色なのだが、雌は???体長は大きいもので13cmほどで、雄のほうが大きい。毒はあるが、フグらしいフグのような感じがする。 (Data:2013/08/26)




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