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観察 | 海の生物①

青野川河口(南伊豆 弓ケ浜):岩礁域に棲息する白身のおいしい魚「アイナメ」

アイナメの画像 2012年ゴールデンウィークの前半に、石廊崎オートキャンプ場に行った。車で下田方面に5分程走ると、海水浴で有名な弓ヶ浜がある。136号線が青野川を渡るところに釣りができる堤防がある。今回この堤防で釣りを楽しんだ。なかなか釣れなかったが9時ごろ帰ろうとしときに、子どもがアイナメを釣り上げた。20cm程の小ぶりではあったが子どもが初めて釣り上げた本格的な魚。我々親子は、釣りの初心者。釣りの本で出てくる魚を釣ったことがないドシロウト。ここで、はじめてアイナメを釣り上げた。アイナメは、浅い岩礁域に棲息する。産卵期は関東では晩秋から冬。北海道では9月から11月。産卵期のオスは婚姻色の鮮やかな黄色になるとか。食用魚として市場に出回る。キャンプ場に帰って刺身にして、おいしく食べた。子どもたちには、魚屋さんしか見たことがない食べられる魚が釣れたのだからかいい体験だった。自然から人間が受けている富に感謝することを、忘れないで欲しい。生きていた魚をすぐに食べてしまうのだから人間も恐ろしいが、自然から受ける人間の富を継続するためにも、人と自然が末永く共存していくことに努めていきたいと思う。釣りは、いろいろな意味で面白い遊びではないだろうか?アイナメに似ている魚に「クジメ」がいる。「アイナメ」と「クジメ」の違いは、尾びれの後ろがまっすぐかが「アイナメ」、丸みを帯びているものが「クジメ」なのだが。今回そこの部分を良く見なかったので「アイナメ」としておきたい。間違いだったらごめんなさい。 (Date:2012/04/30)

青野川河口(南伊豆 弓ケ浜):堤防から連れた面白い魚「コモンフグ」

コモンフグ1の画像コモンフグ2の画像 これもまた、青野川河口で釣れた「コモンフグ」。沿岸域に生息し、内湾や多く日本ではクサフグと同様に多く見られるフグ。クサフグとの違いは、目の下にまで模様ががるのが「コモンフグ」。大きさも小さいのでふだん食べるトラフグと違うことはだれもが人目でわかる。しかしこのコモンフグは、雄の「白子(精巣)」にも強い毒がある。筋肉の毒性は弱いとされているが素人が調理して食べられる魚ではない。小さな子どもや釣りをはじめた人が、この「コモンフグ」は、すぐ釣れるので釣りの楽しさを感じさせてくれる魚なのかもしれない。つついてみると写真のようにフグらしくふくれた!ふくれた!フグの特徴がひと目でわかる。釣りをやる前にはやはり、危ない魚や食べれない魚を教えて置くことは非常に大事だと思う。何をやるにしても、リスク回避の知識は事前にしっかり勉強しておくことが大事であることをしっかり教えもらった。(Date:2012/04/30)

江ノ島:どこの磯にもいて無視される黒のカイメン「クロイソカイメン」

ベニシジミの画像 このクロイソカイメン。磯遊びでは必ず見かけるものなのだが、色が黒くなんだかヘドロ見たくて触りたくなくなル生き物でる。これは、海綿動物で、岩盤上や潮だまりなど樹皮状の群体をつくる。上皮は黒色から黒灰色である。山脈状に並んだ円形の先端に出水孔が開いている。このカイメンは、大量の海水を吸い込む際にプランクトンを濾しとり、栄養源にしている。色がきれいなカイメンならともかく色が黒く無視され続けているこのクロイソカイメンにすごい力があるらしい。 名古屋大学理学部の平田義正教授と上村大輔博士のグループが、神奈川県の三浦半島沖で見つけた海綿動物の一種、クロイソカイメンにガンと闘う分子を発見したことを発表し25年以上が経ち、2010年11月にに米食品医薬品局(FDA)から承認を受け、エーザイから乳がん向け抗がん薬の開発はここから始まったとか。普段見慣れている自然物にこそ、再度振り返ってみると今まで知らなかった新たな発見があるかも?クロイソカイメンは、自然物質が新薬開発への道を切り開くことを証明する、すばらしい生き物の一つなのです。(Date:2012/05/06)

大磯港(神奈川):魚は釣れずヒトデのオンパレード!「モミジガイ」

モミジガイの画像 大磯港でまたまた釣れました期待はずれヒトデ。このヒトデは、貝ではなくてヒトデの「モミジガイ」。平たい体でモミジの葉に似ているからこの名前がつたとか?色も赤、茶、青とさまざまらしい。今回は、青バージョン。日本各地の沿岸の砂泥地でもっとも普通に見られるヒトデ。このヒトデ、魚のエサをまん中にある口から胃を出して反転して大きいエサを食べるらしい。触れてみると、いがいに硬くてザラザラしている。 ヒトデでは、なんとなく気持ち悪いが子どもが毒なしヒトデを触れるようになることはいいかも。水族館でのお触りコーナーには必ずいるヒトデ。ヒトデは、海の生き物のお触り王なのかもしれない。(Date:2012/06/10)

真鶴半島 三ッ石海岸:磯の定番ガニ。「イワガニ」

イワガニの画像 このカニが、あちらこちらの磯で見かける定番のカニ、「イワガミ」。甲羅に、たくさんの横じわがあるのが特徴で何処にでもうろうろしている。海水から出て活動することも多い。甲羅は、緑褐色ではさみは赤くハサミの威力は強い。一般的に食用にはされないカニなのだが、味噌汁などのだしとしていいらしい。磯のどこにもカニは、子どもが海の生き物として触れるはじめての生き物であることが多い。カニは、子どもが海の生き物を観察する上で最初に興味を引く生き物だと思う。(Date:2014/08/24)

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