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観察 | 海の生物②

真鶴半島 潮騒遊歩道脇 磯:春のタイドプールでは常連の小魚「メジナの幼魚」

メジナの幼魚の画像 真鶴半島 潮騒遊歩道脇の磯のタイドプールで、すばしっこく泳いでいた小魚をなんとか網で獲得。この小魚は、メジナの幼魚。磯ではポピュラーな魚で、春にタイドプールや浅瀬で群れる。成長するに従って、沖合いの岩礁域に生息域を移していく。成魚のメジナは、釣り人にもおなじみの人気ある魚で大きくなれば60cmにもなる。3cmくらいまでは、沖に近いタイドプールで見かけるが、この小さな魚があの大きなメジナになるとは考えられない。メジナは、北海道から台湾あたりまで、かなり広い範囲に見られる代表的な磯の魚。成魚は、塩焼き、煮付け、ムニエルなど色々な調理法で食べられてる。小さな幼魚が、どのような成魚になるかを知ったとき、子どもたちもこの小魚に対する興味が高まり、小魚の価値が急に上がるものだ。私たちが見ている魚は、成魚が多いと思うが知らず知らずのうちに小さな幼魚も多く見ている。このように、磯にいる小さな魚たちにも目を向けることによって、生き物の観察の楽しみが広がるのではないかと思う。(Date:2012/06/30)

真鶴半島 潮騒遊歩道脇 磯:飛ぶ、跳ねる、もう大変!「イソスジエビ」

イソスジエビの画像 磯でいつも見かけるエビ、「イソスジエビ」。とにかく跳ねる、跳ねる、写真が取れる状態ではないのだが、手のひらにのせて何とかシャッターを切った。イソスジエビは、海藻がはえている磯などいるエビで、岩場のタイドプ-ルの中をすくうと捕まえることが出来る最も身近なエビ。体は透明で縞模様で黄色い点が体全体にある。イソスジエビは、磯筋蝦と書き、エビ目(十脚目)テナガエビ科に分類されるエビの1種。和名通り岩礁海岸(磯)で最も多くいるエビの1つ。タモ網があれば簡単に捕獲できる、釣り餌、唐揚げなどで食用にもできる。ところで、エビやカニは、茹でると赤く色がかわるのはなぜかとだれもが思うと思う。なぜ、赤く変化するのか? 赤くなるのは、体を覆っている殻との事。殻には、ミカンやニンジンと同じ色素のアスタキサンチンというものが含まれている。この色素は、茹でる前はたんぱく質と一緒になって青黒い色になっている。加熱するとアスタキサンチンとたんぱく質が離れ離れになり、さらには酸素により酸化し、アスタキサンチンがアスタシンという新しい物質を生み、きれいな赤色に変化を遂げるとのことです。なぜか難しい?用は色素がたんぱく質と仲良くなくなって離れ離れになり、色素が変化するということらしい。この変化は、たんぱく質の働きがどんどん弱くなっていくということを意味するそうです。 生物の観察では、名前を知ることも楽しみだが、赤くなるエビのように、なぜ?を調べてみるのも面白いのかもしれない。結構、知られていないこともあるかも? このような好奇心が、ノーベル賞へと導く原動力になるのかもしれない。(Date:2012/06/30)

真鶴半島 潮騒遊歩道脇 磯:食べられるのは止めといた方が無難。「カキ」

カキの画像1カキの画像2 よく磯で見かける、小さいカキの群集。これも、私たちが知っている牡蠣のひとつらしい。ナイフで殻を開いてみてら、確かに小粒だが牡蠣。写真のように、海岸の岩にこびりついている牡蠣をイソガキとも言うらしいが、調べきらなかった。マガキやイワガキなどの大型種ならば食べられると思うが、中型から小型の種多くこれらは食べないのが常識らしい。どの種類も岩や他の貝の殻など硬質の基盤に着生する。牡蠣には、ご存知の通り細菌があり食あたりの多い貝。特に、産卵期のカキは精巣と卵巣が非常に増大し食用とはならない。一般にカキとして認識されているマガキの場合は、グリコーゲン含量が増える秋、冬が旬で逆に、英名に「R」のつかない月、すなわちMay, June, July, Augustの5、6、7、8月は産卵期であり食用には適さないとされている。ただし、春から夏に旬を迎えるイワガキと呼ばれる種類のカキもあり、それぞれ養殖も盛んであることからマガキに限らないならば通年食べることができる。いづれにしろ、磯の小さな牡蠣は、食べられないとは言わないが水質や細菌検査もしていない状態なので素人は絶対に食べない方が無難。海の生き物のほとんどは食べる琴ができるといわれているが危険なものも多くある。しっかりとした除法、知識の上で食べられるかどうかの判断が必要。一見おいしそうな、磯の牡蠣なのだがここはじっと我慢して見守るのがいいかと・・・・・(Date:2012/06/30)

真鶴半島 潮騒遊歩道脇 磯:貝もしっかりお食事をする手がある!「カメノテ」

カメノテの画像カメノテの画像2 磯に行けば必ず見かける「カメノテ」。見た目の形が、亀の手に似ていることからこの名が付けられ、タカノツメと呼ぶ地域もある。この写真を見て欲しいのだが、いつも見かけるカメノテと違うと思う。触手が出てプランクトンを捕らえて食べているところです。カメノテも生物。このように触手を伸ばし、エサを確保しているかと思うと不思議な感じがする。カメノテは、いつもはただとがった貝のようなイメージなのだが確かに生き物なのだということを感じさせるシーンと思う。この触手は、脚(蔓脚)だとのこと。干潮時は、空気中に露出してしまうので、蔓脚を硬い甲殻で保護している。また、カメノテは、固い殻の下に亀の腕のような“柄”があり、この柄の表皮を向くと肉質の部位があり、この部分は食べることができ、珍味でおいしいらしい?????そのまま煮てもダシが出ておいしいとの事。 フジツボも含めたこれらの仲間は、海の汚れを体にどんどん蓄積してしまう性質があり、汚い海で採取したカメノテは食べない方がいいとのこと。。自然の面白さを感じるカメノテだと思う。(Date:2012/06/30)

真鶴半島 琴ケ浜:色彩豊か。海の女王!!ウミウシ「マダラウミウシ」

マダラウミウシの画像 琴ケ浜の磯で遊んでいたら、何か黄色いものが目についた。ウミウシであることはわかったのだが、なんと言うウミウシか?インターネットで調べたところ「マダラウミウシ」の可能性が高い。 マダラウミウシは、クロシタナシウミウシ科の種で,体長が6-7cm、ヒメマダラウミウシより大きくなり,体色が茶黄色。背面の黒色斑が不定形であるとのことで、ほぼあっていると思う。本州全域に生息し、湾内、対岸でも見ることができる普通種。マダラウミウシは,岩礁地帯の潮間帯の下部から潮下帯に生息し,水温が低い季節には姿を見るのが困難と言われています。ウミウシは、種類が多く名前の判別が難しいが、色がきれいなので個人的には海の生き物で一番好きな生き物。今後は、シュノーケリング等で、より多くのウミウシを見つけてみたいと思います。(Date:2012/06/30)

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