磯遊び(2)_磯遊びの場所

磯遊び(2):磯遊びの場所のイメージ画像

子どもとの磯遊びに適している場所

観音崎の磯

首都圏から行ける磯遊び場は、やはり「三浦半島」「真鶴半島」「房総半島」「伊豆半島」に多い。お~お~当たり前か?半島には、磯が多く磯遊びが楽しめる場所が多くあります。 私は神奈川県に住んでいるため、神奈川県のおすすめの磯遊び場を少し紹介したいと思います。 Shizengateホームページでは、この「遊び方:磯遊び」「海岸ガイド(磯遊び&スノーケリング ロケーションガイド)」で、磯遊びができる場所を紹介していますので参考にしてください。 今回は、子どもと磯遊びをするファミリー向の磯遊び場に適しているポイントを考えてみました。以下の5点が、私が考える子どもとの磯遊び場に適しているポイント内容です。

  • 駐車場が近い。
  • トイレがある。
  • タイドプール(潮だまり)が比較的多い。
  • 海の流れや波が弱く、比較的安全に磯遊びができる。
  • 多くのさまざまな生き物を、見ることができる。

この5点を考慮して考えると、神奈川県内で子どもと楽しく磯遊びができる私のおすすめ場所は二ヶ所です。さまざまな意見があるかと思いますが、私がおすすめしたいのは真鶴半島 三ッ石海岸三浦半島 荒崎海岸です。 生き物が豊富な葉山の芝崎海岸もおすすめなのですが、トイレや駐車場が離れているので外しました。これらの場所以外でも楽しく磯遊びができる場所は多くあると思いますので、みなさんのお好みの場所で磯遊びをしてください。

真鶴半島 三ッ石海岸 -- 神奈川県内で生き物の豊富さはトップ級の磯場

真鶴半島 三ッ石海岸の画像
真鶴半島 三ッ石海岸の画像

真鶴半島 三ッ石海岸

真鶴半島の先端にある。名勝「三ツ石」を中心に左右に磯場が広がります。特に海に向かって左側の磯は、干潮時に大きなタイドプールが多くできあがりさまざま生き物に出会えます。 個人的には、三ッ石海岸の磯は生き物の宝庫だと思います。半島先端の駐車場(2020年4月より前払有料¥1,000)から三ッ石海岸へ降りるのですが、行きは下りでいいのですが帰りはきつい上り坂になります。 降りた海岸には、海岸から歩けるところにトイレがあります。上記ポイントのほとんどを満たしているのですが、4番目の「海の流れや波が弱く、比較的安全に磯遊びができる。」に関しては、三浦半島 荒崎海岸の方が良いです。 波が荒い外海に面している部分が多く、干潮時前後でなければ楽しい磯遊びができません。また、海辺の磯まで行くのに険しい岩や石が多く非常に滑りやすく子どもたちにとっては足元が非常に悪く、親の細心の注意が必要な場所です。 なぜ、おすすめにするのかと疑問を求められるかもしれませんが、ダイトプール内の生き物の多さや豊富さでは三浦半島荒崎海岸より恵まれているのです。透明度も高く、磯遊びの生き物の多さでは神奈川県内ではトップ級と私は感じています。シュノーケリングポイントとしてもおすすめです。 三ッ石海岸は、「サンゴイソギンチャク」の北限で運がよければクマノミまで見られてしまう関東圏で唯一の南国を感じられる貴重な場所なのです。また、県天然記念物の「ウメボシイソギンチャク」も多く群生しています。 これらの点から、神奈川県の磯遊び場として貴重な場所だと思いおすすめしています。

波がある外海に面する
波がある外海に面する
大きな磯場が広がる
大きな磯場が広がる
何かいるかなぁ?
何かいるかなぁ?

アイコン1の画像真鶴町観光協会

三浦半島 荒崎海岸 -- 神奈川県内では、ファミリー向磯場として最適--

三浦半島 荒崎01の画像
三浦半島 荒崎02の画像

三浦半島 荒崎海岸

は、「夕日の丘」の下の湾が磯場になっていて海が穏やかで安心してファミリーが楽しめる磯場の海岸です。休日ともなれば、磯遊びやバーベキューを楽しむ家族連れでにぎわいを見せます。 首都圏から近いわりには、透明度も高くカニ、ヤドカリ、貝をはじめ多くの磯の生き物たちとふれあうことができます。駐車場やトイレも近くにあります。ゴツゴツとした岩場なのですが、比較的平坦で子どもと磯遊びを楽しむおすすめの場所です。 目の前には、伊豆半島、富士山、伊豆の島々が見られ景観もいいです。上記のすべてのポイントをクリアしています。生き物の豊富さでは、真鶴半島 三ッ石海岸の方が上かとおもいますが、カニ、ヤドカリや磯のさまざまな生き物も豊富で十分に磯遊びが楽しめる場所です。 ファミリー向の磯遊び場としては文句無くすべてをクリアしている磯なのですが、欠点があります。それは、夏場の混雑です。人気があるがゆえに、夏場の駐車場は確保することが非常に難しい場所です。夏場は、朝7時から入場待ちの車が列をつくります。混雑度合いを調べながら行くことがポイントです。 本ホームページの「磯遊び(11):磯遊びとバーベキュー」で、あまり混雑していない6月の荒磯海岸を紹介していますので参考としてください。

磯にサンシェードが並ぶ
磯にサンシェードが並ぶ
三浦半島の特徴ある岩盤
三浦半島の特徴ある岩盤
小さな湾もある
小さな湾もある

磯の生き物たち

磯の生き物は、多くの種類がいてここでは紹介しきれないほどです。大きくは魚と貝、ウニ、イソギンチャク、カニ、エビなどの無脊椎動、海藻類です。 Shizengateホームページの観察の「海の生き物」の目次から探してみてください。

イワガニ
イワガニ
アカヒトデ
アカヒトデ
ウスヒザラガイ
ウスヒザラガイ

磯遊びのマナーとルール

「海は、だれのものなのか?」シンプルな質問ですが、非常に難しい質問です。日本の領海は、日本国の所有です。確かに領域権限で言えば正しいのですが・・・何となくしっくり行かない部分もあります。 海は、だれのものと限定することもいいのでが、その前に地球上でだれが海を必要とし利用しているのかを考えれば回答がでるのではないでしょうか? 難しいことはさておき、磯遊びで大事なことは「貴重な海での遊び」であることを最初に認識することだと思います。だと言うことを忘れないで欲しいです。

磯遊びのマナー

磯遊びの一般的なマナーを以下に上げてみました。法的制限などはわかりませんが、かと思います。

  • 岩、石、その他の自然物をむやみに壊さない。
  • ひっくり返した岩や石は、元に戻す。
  • 磯の生き物を、必要以上に採取しない。
  • 空き缶、ビニール袋などのゴミは必ず持ち帰る。
  • カニ釣りなどに使った餌や道具は必ず持ち帰る。
  • 法律に触れる行為はやらない。
  • 周囲の人や地元住民に迷惑をかけない。
磯遊びのルール

密漁で警察に捕まってしまったという話は聞きますが、「磯遊び」で捕まった言う話はほとんど聞きません。 しかし、磯遊びでの生き物の採集や魚釣りなどの水産動植物の採捕は、法律や都道府県の漁業調整規則等による規制対象に入るのです。 また、水産動植物を採捕する際に利用できる漁具漁法、禁止区域、禁止期間、魚種ごとの大きさの制限、夜間の照明利用の禁止や制限などもさまざまな規制があり詳細も決められています。 なんだか面倒くさいですけれども、海は法的に規制されているのが現状なのです。サザエ、アワビ、トコブシなど原則、自由に採取できる場所はほんのいち領域でしかなくほとんどの領域が禁止対象区域なのです。 実際に捕まることは、余程のことがない限りないと思いますが、。 若干さびしい気持ちにもなるのですが、これらの規制は、魚など水産動植物の繁殖保護や海、秩序ある漁場の利用のために定められているものだということを理解して磯遊びを楽しんでください。

磯の生き物を観察する道具

観察ケース

磯で見た生き物を観察ケースに入れて観察してみよう!・・・正直、磯遊びの楽しさが倍増します。


  • 観察ケースは、テレビ番組DASHでも知られる海の生き物を観察するのに適した観察ケースです。磯遊びに一つは欲しい道具です。私は、通常サイズ二つと小型サイズ二つの常時4つ持って行きます。 なかなか身の回りのお店では見かけないので、インターネットで購入する方が楽です。 上蓋がついているか、サイズ目盛りがあるか、材質、ケース大きさによって価格が変動します。特に、インターネット購入ではケースのサイズに気をつけてください。安いと思って買ったらタバコ2箱分の大きさしかない小型ケースだったりします。 また、自分でアクリル板で作る人もいます。


  • 上記のような専用の観察ケースは、磯遊びで魚などを入れて観察するときには細長い観察ケースが良いのですが、 お店などで多く見かける入手しやすい昆虫などの観察ケースでも利用できます。

磯の生き物を飼ってみよう

磯で捕まえた生き物を家で飼ってみよう!まず、水槽が必要。置き場所の広さと予算で水槽を決めてみましょう。 一番簡単なのが、カニ、ヤドカリです。 但し、注意しなかればいけないことは水と陸の部分をつくることです。また、カニやヤドカリが隠れれる岩などを入れると良いです。 カニやヤドカリ以外の生き物は入れないように・・・食べられてしまいますよ。もちろん空気を入れるエアーポンプ、フィルターは必要です。 水道水を入れたら、カルキ抜きでカルキをなくしてください。お店で売っている海水の元も忘れずに!!

水槽


  • 透明感にこだわるグラステリア水槽のセット。美しいフレームレス水槽に、スリムタイプフィルターがセットされている。

磯遊びに役立つ本


  • この本、磯遊びのすべてが書かれいます。場所によるさまざまな生き物の取り方など、豊富な写真で紹介されています。 数少ない磯遊びの本の中では、是非購入して欲しいひとつです。


  • この本、書店で良く見かける本です。 この本の特徴は、春、夏、秋、冬と四季を通じての磯や海の遊び方が紹介され1年間の海を楽しむノウハウがいっぱい詰まっています。


  • 磯の生き物を中心に紹介されている図鑑。写真もきれいで磯の生き物たちが理解できます。このような図鑑を数冊持つと磯遊びの楽しみが倍増するかもしれません。


  • 多くの磯の生き物が写真で紹介されています。私は、この図鑑から、磯の生き物たちを調べわからない場合や確認するときに他の図鑑を利用します。おすすめする図鑑のひとつです。


  • 図鑑の中で大人気のNEOシリーズ。子どもと磯の生き物の図鑑を見るならこれです。写真やイラストが多く文字も大きくて子ども向けにつくられています。 ファミリー向図鑑としてオススメの一冊で、私もこれを良く利用しています。


  • 小学館の図鑑NEO「水の生き物」のポケット版。磯遊びとに行く際に、ポケットに入れておくと非常に便利です。