第8章 フライト(航空券)の確定
航空券の確定は、旅行プランのカギになる!
「第7章 日程の決め方」でもお伝えしましたが、旅行の日程を確定させる上で、航空券の予約・購入は最も重要なステップです。 Shizengateでは、航空券の確定こそが旅行プランの第一歩だと考えています。 私自身も、まず航空券を押さえてから、その日程に合わせて他の要素(宿泊・アクティビティなど)を組み立てていく方法を取っています。 ただし、この順序は家族や状況によって異なるため、「これが正解!」というものではありません。
「パスポートが先? 航空券が先?」という疑問
よくある疑問で、「パスポートを先に取るべきか?それとも航空券を先に予約すべきか?」という事があります。 最近では多くの航空会社(特に中国系)や旅行代理店が、航空券予約時にパスポート情報の入力を求めてくるケースが増えています。 また、海外ホテルの予約時にもパスポート番号が必要となることがあり、先にパスポートを取得しておいたほうが手続きがスムーズです。 結論としては、パスポートを先に取得してから航空券を予約するのが効率的といえるでしょう。
航空券の選び方で費用も大きく変わる
航空券にはさまざまな種類があり、購入方法や時期によっては価格が大きく変動します。 どこで買うか、いつ買うか、どの種類の航空券を選ぶか――これらの違いが、旅行全体のコストに大きく影響してきます。 この章では、航空券の予約・購入方法について、家族旅行目線で分かりやすく解説していきます。 航空券の選び方に少し気を配るだけで、予算も計画もぐっと現実的に近づいてくるはずです。
航空券が取れれば、旅行計画の“土台”がほぼ完成!
パスポートの取得、そして航空券の予約・確定が完了すれば、旅行計画の“土台”はほぼ完成したと言っても過言ではありません。 あとは、宿泊や移動手段、現地のアクティビティを整えていくだけ。 ここから先は、楽しい旅のイメージをどんどん形にしていきましょう!
8-1)航空券の購入先
航空券の購入方法には、大きく分けて「旅行代理店から予約・購入する」「航空会社の公式サイトで直接予約・購入する」「オンライン航空券予約サイトを利用する」の3つがあります。
以下にこれらの購入方法の長短所を記述します。
- 旅行代理店から予約・購入
- 航空会社の公式サイトで予約・購入
- オンライン航空券予約サイトで予約・購入
下の説明を参考にしながら、目的や予算、サポートの安心感を考えて、自分たちに合った購入先を選びましょう。
子ども連れの場合は、キャンセル・変更の柔軟性やサポート体制を重視するのがポイントです。
オンライン予約サイトで価格の比較をし、予約・購入は公式サイトを利用するという組み合わせも一つの方法です。
Shizengateでは、自ら計画、各プロセスを自ら行うがポリシーにため、航空券の予約・購入も航空会社の公式サイトで直接行うのが基本です。
最近では、海外の航空会社のサイトも英語のみではなく日本語で予約、購入ができるサイトが増えています。
支払いも日本で発行されたクレジットカードなどが問題なく利用できる世の中になりました。
座席確保やオプション、時期設定などサイトで行う航空券予約は航空会社によりさまざまなで難しい部分があることも確かです。
海外の国内線航空会社は原則、現地語もしくは英語しかありません。 自分の力量に合わせ、航空券の予約、購入方法を検討しましょう。
正直、代理店からの予約と個人から予約するのでは大幅に料金が変わることは稀です。
多少の手数料が乗るだけですので面倒な人は代理店を利用してもまったく問題ありません。
Shizengateが直接サイトを利用する理由は、金額もさることながら航空券の予約、購入が航空会社と直接できることにより中間的な経路でのトラブルを下げることができることが一番の目的です。
予約や購入は、ほぼ問題なく代理店やオンラインサイトでできます。
しかしながら、何らかのトラブル発生時や変更が必要な時に中間業者の動きが悪くなる事が多いのでリスク回避の一つとして直接サイトを利用しています。
~航空券の予約・購入先~
旅行代理店
★ 特徴
旅行代理店からの予約・購入は、一番安心して確実に実施できる方法です。当然、代理店の信頼度は事前調査する必要があります。
小規模や安価な航空券を多く販売している小規模な旅行代理店は、事故倒が発生する倒産してしまう代理店もあります。
インターネットが苦手な人や直接相談しながら航空券を予約・購入しい人は「旅行代理店からの購入」が必須になります。
子ども連れ旅行に不慣れな場合、専門家に旅程を相談できるのは大きな安心材料になります。
さらに、家族連れ向けのパッケージ商品などが用意されている場合もあります。
また、航空券以外にも宿泊や送迎などの面倒な手配を一括でできるのも利点です。
短所は、様々な手続きに手数料が加算されることですが、付加価値だと思ってください。
また、代理店によっては提携先に偏りがある場合もあり24時間対応が難しい代理店もあります。
航空会社の公式サイト
★ 特徴
航空会社の公式サイトでは、24時間稼働しており世界中どこからでも予約・購入ができます。 システムにもよりますが、リアルタイムで可能な座席位置、座席指定や状況管理、変更などが比較的スムーズで、アプリなどで最新情報(運航状況・遅延・ゲート変更など)の通知も受けやすい点がメリットです。 旅行代理店のような、中間手数料がかからず純粋な航空券代のみで購入することができます。 マイル・特典予約などがあり効率的に利用することができます。 短所は、複数航空会社の比較がしづらく同じ路線での他社の便との比較ができないです。 複数都市や周遊プランを計画したい人は、単一航空会社だけではない複雑な旅程は組醜くなります。 航空券の種類を間違って手配してしまうと、LCCや格安航空券などではキャンセルや変更が有料になる場合やキャンセルができなくなる場合もあります。 「子ども料金の設定」「幼児の膝上搭乗」などは航空会社ごとに異なるので事前確認を。
オンライン航空券予約サイト
★ 特徴
オンライン予約サイトは、様々な航空会社の航空券価格の比較がしやすく、キャンペーンや割引も豊富です。 航空会社をまたいだ組み合わせが可能で、行きと帰りを別航空会社を選べるなど柔軟なプラン作成が可能になります。 特に、複数の航空会社・経由地・価格を一括比較できますので最安値の航空券を簡単に見つけられる場合があります。 短所としては、変更・キャンセルの手続きが煩雑傾向で、航空会社に直接連絡しても対応できないケースも見受けられます。 サポートが英語対応のみの場合や連絡が取りにくいこともあり緊急時の対応に不安が残ります。 中には、航空券価格が安く見えても実際には手数料やオプション(手荷物や座席指定)で高くなることもあります。 最終予約画面では、急に価格が上がるなどの不透明な表示がある場合もあり総額を必ず確認してください。 旅行代理店と同様、評判などを事前にチェックし信頼できる予約サイトを選ぶことがポイントです。
8-2)海外航空券の種類と選び方
海外旅行の航空券には、実にさまざまな種類があります。 「どこで買うか」「いつ買うか」だけでなく、どんな種類の航空券を選ぶかによって、価格・変更の可否・有効期間・座席指定・キャンセルポリシーなど、旅行の自由度や安心感に大きな差が出てきます。 ここでは、家族旅行に知っておきたい代表的な航空券の種類を紹介します。 私もなのですが、ほとんどの海外旅行者は、価格が安いFix型になるかと思います。 但し、旅程変更や体調不良なで予測できないことがつきものです。そのため、航空券の価格だけで選ぶのではなく、「変更可能か?」「キャンセル時の条件は?」といった点も考慮し選びましょう。 海外旅行保険の保証内容も適時変更されていますが私は、航空券はFix型ですが緊急時の帰国費用がでるような保険を今まで選んでいます。
航空券の種類
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正規航空券(フルフェアチケット)
一般的に最も自由度が高く、航空会社が定めた正規の運賃で販売される航空券です。 ファーストクラス/ビジネスクラス/エコノミークラスすべてに対応し、有効期間は最大で1年間。 予約や経路、航空会社の変更、払い戻しも可能です。
メリットは、なんと言っても変更・キャンセルが柔軟でリスクが少ないことです。
デメリットは、当然なことなのですが価格が高額で一般の観光客はほとんど利用しないチケットです。 私は駐在員時代、緊急事態発生に備えこのチケットを1年間単位で1枚持ち続けました。 -
IATAペックス航空券(IATA PEX)
IATA(国際航空運送協会)加盟の航空会社共通で使える特別運賃航空券です。 通常はエコノミークラス限定で、有効期間や乗り換え条件は制限されます。複数の航空会社をまたいだ旅行にも対応します。
メリットは、航空会社を問わず利用できる/国際線を複数組み合わせやすい事です。
デメリットは、予約変更ができず価格は割高です。 -
正規割引航空券(正規ディスカウントチケット)
航空会社が独自に設定している割引運賃の航空券です。 ZONE PEX(ゾーンペックス)航空券とも呼ばれています。 たとえば「早割」「週末割引」など、条件付きで価格が安くなります。 予約変更や払い戻しは制限されていることが多いため、予定がしっかり決まっている方向けです。
メリットは、低価格で正規ルートから購入できる安心感があり、マイルの加算率が高かったり事前に座席指定ができたりします。
デメリットは、変更・キャンセルに制約が多く、往復で同じ航空会社を利用しなければならないです。 -
格安航空券(ディスカウントチケット)
旅行会社がツアー用に仕入れた団体運賃などを、個人向けに販売している航空券です。 最も安価で人気がありますが、購入時期や条件によって内容が大きく異なります。FIX(帰国日固定)型が主流ですが、オープン型や片道航空券もあります。
メリットは、とにかく安く種類が豊富のこと。
デメリットは、予約変更・キャンセルできないチケットが多く、サポートが不十分な場合がある。 -
LCC正規航空券(ローコストキャリア)
LCC(格安航空会社)が販売する公式の正規航空券です。片道販売が基本で、サービスを極限まで簡素化することで驚くほど安価な価格を実現しています。 最近では、日本〜アメリカなどの長距離路線でもLCCが登場し、選択肢が増えています。 メリットは、非常に安価で片道で気軽に使える点です。 デメリットは、手荷物・座席指定は別料金、キャンセル・変更はできないかもしくは高額になります。 私はほぼこのLCC航空券です。
往復航空券の種類
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オ-プンチケット
帰国便の日程を後から決められる柔軟な航空券。有効期間は「10日オープン」「1年オープン」などがあります。 長期滞在や現地で予定が変わりやすい旅におすすめです。
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FIXチケット
出発・帰国日、航空会社、便名すべてを事前に確定させる航空券。変更不可ですが、価格は安価。 短期の旅行やツアー利用に多く使われます。
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FIXオープンチケット
出発便と航空会社・便名は事前に決め、復路便は日付変更が可能なチケット。現地で柔軟に帰国日を調整したい人向けです。
航空券はどう選べば良いのか?
先に説明した通り、航空券にはさまざまな種類があります。 選び方に「正解」があるわけではありません。 特に子ども連れの海外旅行では、価格の安さだけではなく、日程の変更リスク、サポート体制、現地での柔軟性なども考慮すべきポイントになります。 おそらく私の推定ですが、ほとんどの子ども連れの海外旅行者は、やはり価格の面で格安航空券もしくはLCC正規航空券のFix型かと思います。 この選択は、良し悪しの判断ではなく予算的な価格のみの理由かと思います。 気持ちの上ではだれもが、安心な正規航空券が良いと思うでしょう、しかし、格安航空券の価格が倍増以上になり一般的には家族全員分の購入費となるとかなり高価な価格帯になります。 航空会社のマイルなどを多く持っている家族は、正規割引券が適している場合もあります。 往復航空券の種類もFixの方が多いと思います。やはり価格面です。 航空券は、良いものは条件が良く誰もが希望したいのですが、最終的には予算との兼ね合いでどこまでが許容できるかでチケットの種類を選べばよいと思います。
航空券用語
TAX
出国税、税関使用料、空港利用税などの税金。航空券に付加されている場合とそうでない場合があるので、出国TAXと入国TAXが航空券にどのように含まれているかを確認する必要があります。
ストップオーバー
目的地の途中、または帰りに立ち寄った空港において24時間以上滞在できること。途中、他の国を経由する場合に、途中降機ができる航空券なのかどうかを確認する必要があります。
できる航空券は、ひとつの航空券でいくつかの国に行くことができます。
トランジット
飛行機の乗り継ぎのこと。通常24時間以内の乗り継ぎの事を指していて、空港内には滞在できますが空港外に出ることはできません。
乗り継ぎがある航空券は、ほとんどがこのパターンになります。
E-チケット
最近、多くの航空会社が取り入れていてチケットです。紙の航空券代わりに航空会社のシステム内に記録させる電子航空券で携帯電話などで表示させます。E-チケットは航空券を持たずに旅行することが可能なため、航空券の紛失・盗難に遭う危険がありません。
トラブル防止のため、事前に予約した内容をプリントアウトして持参しておくことをおすすめします。
オープンジョー
到着地と現地出発地が異なり、都市間の移動の航空券が付いていない ルートのこと。
オーバーブッキング
航空会社が座席数以上の予約を引き受けている状態。 キャンセルが出ずにあふれる場合もある。
ただオーバーブッキングそのものは日常的に行われているが、管理のあいまいな航空会社の場合は問題が発生する事もあります。
8-3)航空会社の選び方
子どもと一緒に海外旅行をする際には、航空会社の選定が旅の快適さと安全性を大きく左右します。単に価格の安さだけで選ぶのではなく、以下のような観点からバランスよく比較検討することが大切です。
1. 安全性と信頼性
子ども連れの旅行では、まず「安全」が最優先事項です。航空会社の安全性は、各国の航空当局による認定や国際的な安全監査機関(例:IATAのIOSA認証)を確認することで一定の判断が可能です。 日本や欧米、オーストラリアなどの大手航空会社は、総じて高い安全基準を保っています。 また、長年の運航実績やトラブル対応の評判もチェックしておくと安心です。
2. 日本語対応の有無
日本人にとっては、日本語対応がある航空会社は心強い存在です。日本語で案内される機内アナウンスや、言葉の壁なくサポートが受けられることで、万一のトラブル時も安心して対応できます。
3. 運行ルートとスケジュールの利便性
小さな子どもがいる場合、できる限り乗り換えの少ない直行便を選ぶことが理想的です。 乗継便の場合は、乗り換え時間が長すぎず短すぎないよう注意が必要です。 また、フライトの時間帯も重要です。夜発・現地朝着の便や、子どもの睡眠リズムに合わせやすいスケジュールの便を選ぶと、旅の疲れを最小限に抑えられます。
4. 料金とキャンセル・変更規定
料金はもちろん重要な要素ですが、同時に「変更やキャンセルへの柔軟性」もチェックしましょう。子どもは体調を崩しやすく、急な変更が必要になることもあります。 そのため、なるべく変更可能なチケットを選ぶか、変更料・キャンセル料が抑えられている航空会社を選ぶのが賢明です。
5. アライアンス(提携)やマイレージ制度
ワンワールド(JAL)、スターアライアンス(ANA)、スカイチームなどのアライアンス加盟航空会社を選ぶことで、乗継時の接続やマイレージの加算・利用がスムーズになります。 家族で旅行を頻繁にする予定があれば、同じアライアンスで統一することで、マイルをまとめて活用できるメリットもあります。
6. 子ども連れに優しいサービス
航空会社によって、子ども連れに対する対応が大きく異なります。特に以下のようなサービスの有無を比較してみましょう。 これらのサービスが充実している航空会社を選ぶことで、フライト中のストレスが大幅に軽減されます。
- 幼児用ベビーベッド(バシネット)の貸し出し
- 子ども向け機内食の事前予約
- キッズ向けのアメニティ(絵本、ぬり絵、ヘッドフォンなど)
- アニメや子ども向け映画が豊富な機内エンターテインメント
- 空港での優先搭乗やファミリー向けカウンターの有無
航空会社の選び方は、単に「安い・高い」で判断するのではなく、「安全性」「サービス内容」「スケジュールの適正」「変更のしやすさ」「日本語対応」など多面的に比較することが重要です。 特に子ども連れの旅行では、小さな配慮や設備の違いが旅全体の満足度に大きな影響を与えます。事前に複数の航空会社の特徴をしっかりと把握し、自分たちの旅スタイルに最も適した航空会社を選びましょう。
結局、どこの航空会社が良いのか?
個人的には、どこの航空会社でも自分たちの旅行目的に沿う航空会社であれば良いとの非常に無責任な回答になってしまいます。
なぜかとというと、良い航空会社=高価な航空会社になり当たり前の結論になってしまいます。
しかしながら、これでは回答になっていないかと思いますので一般的には以下の航空会社が良いとされています。
ファミリーに評判の良い航空会社は、JAL、ANA、シンガポール航空、カタール航空、エミレーツ航空です。
この5社は事故などの保証がしっかりしている一流航空会社です。
この次に、保証範囲が少し劣りますがタイ国際航空、キャセイパシフィック航空と続きます。
日本語環境を考えれば、JAL,ANAの2択になります。
なぜか、米国の航空会社がランクアップしてこないですね。それだけ、米国の航空会社は、航空会社自体の経営変動が著しく以下の航空会社より人気ランクが低いかと思います。
私も、米国航空会社とカタール航空以外の以下の航空会社は利用した経験があります。
正直、正解だと思います。
私はいつも、予算が低いので価格面重視で、子どもとの海外旅行のほとんどを以下にはない海外のLCCを選択しています。
座席や荷物など必要な物は追加で申請する方法が一番多いパターンです。
- 初めての海外旅行・言葉に不安がある場合:JAL、ANA
- サービス重視で安心の長距離移動の場合:シンガポール航空、カタール航空、エミレーツ航空
- 費用を抑えつつサービスもそこそこ場合:タイ国際航空、キャセイパシフィック
8-4)航空券購入の注意点
【① なぜ航空券購入が重要なのか】
航空券の購入は、家族旅行の出発点であり、旅の全体計画を左右する非常に大切なステップです。 特に最近では、インターネットを通じて誰でも簡単に航空券を手配できるようになった反面、情報や選択肢が多すぎて迷ったり、知らずにリスクのある選択をしてしまったりするケースも増えています。
【② 子連れ旅行ならではの注意点】
子どもを連れての海外旅行では、フライトの安全性や快適さはもちろんのこと、予期せぬトラブルにどう対応するかという視点も欠かせません。 「安さ」だけで選んだ航空券が、結果として大きな負担や後悔を生むことも少なくありません。
【③ 航空券の条件が旅行全体に与える影響】
購入した航空券の種類や条件(ルート、変更可否、手荷物制限など)によって、旅行のスケジュールや計画そのものが制限されることもあります。 どのような航空券を選ぶかによって、旅行の自由度や安心感は大きく変わってくるのです。
【④ 購入方法にかかわらず注意点は共通】
航空券は、旅行代理店を通して購入しても、自分でLCCの公式サイトから直接予約しても、注意すべきポイントに大きな違いはありません。 特に、オンラインで自分で予約をする場合は、細かな条件をきちんと確認することが何よりも重要です。
航空券購入時の注意点
以下に、航空券を購入する際に押さえておきたい代表的な注意点を整理しました。 トラブルを未然に防ぎ、家族全員が安心して旅を楽しむために、事前のチェックを怠らないようにしましょう。
購入先(旅行会社・サイト)の信頼性を確認する
JTBやHISなどの大手旅行会社、航空会社公式サイトなどでの購入であれば基本的に安心ですが、インターネットには多数の中小旅行会社やオンライン専門サイトも存在します。
中には経営状態が不安定な業者もあり、倒産などのトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
- あまりに価格が安すぎる場合は、その理由を確認する。
- 出発が1カ月以上先にもかかわらず「全額前払い」を求める業者には注意。
- 契約書類やメール、郵便物などは必ず保存する。
- 領収書や振込控えは、旅行が終わるまで保管しておく。
これらの記録は、万が一販売会社が倒産した場合に「旅行業務取扱保証金制度」から弁済を受ける際の証拠になります。 ただし、この制度は弁済金の総額が限られているため、多くの被害者が出た場合には全額戻らない可能性もあります。
飛行ルートと到着時間の確認
格安航空券の中には、乗り継ぎ回数が多かったり、夜中や早朝の不便な時間に到着する便もあります。
特に子ども連れの旅行では、空港到着後の移動や周囲の安全状況にも影響します。
- 目的地までの経路(乗り継ぎの有無・時間)を必ず確認。
- 到着時刻が深夜・早朝の場合、空港周辺の交通手段や治安にも注意。
- 中継地がある場合、その空港の規模やサービス(24時間営業かどうか)も要確認。
航空券の有効期間と変更可能性の確認
航空券には、出発・帰国日が固定された「FIXチケット」と、ある程度自由度のある「オープンチケット」があります。
格安航空券ではほとんどがFIXで、変更不可のケースが多くなっています。
- 変更の可否(回数や手数料)を事前に確認する。
- 病気や天災などで帰国できない場合に備え、航空券変更費用をカバーできる海外旅行保険への加入も検討を。
- 経由地で途中降機(ストップオーバー)が可能かどうかも、旅程に柔軟性をもたせたい方には重要なポイント。
預け荷物の重量制限を確認
特にLCC(格安航空会社)の航空券では、預け荷物の許容量が非常に少ないか、そもそも含まれていないことがあります。
重量オーバーの追加料金は割高なため、注意が必要です。
- 航空券に含まれる預け荷物の重量・個数を事前に確認。
- 事前のオンライン申請で、追加荷物料金が割安になる場合もある。
- ファミリー旅行では荷物が多くなりがちなので、特に慎重に確認を。
機内サービスの内容確認
LCCでは、飲み物・食事・ブランケット・モニターなどのサービスが有償であることが一般的です。
子どもとのフライトでは、事前に機内で必要なものを用意しておくことが重要です。
飛行機の中では、子供に可能な限りに日常生活のものを使うのが鉄則です。
サービスを調べると格安航空券がいいか?正規割引航空券がいいかが見えてきます。
LCCや格安航空券が万能ではないことがわかるかと思います。
- 子ども用の飲料・軽食・おもちゃなどは手荷物で準備しておく。
- 正規割引航空券とのサービス内容の違いを比較しておく。
- 「安い航空券=サービスなし」と心得て、事前準備を万全に。
航空会社の問い合わせ先を確認
航空券を購入した後、トラブルや変更が発生した場合に備え、航空会社の連絡先や問い合わせ方法をあらかじめ把握しておくことは必須です。
- 日本語での対応可否や、受付時間を確認。
- 日本・渡航先の両方でのサポート体制を把握しておく。
予約確認書(Eチケット)の保管
現在はEチケット(電子航空券)が主流ですが、トラブル時に備えて予約確認書やQRコードの画面は印刷して持参することをおすすめします。
- 予約確証はスマホだけでなく、紙でも保存しておく。
- 万が一ネットが使えない、端末の電源が落ちた場合でも対応可能にしておく。