第6章 レンタカー&キャンピングカー
6-1)海外道路・交通事情
海外では、日本とは大きく異なる交通事情があります。 「Shizengate」では、レンタカーを最大限に活用する家族旅行プランの作成をコンセプトとしています。海外旅行でレンタカーを利用する場合、日本との道路環境や交通ルール、交通事情の違いをよく理解しておくことは、家族の安全を守るうえで最も重要なポイントです。 また、運転マナーについても注意が必要です。その国の国民性や習慣によって、日本のような丁寧で秩序だった運転が行われているとは限りません。日本は世界でもトップクラスの交通ルール遵守率を誇る国ですが、海外ではその場その場の状況や運転者の判断で動いているように感じることも多く、時に乱暴に見えることがあります。場合によっては「交通ルールが形だけ」という国もあると考えておく方が賢明です。 また、休憩スポットやサービスエリアの間隔、ガソリンスタンドの位置などを事前に調べておけば、長距離移動中に焦ることなく行動できます。 家族旅行の場合、子どもを同乗させるため、急加速や急ブレーキを避け、周囲の車や歩行者の動きに十分注意を払いながら運転してください。ただし、神経質になりすぎるのも逆に危険です。リラックスしつつ注意深く運転することが原則です。 現地の道路事情をよく理解し、入念な事前準備を行い、子どもの安全を最優先に考えて無理のないスケジュールを立てることで、安全かつ快適なドライブ旅行が実現できます。
海外の道路事情
海外の道路・交通事情に以下の点において日本と相違します。 海外の道路状況で一番目に来るのは通行方向です。たとえば日本は左側通行ですが、アメリカやカナダ、フランス、ドイツでは右側通行です。 制限速度や優先ルール、標識の形や色も国によって異なり、渡航先の交通ルールを事前に確認することが大切です。 また、高速道路の料金システムはETCのような電子課金方式が主流の国もあれば、有人料金所での現金払いが必要な国もあります。 都市部では渋滞や駐車場不足が課題で、事前に駐車場予約アプリの活用が有効です。郊外では未舗装路が多い場合もあるため、車種選びにも注意が必要です。 運転をする渡航先の国の道路・交通事情は必ず事前に確認しましょう。
◆通行方向
まず大きな違いは通行方向です。日本は左側通行ですが、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアなどの多くの国は右側通行です。 オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどは日本と同じ左側通行ですが、油断は禁物。日 本の感覚で運転しようとすると、特に交差点やラウンドアバウト(環状交差点)、右左折時に混乱しやすいので注意が必要です。
◆制限速度・優先ルール
制限速度や優先ルールも国によって異なります。例えばドイツのアウトバーンの一部区間には速度制限がありませんが、ほとんどの国では高速道路や市街地、スクールゾーンで厳格な制限があります。 制限速度はキロメートル毎時(km/h)が一般的ですが、アメリカではマイル毎時(mph)が使われるのでメーターの確認が必要です。オーストラリアではスクールゾーンの制限速度が時刻によって変わり、標識に明記されているため見落とさないようにしましょう。
◆標識や道路表示
標識や道路表示も、日本とデザインや意味が異なるものが多く存在します。例えば、ヨーロッパでは円形の青地に白矢印は「進行方向指示」で、一方通行などを示します。アメリカの「4WAY STOP」では全ての方向からの車が一時停止し、先着順で進むルールがあるため、慣れない人は戸惑いがちです。
◆高速道路
高速道路の料金システムは国ごとに異なり、フランスやイタリアでは有人料金所、ドイツでは多くが無料、オーストリアやスイスでは「ヴィニエット」と呼ばれる通行券を事前購入してフロントガラスに貼る方式が採用されています。 オーストラリアや一部のアメリカ都市部ではETCのような電子課金システムが普及しており、事前登録やレンタカー会社の専用プランが必要な場合があります。
◆駐車場
都市部では駐車場不足や駐車料金の高さが問題になります。事前に駐車場予約アプリを使ったり、ホテルに駐車場があるかを確認しておくと安心です。
◆野生動物
国によっては野生動物が飛び出す危険がある道路(オーストラリアのカンガルー、カナダのムースなど)や、砂漠地帯、山道など特殊な環境があるため、旅先に応じた情報収集を忘れないようにしましょう。




国際免許証
海外でレンタカーを借りると言うことは、日本において事前に「国際免許証」を取得しておくと言うことです。 国際免許証(国際運転免許証、International Driving Permit, IDP)は、日本国内で発行され、ジュネーブ条約(1949年道路交通条約)加盟国で有効な運転資格を証明する書類です。 国際免許証は、日本国内で有効な運転免許証を所持している人ならば、各都道府県の運転免許センターまたは一部の運転免許試験場、警察署(都道府県により異なる)で申請ができ、原則即日交付されます。 国際免許証の具体的な位置づけは以下のようになります。
- 日本の運転免許証単独では多くの国で運転できないため、国際免許証が必要になります。ただし、国によっては国際免許証だけではなく日本の免許証の携帯や公式翻訳の提示が求められることがあります。
- 国際免許証は通常1年間有効で、滞在国の法律に従って一時的な運転が可能です。ただし、現地で居住許可を取得した場合や長期滞在の場合、現地免許の取得が必要になる国もあります。
- 国際免許証はジュネーブ条約に加盟する国でしか通用しません。アジア・ヨーロッパ・北米・オセアニアなど主要国が多いですが、中国やブラジルなど未加盟国では利用できないので注意が必要です。
国際免許証はどこの国でも使用できるものではありません。必ず渡航先での利用可否を確認ください。 特に中国(国際免許不可、現地免許必要)、韓国(ただし2021年以降、一定条件下で使用可)、台湾(公式翻訳文が必要)、ブラジル(現地免許必要)、ベトナム(公式翻訳または現地免許必要)では利用ができません。 また、以下の注意点も頭に入れておいてください。
6-2)レンタカー会社
海外でのレンタカー選びは、旅行の快適さに直結します。
海外のレンタカー会社は、大手国際チェーンと 現地ローカル会社のいずれかになります。日本の大手レンタカー会社も、これら海外のレンタカー会社と提携しており、日本から予約を申し込むことが可能です。
代表的な大手国際チェーンには、Hertz、Avis、Europcar、Budget があります。
これらの会社は日本語対応のウェブサイトやカスタマーサポートが整っており、安心感があります。
一方、現地ローカルのレンタカー会社は料金が割安なことが多いものの、サービスの質や補償内容にばらつきがあります。
Shizengate では、大手国際チェーンの利用を推奨しています。
その理由は、日本から直接予約ができ、新車が多く、車両整備がしっかり行われている点です。保険内容も充実しているため、海外でのレンタカー利用では国際チェーンから選ぶことを基本としています。


キャンピングカーの場合、国ごとに専門のレンタル会社があります。日本国内にも、海外のキャンピングカー予約を受け付けている会社があります。 たとえば、米国大手の El Monte RV には、日本国内唯一の総代理店「エルモンテRVジャパン(東京)」があり、ウェブサイトから日本語で予約可能です。


Shizengate の基本方針は、「可能な限り直接予約」することです。 直接契約することで内容をよく理解でき、疑問や連絡、トラブルの際の対応がスムーズで、費用も抑えられます。 ただし、契約内容が難しいと感じたり、相談やサポートを重視したい場合は、代理店を通じて予約する方が安心です。 各家庭の事情に応じて、どの予約方法や会社を選ぶか決めましょう。 予約は、どの会社を利用する場合でも、日本出発前に済ませておくと現地での手続きがスムーズです。 当日現地でのレンタルも可能ですが、手続きに時間がかかり、希望の車種がないこともあります。特に繁忙期は早めの予約が必要です。 比較サイトを利用すれば、料金、保険、車種、オプションを一括で比較でき、最適なプランを選びやすくなります。 家族旅行ではチャイルドシートやジュニアシートが必要になる場合があるので、忘れずに予約しましょう。 最後にナビについてですが、以前の日本ではカーナビが標準装備されていましたが、海外では国によってはほとんど普及していない場合があります。 筆者の経験では、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでは車載ナビが使いづらく、精度も低いと感じました。 一方、タイではスマートフォンの Google マップをナビ代わりに使用して問題ありませんでした。 現在、海外のレンタカーでは Google マップベースのナビシステムが搭載されていることも増えていますが、自分のスマートフォンで事前に準備しておくのが最も安心です。 海外では、携帯端末による Google マップの利用を強くおすすめします。当然、車載用の携帯ホルダーも忘れずに準備してください。
6-3)レンタカーの種類
海外のレンタカーは様々なクラスの車が用意されています。 エコノミー、コンパクト、ミディアム、SUV、ワゴン、トラックなど様々なタイプの車種が用意され、レンタカー会社により車のクラス名称は様々な言い方になっています。 そのため、借りようとするレンタカー会社のホームぺージ等によりクラス名称、車種等を必ず調べ希望の車種を決めていきます。 車選びでもう一つ重要なのは、日本とは違い小さな子どもも乗車定員1名と数えます。 Shizengateは、ミニバンクラス以上の大きさの車のレンタルをおすすめします。 確かにレンタルコストは高くなるのですが、車内の広さ、詰める荷物の量が多く運転の疲れが少なくてすみます。 大きな車の運転が苦手な人は、自分にあったクラスの車がベストです。
主なレンタカーのクラス
スモールクラス
スモールクラスの車は通常、「エコノミークラス」とか「コンパクトクラス」と呼ばれているクラスです。
1000CC~1500CC程度の車で4人乗りもしくは5人乗りの車が充てられています。
ハッチバックタイプもこのクラスに属することが多いです。
この2クラスは、レンタル価格が安く燃費も良い車のため日本人の利用者に人気が高いクラスです。
但し、荷物が多い場合には荷物が入るかどうかの事前確認は必要です。小さな子ども二人なら問題ないのですが、多き体の子ども二人だと窮屈さを感じるかもしれません。
ミドルクラス
ミドルクラスの車は通常、「インターミディエイトクラス」、「スタンダードクラス」、「フルサイズクラス」と呼ばれていて、海外では最もポピュラーなサイズの車です。
アメリカなどでのロングドライブを計画している方などは、このサイズが乗り心地もよく人気のあるクラスです。
基本的には、セダンタイプの車が確約されます。
ただ、5人乗りの車でも5人はきついのです。車内の快適性を考えれば4人までです。
ミニバン
乗車定員も多く日本人からも人気の車種クラスです。
荷物が多い家族は4名でもこのクラスを選ぶ方が良いかと思います。
このクラスは数が少なくピークシーズンでは1か月以上前からでないと予約が取れないことがあります。
ミニバンは、Shizengateが家族利用でおすすめするクラスです。
SUV
このSUVは、日本のトヨタ・ハリアー程度の大きさの車が一般的です。
4WD性能も高い車が用意されています。昨今小型化されてはいますがミドルクラスからフルサイズまでの大きさが用意されています。
荷物がすごく多い方はミニバンの後部座席をたおして使った方が懸命だと思います。
Shizengateのおすすめクラスなのですが、家族利用ならばフルサイズの大きめのSUVクラスをおすすめします。
6-4)海外でレンタカーを借りる際の注意点
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・多くの国で国際運転免許証(日本の普通免許に基づくもの)が必要。
・国や州によっては日本の免許+翻訳文でOKな場合もある(例:ハワイ、グアムなど)。
・必ず渡航先の公式情報を事前確認。 -
・対人・対物・車両保険に加入する。
・免責補償(CDW、LDW)の加入を検討。
・クレジットカード付帯保険の適用範囲を確認。 -
・車両サイズ・乗車人数・荷物量を考慮。
・カーナビ(現地語対応か)、チャイルドシートの事前予約。
・営業所の場所・営業時間、受取・返却時間を確認。 -
・車両のキズ、燃料残量、タイヤ状態を確認し写真撮影。
・ドア・トランク施錠を確認。
・契約書内容(保険、返却条件)を再確認。 - ・満タン返却の有無を確認。 ・給油方法(セルフ、フルサービス)を理解。
6-5)海外での運転方法のポイント
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・右側通行・左側通行の確認。
・制限速度、標識の意味、優先道路のルールを事前に学習。
・一時停止、ラウンドアバウト(環状交差点)、スクールゾーンに特に注意。 -
・高速道路の出入口は短く、合流が難しい国も。
・都市部の狭い道、田舎の未舗装路、山道など道路状況を把握。
・駐車禁止・有料駐車エリアを確認し、違法駐車に注意。 -
・スマホのGoogle Maps、レンタカーのカーナビ、紙の地図を併用。
・渋滞や工事情報もリアルタイムで確認。 -
・疲労運転を避け、時差ボケに注意。
・飲酒運転は厳罰。現地のアルコール基準を守る。
・荷物はトランクに入れ、車内に貴重品を置かない。 - ・事故や故障時はまず安全確保、警察・レンタカー会社に連絡。 ・緊急連絡先を事前に控える。
6-6)キャンピングカーの魅力とハードル
キャンピングカーの魅力は、大自然の中などで車中泊ができ海や山などの絶景を楽しみながら、普段では味わえない素晴らしい旅を体験できる点にあります。 欧米やオセアニアでは、キャンピングカーのレンタルは非常に人気の高い旅行スタイルとなっています。特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、フランスでは専用インフラが整備され、Cruise America、Britz、Apollo、McRentなどの大手レンタル会社が展開されています。 キャンピングカーでの旅は、自由度が高く家族だけのオリジナルなルートが組める一方で、運転や装備機器の操作に慣れていない場合はある程度のハードルがあります。 これを海外でレンタルする場合、さらに難易度が上がることを理解しておく必要があります。 しかしShizengateでは、「一度はこの高いハードルを乗り越え、家族でキャンピングカー旅行を経験してほしい」という願いから、この項目を追加しました。 また、キャンピングカー旅行はホテル宿泊より安価と思われがちですが、実際にはレンタル費用が良質なホテル並みになることが多く食材などの追加費用もかかります。 結果として、ホテル+レンタカー代と同程度のコストになるケースが一般的です。
海外でのキャンピングカー旅行は、日本とは異なる車両サイズ、交通ルール、文化への順応が必要であり、事前の情報収集と計画が非常に重要になります。
6-7)海外でのキャンピングカーレンタル方法
キャンピングカーレンタルに必要なもの
キャンピングカーは特殊免許が必要と思われがちですが、3.5トンまでの車両であれば普通自動車免許で運転可能です。海外でレンタルされているキャンピングカーの多くはこの範囲内のため、日本の旅行者でも問題なく運転できます。 レンタルに必要なものは、日本の運転免許証、国際免許証、クレジットカードです。
キャンピングカーレンタル方法
海外でのキャンピングカーレンタルには、①日本の代理店を通じて予約する方法、②自分でWeb予約または現地店舗で直接借りる方法の2通りがあります。 日本の代理店を利用する場合、渡航前に予約を完了でき、日本語で対応してもらえるため安心です。英語サイトでの予約に不安がある方や、宿泊施設やルートの相談をしたい方には特におすすめです。 一方、代理店を通さない場合は、Web予約や現地店舗で直接契約します。 アメリカやオーストラリアでは店舗や車両の数が多いため、繁忙期を除けば現地で直接借りることも可能です。 この場合、実車を確認しながら選べるというメリットがありますが、現地での手続きは海外なので慣れていなければおすすめしません。 一般的に、代理店を通さない方がレンタル料金は安くなる傾向があります。
レンタル当日&返却時の注意点
キャンピングカーのチェックイン・チェックアウトは、日付だけでなく時間も指定される場合が多いため、計画的に行動することが大切です。 借りる当日は書類記入、使い方レクチャー、車両点検、荷物積み込みなどで2時間ほどかかることもあるので、時間に余裕を持ちましょう。 返却時は、給水・汚水の排水処理を済ませ、ガソリン満タンで返すのが基本です。最終日は、給排水が可能なキャンプ場に宿泊するのが理想ですが、宿泊せず有料で施設を利用できるRVパークもあります。 また、追加料金を払えば排水処理なしで返却可能なプランもあるので、契約時に確認しておきましょう。最後に、返却時の事故・故障チェックも忘れずに。
6-8)キャンピングカーの種類
海外でレンタルできるキャンピングカーは、国やレンタル会社によって呼び方や仕様に多少の違いがありますが、大まかには以下の種類があります。
■ クラスA(大型キャンピングカー)


大型観光バス並みのサイズのものやマイクロバスサイズの大型クラスです。広さがあるため、さまざまなアメニティを備え、寝る場所だけでなくトイレ、シャワー、キッチンを装備しています。レンタル費用は最も高額です。運転には大型車の経験が必要で、重量が重く燃費も悪く(2~4km/ℓ)、大型駐車場が必要です。日本ではフルコンバージョン(フルコン)、セミフルコンバージョン(セミフルコン)、バス型はバスコンバージョン(バスコン)などと呼ばれます。
慣れていない方が一般的な家族旅行で選ぶことはほとんどないと思います。
多人数で長期滞在で利用され大型のキャンピングカーに慣れている人以外には必要ないクラスかと思います。
特徴:バス型の超大型サイズ(8~12m)
設備:シャワー、トイレ、フルキッチン、複数のベッド、リビング、発電機など
対象者:大家族、長期滞在者、運転経験者向き
■ クラスC(キャブコン)


小型トラック程度のサイズ。日本では宅急便や生協の配達用トラックをイメージするとわかりやすいかと思います。寝る場所のほか、トイレ、シャワー、キッチンを備えているのが一般的です。クラスAに比べるとスペースは狭くなりますが、調理やくつろぎのスペースは確保できます。
日本でも「キャブコンバージョン(キャブコン)」と呼ばれていて人気の高いクラスです。
家族向けの海外レンタルでは、おすすめのクラスになります。このクラスでも大型から小型まで様々な大きさのキャンピングカーが用意されていますので、運転できる大きさのキャンピングカーを選んでください。
長さや高さがあるため市街地での運転はやや難しく、レンタル時に特別な免許は不要ですが、日本の準中型免許相当の運転スキルが求められます。
特徴:トラックベース、中型(6~9m)、運転席上にベッド
設備:ダイネット、簡易キッチン、トイレ、シャワー、冷蔵庫
対象者:家族や小グループ(4~6人向き)
■ クラスB(バンコン、キャンパーバン)


ワゴン車程度のサイズです。簡易なものはトイレやシャワーがなく、高級モデルではコンパクトながら工夫されたアメニティを備えています。
天井が低いモデルもあり、収納や居住性に制限がある場合があります。
しかし、乗用車の1BOXとほぼ同じ感覚で運転ができ家族旅行でのキャンピングカーとしても十分で人気があるクラスになります。
特徴:バンを改造したコンパクトサイズ(5~7m)
設備:簡易ベッド、コンパクトキッチン、場合によりトイレ
対象者:カップル、少人数(2~3人向き)
■ トラベルトレーラー(けん引型)


牽引タイプはトレーラー、キャンピングトレーラー、トラベルトレーラーなどと呼ばれます。サイズはさまざまで、「5輪」と呼ばれる最大級のものから「ティアドロップキャンパー」と呼ばれる小型モデルまで、人数に応じてレンタルが可能です。日本では、キャンピングトレーラーと呼ばれています。
キャンプ場に駐車後、けん引してきた車だけで移動できるのが便利です。牽引車の牽引限度重量を事前に確認し運転が可能かの判断が必要になります。また、大きさや車高の高さにより駐車や通行が難しくなるのがデメリットです。
このクラスは、けん引免許を持ち普段から運転に慣れている人向けです。
特徴:車で牽引する住居ユニット
設備:モデルによって異なるが、トイレ・シャワー完備のものもあり
対象者:けん引免許保持者、運転・設営経験者
★ おすすめのキャンピングカーのタイプ
初心者には小型のキャンピングカーをおすすめします。けん引タイプは、経験者以外にはおすすめしません。 トイレやシャワー設備の整ったキャンプ場を利用するなら、ワゴン車ベースのクラスBがおすすめです。 シャワーやトイレを車外で済ませるなら、かなり小型の車両でも十分です。 大きなキャンピングカーは、レストランや買い物の際に駐車場所の確保が大変ですが、小型なら行動範囲が広がります。 逆に、トイレや調理設備を備えたキャンピングカーライフを楽しみたい場合はクラスC(キャブコン)がおすすめです。 ただしクラスCは、水や汚水処理、電気系統の取り扱いを事前に理解しておく必要があります。 さまざまな意見がありますが、初心者や家族旅行の場合、運転者のスキルに応じてクラスB(バンコン、キャンパーバン)またはクラスC(キャブコン)を選べばよいかと思います
★ キャンピングカーを選ぶ際のポイント
まず、どんな大きさの車両にするかは、各レンタル会社のウェブサイト上で自分が利用したい人数を考慮に入れながら、乗車定員、車内見取り図などを見て選びます。 次に、
の5項目について確認していきます。 最低利用日数は、一般的に3日であることが多いです。 マイレージは無制限ではなく、基本料金に加えて1マイル単位でチャージされる場合が多いです。 食器やリネンはオプションであることが多いので、必要に応じて予約の際にリクエストしましょう。 ジェネレーターとプロパンガスは、利用した場合に料金が発生するのか、それとも利用の有無にかかわらず料金に含まれるのか要確認です。 汚水処理装置(トイレ処理)は様々なタイプがあるので各自に取り扱いを理解してください。 保険はレンタル料金に含まれていることがほとんどですが、破損しても保険が適応されない箇所やシチュエーションもあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
6-9)キャンピングカー運転に関する注意事項
- 多くの国では、日本の普通免許に基づく国際運転免許証(ジュネーブ条約加盟国用)でクラスC(キャブコン)やクラスB(バンコン)を運転可能です。 ただし、クラスA(大型キャンピングカー)や5輪トレーラーなどは、現地の大型免許や特別な許可が必要な場合があります。 事前にレンタル会社と現地の道路交通法を確認してください。
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海外の道路は日本より広めでも、キャンピングカーは慣れない大きさです。そのため、車幅・車長・車高を事前にしっかり確認・把握してください。
- 右左折時は後方のはみ出しに注意。
- 高さ制限(立体駐車場、ガソリンスタンド、橋、トンネル)を必ず確認。
- 長さのため、駐車スペースは必ず十分な余裕がある場所を選びましょう。 -
レンタル時に以下の装備の使い方の説明を受け必ず確認し、メモや写真を残すと安心です。
- トイレ・シャワーの排水処理方法
- 電源の接続(外部電源、車内バッテリー)
- 発電機の使用方法
- プロパンガスの開閉・交換方法 - 人気のRVパークやキャンプ場は早めの予約が必要です。特に電源、水道、排水設備が整った「フルフックアップサイト」は便利で快適なので優先して予約を。 駐車スペースのサイズや排水・ごみ処理ルールを事前に確認してください。
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- 右側通行(多くの国)か左側通行(イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど)を事前に確認。
- 州・国ごとに異なる制限速度、RV専用レーンや制限区域の有無を調べる。
- 山道、未舗装道路の進入禁止ルールに注意。 -
任意保険(自車両保険、対人・対物補償、盗難保険)やロードサービス(故障時の牽引サービス)に必ず加入。自己負担額(免責額)の確認も重要です。
レンタル契約書・保険証書も確認し持参してください。ロードサービスの有無・連絡先を確認しトラブル発生時の対応手順も確認(連絡・記録・現場対応)してください。 - レンタル会社、保険会社、現地の緊急連絡先(警察・消防・救急)の番号をメモしておく。