〜子どもとの海外旅行をもっと自由に! レンタカーを活用した海外旅行プラン創りのすべて〜 「子どもと行く海外旅行プラン創りの完全ガイド」

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第4章 渡航準備

4-1)パスポートの準備

海外旅行は計画だけでなく、出発前の準備によって快適さと安全性が大きく左右されます。 この章では、出発前に必ず整えておきたい書類、手続きなどの実際に旅を安心してスタートするために必要な準備について順を追って説明していきます。

パスポートの取得と確認

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子どもと一緒に海外へ渡航する際、最も基本でありながら見落としがちな準備が『パスポートの確認と取得』です。 海外旅行において、パスポートは単なる旅行書類ではなく、あなたとお子さまの「国際的な身分証明書」として極めて重要な役割を果たします。 日本のパスポートは未成年者(12歳以下)であっても必ず一人1冊必要です。 有効期限は、12歳未満は5年用パスポートしか取得できませんが、12歳以上であれば5年用または10年用を選択可能です。 申請には、以下の3つが求められます。

また、渡航先の国によっては「入国時または出国時にパスポートの有効期限が6か月以上残っていること」が条件となっている場合があります。 特に東南アジアや中東諸国などではこの条件が一般的であるため、既にパスポートを所持している場合でも、必ず有効期限を確認し、条件を満たしていない場合は早めに更新手続きを行いましょう。

外務省「パスポート(旅券)」- パスポートの申請から受領まで---ここをクリック---

パスポートの取得・管理する上で押さえておきたいポイント

  • 早めのパスポート取得を心がける

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    旅行の日程や行き先が決まった時点で、真っ先に取り掛かりたいのがパスポートの取得です。特に初めての海外旅行や家族全員分を準備する場合、時間に余裕をもって行動することが大切です。 近年では、航空券やホテルなどの予約時に「パスポート番号」や「ローマ字表記の氏名」を求められるケースが増えているため、これらの情報が手元にあることで予約手続きもスムーズに進みます。

  • 渡航先の残存有効期間ルールを確認

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    すでにパスポートを持っている方も、「有効期限が残っているかどうか」だけで安心してはいけません。多くの国では、入国時にパスポートの残存有効期間が一定以上あることを求めています。例えば、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア諸国では6か月以上、ヨーロッパの多くの国々では3か月以上の残存期間が入国条件とされています。 旅行先の規定を事前に調べ、不足している場合は更新の手続きを忘れずに行いましょう。

  • パスポート記載のローマ字氏名に注意

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    予約手続きで入力する氏名のローマ字綴りは、必ずパスポートに記載されたものと完全に一致していなければなりません。ひと文字違うだけでも、航空券の発券ができなかったり、搭乗できなかったりするトラブルにつながることがあります。 また、チェックイン時や入国審査時に照会されることもあるため、正確なローマ字表記を常に頭に入れておくようにしましょう。

  • サイン(署名)は身元確認の要

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    パスポートに記載するサイン(署名)は、海外での本人確認に用いられる非常に重要な要素です。特にクレジットカードの利用時や入国審査時には、パスポートのサインと照合されることがよくあります。慣れないローマ字で無理に署名するよりも、普段から書き慣れている漢字での署名の方が認識されやすく、安全性も高まります。 署名がパスポートと一致していない場合、不審に思われることもあるため注意が必要です。

  • 自らの手で申請を行うという姿勢(Shizengate流)

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    パスポートの申請は、行政書士や旅行代理店に代行を依頼することも可能です。忙しい方にとっては便利な手段ですが、Shizengateではあえて「自分の手で申請すること」を推奨しています。 それは、パスポートを実際に取得するまでのプロセスを経験しておくことで、旅行中に万が一パスポートを紛失した場合にも、落ち着いて対処できる自信が身につくからです。 さらに、申請窓口では海外の治安情報や大使館案内、各種注意喚起など、旅行に役立つリアルな情報やチラシが置かれていることも多く、そこに触れることで「自分の旅行を自分で創る」という意識が自然と育まれます。このプロセスの中で、パスポート用の写真を予備で数枚準備しておく重要性なども体感として理解できるはずです。

4-2)ビザ、他の事前申請の準備

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パスポートの確認や取得が済んだら、次はを行います。 最初に調べる項目は、当然ながらビザがいるかどうかです。日本は、各国政府との間で一定期間の観光目的の渡航に限りビザの免除が許される協定を多くの国としています。 日本人は、事前にビザをとらずに済むケースが多いです。 しかし、相手国や日本側の社会情勢などで内容が変更されることもあり必ず事前確認が必要です。 ビザの取得で確認することは、「ビザが必要」「条件付でビザ免除」「ビザ免除」のどれかなのかを把握することです。 条件付きの場合は、特に注意し条件を満たさなければいけません。 「空港で取得可」の条件も多いのですが中には規定サイズの写真が必要な場合もあります。 ビザの要否や取得方法は、旅行先の国や滞在目的、滞在期間によって異なります。 適切なビザを取得していない場合は、現地の空港で入国を拒否され、強制帰国させられることもあります。 特に、ビザの取得ルールは国際情勢や外交関係、各国の出入国管理政策の変更によって頻繁に更新されるため、旅行の都度、最新情報を必ず確認することが重要です。 ビザは、入国目的(観光・商用・留学・就労など)に応じてさまざまな種類があり、それぞれ申請方法や必要書類、審査期間が異なります。

ビザ確認のポイント

  • 旅行先国の大使館・総領事館で必ず最新情報を確認する

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    ビザの確認は、日本にある渡航先国の大使館や総領事館の公式ホームページから行うのが最も確実です。 所在地や連絡先、ホームページのリンクは、外務省が提供する「駐日外国公館リスト」で調べることができます。 また、航空会社や旅行会社でも、各国のビザ要否・申請条件をわかりやすくまとめた資料を提供している場合がありますので、参考にすると良いでしょう。 ただし、あくまでも公式な最新情報は各国の大使館や領事館の情報に基づくものが優先されます。

  • ビザ=入国許可ではない

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    ビザは、 つまり、ビザを持っていても必ずしも入国が保証されているわけではありません。入国審査を経て、ようやく「滞在許可」が与えられる仕組みです。 また、パスポートの残存有効期間もビザ申請や入国条件に関わる重要な要素のため、事前に併せて確認しておく必要があります。

  • 電子渡航認証(ビザに類似する制度)

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    ビザではありませんが、事前に登録・認証が必要な電子渡航認証制度(Electronic Travel Authorization)を導入している国が増加しています。
    アメリカ:ESTA(エスタ)
    2009年1月12日以降、**90日以内の短期滞在(観光・商用・乗り継ぎ含む)で渡米する日本人はビザが免除されていますが、**出発前にESTAのオンライン申請(21米ドル)が必要です。申請が承認されていないと、航空会社のチェックイン時に搭乗を拒否されることがあります。
    オーストラリア:ETAS(イータス)
    ETASは、短期滞在を希望する外国籍者がオンラインで取得する電子入国許可です。ビザと似ていますが、申請手続きや認可までの時間が簡素化されており、観光・商用目的での短期滞在(3か月以内)が対象です。
    このように、渡航先によってはビザの代わりに電子認証が必要なケースがあり、見落とすと入国自体ができなくなるため、必ず事前に確認を済ませておきましょう。

  • 自らの手で申請を行うという姿勢(Shizengate流)

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    個人で海外旅行を計画・実施する場合、こうした手続きの管理が最もハードルが高くなりがちです。 旅行会社を通じた場合は、これらの手続きを一括してサポートしてくれるため安心ですが、Shizengateの考え方では、「旅の準備も旅の一部」と捉え、可能な限り自分の手で行うことを推奨しています。 申請書の記入や必要書類の準備に不安がある場合は、ビザ代行サービスや旅行代理店のサポートを利用することも選択肢のひとつです。 また、各国の大使館や領事館では電話・メール・窓口などでの丁寧な案内も行っているため、必要に応じて問い合わせてみましょう。

4-3)予防接種の確認と準備

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海外旅行を計画する上で、 渡航先での感染症リスクを確認し、それに応じた予防接種の準備が欠かせません。 特に子どもは免疫力が大人よりも弱く、感染症にかかると重症化するリスクが高いため、必要な予防接種を確実に済ませておくことが安心で楽しい旅行の第一歩となります。 「予防接種」と聞くと、インフルエンザやコロナなど日常的なワクチンを思い出す方が多いかもしれません。 しかし実際には、予防接種を受けないと入国すらできない国もあるのです。 大事なことは、 予防接種が、すべてよい結果を生むとは限らないのです。 自分自身の体調や過去の経歴、経験、病歴などさまざまな要因を考えて予防接種機関と良く相談することが大事です。
予防接種等が必要かどうかは、「厚生労働省検疫所公式ホームページ」から最新の情報を確認することができます。 ここでは、海外旅行前に確認すべき予防接種について、2つの観点から整理してご紹介します。

厚生労働省検疫所公式ホームページ-(海外渡航のための予防接種)---ここをクリック---

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1. 予防接種には2つの目的がある

海外旅行において必要な予防接種は、大きく次の2つに分かれます。

① 入国に必須の予防接種

国によっては、予防接種証明書の提示が入国条件になっている場合があります。代表的なものが黄熱病の予防接種で、アフリカや南米の一部国では「黄熱病予防接種証明書(イエローカード)」の提示が求められます。 国をまたいで旅行する際や、流行地域から別の国へ移動する際にも注意が必要です。

② 自分自身を守るための予防接種

こちらは入国条件ではありませんが、現地での感染症リスクを下げるために推奨される予防接種です。特に小さなお子さんがいる場合は、現地の医療体制を考慮して、事前に予防できる感染症には対応しておくことが望ましいでしょう。

2. 子どもに必要な予防接種とは

子どもが海外へ渡航する際には、 それに加えて、渡航先によっては次のようなワクチン接種が必要になることがあります。 上記①入国に必須の予防接種は確実に受けなけれないけませんが、② 自分自身を守るための予防接種は、慎重に検討すべきです。 前にも言及しましたが

3. 接種のタイミングと計画

予防接種には複数回の接種が必要なものや、接種後に免疫がつくまでに時間がかかるものがあります。 ワクチンによっては1か月以上の準備期間が必要ですので、余裕をもって渡航前1〜2か月前には計画を立ててください。 また、一部ワクチンは乳児に接種できない年齢制限があるため、必ず医師に相談してください。

4. 接種場所の選び方

通常の小児科では対応していない予防接種(黄熱、腸チフスなど)もあるため、トラベルクリニック、海外渡航者向けに感染症対策や予防接種を提供している医療機関、 地域の検疫所・予防接種センターなどへ早めの問い合わせや予約を実施してください。

5. 接種証明書とその管理

子どもの予防接種の記録は、母子手帳(国内での定期接種記録)、英文の予防接種証明書(必要に応じて医療機関で発行依頼)、 黄熱病接種証明書(イエローカード)、デジタル化された接種証明アプリ(国による)などへ記録しておいてください。 航空会社や入国審査で提示を求められる場合があるため、紙とデジタルの両方を用意しておくのが安心です。親が必要な場合も同様です。 子どもとの海外旅行をより安全で楽しいものにするために、予防接種は「万が一を防ぐ」最も重要な準備です。 旅先での不安を最小限に抑え、安心して楽しむために、しっかりと検討・対策を講じておきましょう。

海外旅行の予防接種で参考になるサイト

4-4)健康証明関連の準備

健康証明書とは?

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海外旅行では、国や地域によってはの提示が求められる場合があります。 これは、感染症の拡大防止や特定の持病の有無などを確認するために必要とされる書類であり、特に子どもと一緒に渡航する場合、安全面からも準備しておくと安心です。

健康証明書が求められる主なケース

  • 黄熱病などの予防接種証明書が必要な国への入国

    アフリカや南米など一部地域では、黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)が入国条件となっている場合があります。

  • 感染症流行地域からの渡航時

    一部の国では、特定の感染症(例:COVID-19、ポリオ、麻疹など)の流行地からの渡航者に対して、陰性証明やワクチン接種証明を求めることがあります。

  • 医療・支援が必要な慢性疾患を持つ子ども

    持病(喘息、糖尿病、アレルギーなど)を持つお子さまの場合、現地医療機関での診療をスムーズに受けるために、かかりつけ医の英文診断書や服薬証明があると便利です。

健康証明書の取得方法とポイント

  • 小児科またはかかりつけ医に相談

    渡航予定国に応じて、どのような証明書が必要かを医師と相談し必要書類を発行してもらう。 難しい医療機関もあるかと思いますが、英文での発行が求められる場合は、どのようにすれな発行できるかなどの相談をする。

  • 証明書に記載してもらう情報例

    ・対象者の氏名、生年月日
    ・健康状態の概要
    ・現在の治療・服薬状況(常用薬の名称、用量、服用タイミング)
    ・渡航に支障がない旨の記述
    ・医療機関の情報と医師の署名・押印
    ※入国審査や医療機関での対応がスムーズになるよう、健康証明に「本証明書は○歳の子どもが同行する旅行のために作成されたものである」といった一文を添えてもらうとよいでしょう。

デジタル証明書の活用(任意)

近年は、スマートフォンアプリやオンラインシステムを活用した健康証明のデジタル化が進んでいます。日本の「接種証明書アプリ」や、渡航先で推奨される健康アプリを事前に確認・インストールしておくと便利です。

健康証明書の携帯方法と保管の工夫

証明書は紙の原本とあわせてコピーやPDF化したデータを用意しておく。英文表記の保険証や予防接種履歴も一緒にまとめておくと安心です。 スマートフォン、クラウドストレージ、USBメモリなどに事前にバックアップしておくと安心が高まります。

4-5)銀行・クレジットカードの準備

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海外旅行における現地での支払い手段としては、「現金」「クレジットカード」「デビットカード」「プリペイドカード」、そして近年日本国内でも急速に普及している「電子マネー」などが考えられます。 かつては旅行者用の「トラベラーズチェック」や「国際キャッシュカード」がよく使われていましたが、これらのサービスはすでに終了、または利用範囲が大幅に制限されており、実用的ではありません。 電子マネーについても、現地在住者向けのサービスが中心で、短期旅行者には適さないケースが多く見られます。 そのため、子ども連れの短期滞在を前提とした海外旅行では、の3つが基本となります。 日本はクレジットカードが主流ですが、海外ではデビットカードが主流な国も多くあります。 特にカード類については、紛失や盗難といった予期せぬトラブルに備えて、最低でも2枚のカードを持参することをおすすめします。 1枚をメイン、もう1枚を予備として持っておくことで、万が一の際にも対応しやすくなります。 子どもとの海外旅行では、安全かつ柔軟な決済手段を事前に整えておくことが、安心して旅を楽しむための大切な準備の一つとなります。 もしこれらのカードをお持ちでない場合は、出発前に各カード会社へ申請し、準備を整えておくことが重要です。 クレジットカード会社としては、が主要なカード会社でクレジット会社はこれらの会社と契約しているカードならばどのカードで大丈夫です。 但し、作成したクレジットカード会社ごとに条件やt利用金額の制限などが相違します。

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現金

海外旅行においても、現金は今なお必要な決済手段のひとつで一定額は必ず持っておくべきです。 特に小規模店舗やローカルマーケット、バスや地下鉄などの公共交通機関、チップ文化がある国での支払いには現金が求められることが多くあります。 ただし、使える場所には限りがあります。 安全性の面では注意が必要です。スリや置き引きといった盗難のリスクが高く、多額の現金を持ち歩くことは非常に危険です。 現地通貨を両替する必要があり、両替所によっては為替手数料やレートに差が出るため、あらかじめ信頼できる両替手段を確保しておくことが重要です。 現金は誰でも所持でき、特別な手続きや審査は不要ですが、万が一のトラブル(盗難・紛失など)に対しては基本的に自己責任となります。 したがって、現金は「最低限必要な分だけ持ち歩く」という使い方が望ましいでしょう。

クレジットカード

クレジットカードは、海外旅行で最も便利で信頼性の高い決済手段です。都市部ではほとんどのレストラン、ホテル、ショッピングモール、レンタカーサービスなどで利用でき、非常に高い利便性があります。 海外での支払い時には為替レートが自動で適用されるため、両替の手間が省けるのも魅力です。 カードによっては現地ATMで現金を引き出す「キャッシング機能」も利用でき、急な出費にも対応できます。 また、カード会社による不正利用補償などのセキュリティサービスも充実しており、安全性が高いのが特徴です。 さらに、クレジットカードは海外のホテルやレンタカーなどの予約時に「保証」として提示を求められるケースが多く、現地での信頼にもつながります。 ただし、クレジットカードを取得するには与信審査が必要で、基本的に18歳以上で一定の信用情報が必要です。 また、カード利用額には上限が設定されており、利用枠の管理も重要です。 カード会社によるサポートや日本語対応のカスタマーサービスもあり、トラブル発生時には迅速な対応を受けられる点でも安心です。 クレジットカードを利用する際には、いくつかの注意点もあります。国や店舗によっては、最低利用金額が定められていたり、支払額に数パーセントの手数料が上乗せされることがあります。 また、利用後には必ず明細書を確認し、不審な請求があった場合には速やかにカード会社へ申し立てを行う必要があります。 スキミングや伝票の改ざんといった被害も、以前ほどではないにせよゼロではありません。 カードを盗まれた場合や不正利用が発覚した場合には、速やかに発行会社に連絡し、利用停止の手続きを行いましょう。これにより、被害の拡大を防ぎ、補償を受けられる可能性が高まります。

デビットカード

デビットカードは、銀行口座と直接連動しており、利用と同時にその金額が口座から即時引き落とされる仕組みになっています。 クレジットカードと同様に、VISAやMastercardなどの国際ブランドが付いたデビットカードであれば、海外の店舗やATMでも使用可能です。 日常的な買い物や食事、現地通貨の引き出しにも対応でき、非常に便利な選択肢です。 即時決済であるため、使いすぎを防ぎやすく、残高管理もしやすいというメリットがあります。安全性の面では、利用金額が残高の範囲内に限られるため、不正利用時の被害額を抑えやすいという安心感もあります。 デビットカードは原則として審査不要で、銀行口座を持っていれば誰でも発行可能です。子ども名義の口座で作成し、旅行用に管理するケースもあります。 トラブル時には発行元の金融機関によるサポートが受けられますが、クレジットカードに比べて対応窓口や補償範囲が限られる場合もあるため、事前の確認が大切です。

海外旅行でよく使われる国際ブランド例

VISA

VISAのロゴ画像1

★ 特徴・対応地域

世界中で最も広く利用されている。小規模店舗でも対応していることが多い。

Mastercard

MasterCardのロゴ画像1

★ 特徴・対応地域

VISAに次ぐ普及率。特に欧州での強さがあり、VISAと並ぶ選択肢。

JCB

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★ 特徴・対応地域

日本人向サービスが充実、ハワイやアジア主要都市で利用できるがその他地域ではやや弱め。

American Express

American Express (AMEX)のロゴ画像1

★ 特徴・対応地域

一部高級ホテルや空港ラウンジ等で優遇サービスあり。ただし使えない店もある。

安心のために準備しておきたいことチェックリスト

  • メインで使うクレジットカードとサブのカード(別ブランド)を用意
  • 口座と連動するデビットカードを1枚用意(予備&ATM用)
  • 現地通貨の現金(1〜2日分程度)を事前に用意
  • カードの海外利用設定を済ませておく(特にデビットカードや銀行カード)
  • 紛失・盗難時の連絡先や緊急連絡カードを別で保管
  • 利用明細確認用にスマートフォンアプリをインストール済み
  • サイン不要国に備え、クレジットカード裏にサインを記入済み

4-6)現地通貨入手準備

現地通貨のイメージ画像1

海外旅行において、現地通貨をどのタイミングで、どの手段で手に入れるかは重要な準備の一つです。 特に子ども連れの旅行では、「なるべくスムーズに」「安全に」現金を確保できるよう事前の計画が不可欠です。 また、 日本国内で外貨を両替する方法としては、空港や銀行、または外貨宅配サービスなどがあります。空港では手軽に両替できますが、為替レートや手数料が割高になる傾向があるため、必要最低限の金額(移動やチップなど)だけを空港で確保するという方法が安心です。 より多くの現地通貨を必要とする場合は、現地到着後にATMでの引き出し(国際キャッシュカード・クレジットカードのキャッシング)を利用するのが、レートの面でも合理的です。 主要空港や街中にあるATMは、VISA・Mastercard・JCBなどの国際ブランド対応カードで現地通貨を引き出すことが可能です。 渡航前に為替レートを見ながら適した時期に現地通貨を入手しておきましょう。 但し、硬貨は事前に他国で入手できませんし、現地でのおつりでためるのが賢明かと思います。 また、チップなどで良く使われる奨学の紙幣も多く用意しておいた方が良いです。 現金は、大きな額の紙幣よりも奨学の紙幣の方が利用しやすです。

4-7)現地通信手段の準備

現地での通信手段の検討と確保

現地通信利用のイメージ画像

海外滞在中、 特に子どもと一緒の旅では、「いつでも連絡が取れること」「情報収集ができること」が安心につながるため、通信環境はしっかり整えておきたいものです。 現地では電話回線よりもLINE等の携帯アプリケーションで通話した方が通話コスト、安定度から見ても有利です。 また、携帯には、Gooleマップ、翻訳アプリなどのを事前にインストールする方が便利です。 渡航直前でも、ほぼ大丈夫なのですがレンタルルータなど一部直前だと在庫がなくばる場合があるので発注先に確認しておく方が賢明です。

現地での通信手段の選択肢

国際ローミング

国際ローミングのイメージ画像1

日本の携帯電話会社のSIMカードをそのまま使う方法。 但し、携帯電話をSIMフリーにしておく必要があります。 設定不要で簡単ですが、通信料が高額になりやすいため、旅行中の短時間利用や緊急用に限定するのが安心です。 家族で同じ回線を使っている場合は、設定ミスによる高額請求に注意する必要があります。

現地SIMカード購入

現地SIMカード購入のイメージ画像1

渡航先でプリペイドSIMカードを購入し、SIMフリースマートフォンに挿して使う方法。 安価かつ安定した通信が可能で、滞在日数や通信量に応じて選べる点がメリットです。 空港やコンビニ、通信ショップなどで簡単に手に入りますが、日本語サポートがない場合が多いので、ある程度の設定スキルが必要です。


eSIM(電子SIM)活用

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eSIM対応のスマートフォンでしか選択できないですが、最近ではeSIM対応のスマートフォンも普及しており、日本出発前にオンラインでeSIMを購入・インストールしておけば、到着後すぐに現地回線を使うことができます。 物理SIMの差し替えが不要で、特に旅慣れた人には便利な選択肢です。


モバイルWi-Fiルーター レンタル

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家族全員で複数台のデバイスを使う場合や、SIMカードの入れ替えに不安がある場合は、日本や海外でレンタルしたモバイルWi-Fiルーターを持参するのも安心です。 1台で複数人が同時接続できるため、コストパフォーマンスも高くなります。 ただし、一人で利用するにはコストが若干高く荷物が増える点や充電管理が必要な点に注意が必要です。