観察の表紙イメージ画像

観察 | 植物②

三浦半島 油壺海岸:春のはじめに海岸に咲き始める「ハマダイコン」

ハナダイコンの画像 油壺パリンパークへ遊びに行った帰り、マリンパーク奥の駐車場から海に降りてみた。林の中にある目立たない小さな下り道なのだが、海に降りたいという気持ちがこの小さな道へ導いてくれたのかもしれない。海に出て磯で1時間ぐらい子どもたちと遊んだがそこで撮った写真がこの花。春がもうすぐ来るという肌寒い春の夕方、強い風が吹く海岸の砂のある場所に、「これでどうだ!!」と言わんばかに咲いていた。この花は、調べたところ「ハマダイコン」でアブラナ科のダイコン属。ハマダイコンは、ダイコンが野生化したものでダイコンに似ており海岸の砂浜に生育することが多いらしい。3月の終わり頃から6月にかけて花茎を出し、花弁は淡い紅色を帯びる。三浦半島は、春になるとハマダイコンの花が咲く有名地。海岸という厳しい環境だからこそ、この淡い紫色した小さな花に、私が自然にシャッターを押したのかもしれない。海岸と言う厳しい自然環境の砂地にこのようなきれいな花が咲くことに対して感動する。こども達にも、厳しい自然環境の中でも、きれいな花を咲かせる力があるのだから、子どもたちには、「厳しい環境や状況に陥ってもそれらの環境を乗り越える力と勇気を持って前に向かって進んで欲しい」とのコメントをこの小さな花からのおみやげとしよう。(Date:2012/03/17)

神奈川県立七沢森林公園(厚木):春が近い雨上がりの小山で苔の上に「苔の花?」

苔の花の画像 3月の終わり激しい雨が降った後の雨上がりにわざわざ厚木の七沢森林公園に行った。遊具などがまだ濡れており子どもたちと山の森を探索。花もあまり咲いていない春前の山の森。しかし、そこにはこれからやってくる春の前ぶれが節々に見え隠れしていた。ふと見ると木の切り株の上に苔(コケ)が生えているが、その上に何か芽なのか葉なのか???生えている。写真を撮っておこうと一押し。これは、苔の花のように思えるが苔には花が咲かない。実は、花のように見える緑色の粒は「朔(さく)」と呼ばれるもの。ここに繁殖のための胞子が詰まっていますのだそうだ。苔なんかふだんあんまり興味がわかない植物なのだが「苔」を調べているとなかなか奥が深い。「苔の花」は朔を花に見立て夏(6月)の季語としても使われる言葉。雨が多くなる6月頃、朔は茶色に色付いて熟した胞子を飛ばす。いつも見慣れている苔にも知らないことがいっぱいあるのだ。いつも見ている何気ない光景や植物も生きることに一生懸命であることがわかる。いつも見慣れて物や行動をもう一度よく見直して考えてみることも必要。簡単に見えることや行動が実は奥が深いことがいっぱいある。ということを苔から学ばたい。(Date:2012/03/24)

神奈川県立七沢森林公園(厚木):薬用にも使われるきのこが身近にあるの?「カワラタケ」

苔の花の画像 七沢森林公園の「沢のさんぽ道」を歩いていると多くの野生のきのこが見つかる。ここでまた写真を撮っておこうと一押し。これは、「カワラタケ」と言うものらしい。私は、きのこには詳しくなくインターネットで調べたので本当かどうか疑問?しかし、一番写真が似ていたきのこがこの「カワラタケ」思おう。いくつもの傘が重なり合って瓦をふいたように見えるので瓦を葺いたように見えることから瓦茸(カワラタケ)と名がついたのだとか。広葉樹、または針葉樹の枯れ木などに多数群がっていてるきのこで、人里や山など各地で普通に見ることができるとの事。肉質が非常に硬く調理しても食べられない。しかし、菌糸体よりクレスチンという抗悪性腫瘍剤になる多糖類が得られるだとか。言い換えれば抗ガン物質が含まれているので薬用としても使われているとの事。本当かよ!!!確かにインターネットでカワラタケをググルと薬品サイトが多く出てくる。こんな身近なところにも、人間の体を助けれくれる物がある。きっと多くの大事な事が身の回りにあって、きずかないことが多くあることを知って欲しい。いつも文句を言ったり喧嘩している親がそうかも???(Date:2012/03/24)

ズーラシアのころころ広場(横浜):5月を飾る身近な花「ツツジ」

ツツジノ画像1ツツジの画像2 4月の桜が散り、暖かくなりはじめる5月になるとあちらこちらににツツジが咲き乱れる日本。世界で、2500種類ほどあると言われ日本でも90種類ほどあるらしい。ツツジとは、ツツジ科ツツジ属の植物の総称。雑種が多く、花を少し見ただけではツツジの仲間ということまではすぐにわかりますが、種の鑑別は非常難しい。知っていましたかブルーベリー、クランベリーがツツジ科の植物だということ。平凡なツツジを調べていると奥が深いと感じる。シンプルなものほど、奥が深いのかもしれない。その奥深さを知ったときに、その物の入り口にたつのかもしれない。写真は、赤いのがオオムラサキ、白がヒラドツツジかと思われるが素人の私にわからない。(Date:2012/05/12)

本栖湖近辺のヤマツツジ(静岡 本栖湖):天然の色がきれい「ヤマツツジ」

ツツジノ画像1 本栖湖に近郊にある林道の中で天然のヤマツツジが咲いていた。公園や街路に植えてあるツツジとは色合いが違う。自然が生み出した天然色という感じがする。色がはっきりきれいな赤。ヤマツツジは、北海道南部・本州・四国・九州の暖温帯域全域に生育する落葉半低木。ヤマツツジの群生と開花が目立つのは、沿岸部の痩せたアカマツ林らしい。天然物は、力強さを感じ自由に咲いていた。人工的に植えられたものとは一味も二味も違う。日本全国の山地に普通に見られるヤマツツジだが、日本のツツジの代表格であることをしっかり主張していると思う。(Date:2012/05/20)

このページの先頭へ