ファミリーキャンプ(36)のイメージ画像

1本脚ランタンスタンドは、一度使えば手放せないキャンプ用品

1本脚のランタンスタンドとキャンプの夜の画像01

今まで私のキャンプスタイルは、レクタングラータープが中心のスタイルが多かった。やがて、寒さをしのげるスクリーンタープ(シェルター)を購入し、キャンプ場と季節に応じて使い分けて来た。 レクタングラータープは、6本のポールを使うので、をポールに掛け、ランタンを吊り下げていた。しかし、タープから離れた場所やタープの外に配置する場合が多いツーバーナーの場所では、思うようにランタンの光が届かずバーナーテーブルに電池式ランタンを置き不便さを感じていた。 スクリーンタープ(シェルター)では、スクリーンタープ(シェルター)の生地にランタンを近づけられないし換気も必要。天井から吊り下げてもランタンの真下にテーブルがあり思うように照らすことができなかった。そこで、の登場となった。 当初は、を利用していたが、脚が3本あるので設置部分の面積が広くなり利用する場所が限られた。そこで次は、を購入しポールを立てランタンアームでランタンを吊り下げた。 しかし、ポールスタンドを何回かハンマーで地面に打ち付けると当然消耗したり曲がってしまうことが多かった。そこで登場したのが、1本脚のランタンスタンド。1本脚のランタンスタンドは、ほぼスノーピークのの独壇場だったが、最近パイルドライバーよりも安価な1本脚のランタンスタンドが販売されはじめた。 この1本脚ランタンスタンドがUJack(ユージャック) のド。私は2本購入してしまったが、この1本脚のランタンスタンドがこんなにも重宝するかとは思わなかった。今では、キャンプ道具の中でなくてはならない重要な道具になっている。 今回は、スノーピークパイルドライバーとUJack(ユージャック) ハンマーランタンスタンドの比較を交えながら、1本脚のランタンスタンドの便利さを紹介したいと思う。

「ランタンスタンド」とは?

とは、名前の通りランタンを吊るすスタンド。三本脚または一本脚の自立式で、置きたい場所に置いたり立てたりして使用する。中には自作する人もいる。ランタンスタンドは、キャンプ用品の必需品ではないが、あると便利な重宝するアイテムのひとつ。 以前の私のように、タープポール等にランタンアームを掛けランタンを吊り下げている人も多くいるかと思うが、設置の不安定さや重たく大きいランタンであればタープポール等に負荷がかかる場合もあるのでやはり、ランタンスタンドを用意したい。しっかりした物からコンパクトに持ち運べる便利なものまである。 特に、子どもがいるファミリーキャンプではランタンの固定をしっかりとし事故が起きないようにしたい。

1本脚タイプ

は、地面に突き刺して使うタイプ。地面に突き刺したり抜いたりする作業も意外と簡単で、安定感もある。傾斜した地面でも使用可能なので柔軟性が高い。 足を引っ掛けても倒れにくく、小さい子どもが倒すことも少なくファミリーでも安心して利用できるおすすめのタイプ。

3本脚タイプ

は、設置が簡単で地面に置くだけのタイプ。地面に打ち込む作業が不要なので簡単に利用できる。倒れにくいようにペグで固定できるタイプもある。若干不安定なところがあり、傾斜しているところでは利用できない。また、足を引っ掛けて倒してしまうこともあるので注意が必要。

ハンガータイプ

は、タープなどのポールにかけるだけで、安くて気軽に簡単にランタンが吊るせるタイプ。頭に入れておきたいことは、ランタンハンガーに対応できるポールの太さが必要。ランタンにある程度重さがないとズレ落ちてしまうこともあるので注意。

ランタンスタンドの魅力

全体を明るく照らせる

全体を明るく照らすランタンスタンドの画像02

ランタンスタンドを使うと高い位置からランタンを吊せるので、通常よりも照らせる範囲を広くすることができる。 ランタンをテーブルなどの上に置くと影が気になる。また、タープやテントのポールにランターアームを利用しランタンを吊り下げると、生地への燃え移りが心配で程良い高さにならず、座っているテーブル周辺が暗くなってしまったりする。 ランタンスタンドは、長さを調節できるものもあるので、シチュエーションに合わせたライティングができる。ランタンスタンドは、影や高さを気にせず自由に必要な場所を確実に照らせることが魅力。

安全性が高まる

安全性が高まるランタンスタンドの画像03

ランタンスタンドは、しっかりとした造りなのでうっかり倒したり落としたりする心配が少なくなる。ランタンは長時間使用していると熱を帯びて熱くなり、小さな子どもがいる場合には、やけどなどへの注意が必要。 ランタンスタンドがあれば、小さな子どもの手が届かない場所にランタンが吊るせるため安心だ。ランタンスタンドは、安全で安心なキャンプをするためにも役立つ道具でもある。 但し、3本脚のランタンスタンドは、脚が横に張り出してしまうので、子どもがつまづかないように足元を派手に飾り付けるか、ペグで固定するなどの工夫が必要。

活用用途が広がる

食器干し網を吊るすの画像04

ランタンスタンドは、ランタンを吊るす以外に様々な用途に使える。食器干し網、飾りの旗などを吊るしたり、ハンガーやロープを張ってちょっとした洗濯物干しにもなる。 また、サイトよい少し離れたところに、ランタンスタンドで明るいランタンを吊るしておけば虫よけになり、サイト全体を照らしつつ誘蛾灯としても利用できる。 ランタンスタンドは、工夫次第で様々な用途に利用できる

SnowPeakパイルドライバー vs UJackハンマーランタンスタンド

ランタンスタンドは、1本脚のランタンスタンドがおすすめ。何もよりも場所を取らず立てられ、さまざまな地面形状への柔軟性も高い。3本脚タイプは、開脚に直径500mm~600mmぐらいのスペースを必要とし地面形状も平坦しか立てられないものが多い。3本脚タイプでも脚の長さを調整し斜面でも立てられるのだが不安定だ。 そこで今回は、1本脚のランタンスタンドの王者と最近人気が高まっているパイルドライバーよりも安価な1本脚ランタンスタンドのを比較してみた。

スノーピーク パイルドライバー

は、1本脚ランタンスタンドの王者的存在。安定感抜群の超シンプルなランタンスタンドで、硬い地面でもセッティング時にハンマーを一切使用せずに設置ができる。 3本つなぎの最上部は重量のあるスチール製の丸棒、二段目、三段目はスチール製の中空パイプで地中に潜り込む最先端は鋼の石突きが溶接されている。 とにかく一度利用してみれば、その良さが実感できるスノーピークの超売れ筋商品。但し、収納ケースが別売りで価格がUJackハンマーランタンスタンドより高く収納ケース費を含めれば倍もする。 しかし、日本の燕三条の物づくりの技術が感じられる優れもの。ポールの打ちやすさ、地面にすくすくと入っていく感じ、安定感は見た目では絶対にわからないのがスノーピーク商品の良さだ。

UJackハンマーランタンスタンド

は、見た目は、スノーピークのパイルドライバーとほぼ同じで、設置方法もほぼ同じ。但し、収納ケース付きでパイルドライバーようも安価。 1本脚ランタンスタンドでのパイルドライバーの独断場を崩そうとしている。超シンプルなランタンスタンドで、パイルドライバーと同様に硬い地面でもセッティング時にハンマーを一切使用せずに設置ができる。 明らかに相違する部分と言えば、先端部分を保護するのに付いているグリップの形をした保護カバーが、取り外せて打ち込む際に本体の最上部のスチール棒に取り付けることができる。使ってみるとわかりますが作りは、若干雑な感じがする。 といえども、価格が安価で機能的にはパイルドライバー同等なので、今後人気が高まる商品であることは確実。

スノーピーク パイルドライバーとUJack(ユージャック) ハンマーランタンスタンドの比較

外観の画像05

Snow peakパイルドライバー

・サイズ:240cm
・収納サイズ:110cm
・材質:スチール
・重量:1,700g
・保証期間:永久保証
・価格:¥6,050

パイルドライバーの長さは、ハンマーランタンスタンドより15cmほど長い。 大きく相違する点は材質で、スチールはスチーチルステンレスより錆やすいが、質感は良い。永久保証は、スノーピークの特権

UJackハンマーランタンスタンド

・サイズ:225cm
・収納サイズ:110cm
・材質:ステンレススチール
・重量:1,700g
・保証期間:60日間
・価格:¥3,345~

ハンマーランタンスタンドは、パイルドライバーより15cmほど短い。大きく相違する点は材質で、ステンレススチールなのでスチールより錆にくい

ポールの先の画像06

Snow peakパイルドライバー

さすが、スノーピーク。ポールの先の加工は優れもの。しっかりと均一にとがっている。個人的な感覚かもしれないが、ハンマーランタンスタンドよりも打ち込みやすく感じた。

UJackハンマーランタンスタンド

打ち込みにくいということはないが、ポールの先の加工はパイルドライバーよりも劣る。ポールにも雑な溶接跡がのこっていた。打ち込み時に、打ち込み安さの相違を感じた。

ポール先の保護カバーの画像07

Snow peakパイルドライバー

スノーピークのポール先の保護カバーは、三角錐になっていてしっかりとしている。しかし、ポールへの取り付け部分が細く切れやすいとの評価も。UJackのように打ち込み時に利用することはできない。

UJackハンマーランタンスタンド

ハンマーランタンスタンドの保護カバーは、パイルドライバーとは大きく違い自転車のグリップのようになっている。打ち込み時に、ポールを握るのに利用できるのだが、便利とは言いがたい。

アームの画像08

Snow peakパイルドライバー

スノーピークのアームは、二段目、三段目の太いポール部分に入り込まないようになっているので、打ち込み時に邪魔をしないようになっている。きめ細かい部分まで考えているのかもしれない。

UJackハンマーランタンスタンド

ハンマーランタンスタンドのアームは、二段目、三段目の太いポール部分に入り込んでしまい打ち込み時に邪魔になる場合がある。説明書通りハンガーを外して打ち込みが良い。

ポール上部の画像09

Snow peakパイルドライバー

見た目ではわからないが、パイルドライバーのポール上部は回転する。設置後も片手でハンガーの向きが変えられるようになっている。

UJackハンマーランタンスタンド

見た目ではわからないが、ハンマーランタンスタンドのポール上部は回転しない。設置後のハンガーの向きが変えたいときは、一度二段目のねじを緩め回転させる。

ポール止めボルトの画像10

Snow peakパイルドライバー

二段目、三段目のポールを止めるボルトなのだが、使い勝手は両機種とも同等。パイルドライバーの方が、ポールに穴が開いておりボルトでしっかり固定できる構造になっている。

UJackハンマーランタンスタンド

二段目、三段目のポールを止めるボルトなのだが、使い勝手は両機種とも同等。ハンマーランタンスタンドの方は、ポールにボルトのナットが固定されていて簡単な構造になっている。

収納ケースの画像11

Snow peakパイルドライバー

パイルドライバーには、収納ケースが付いていなく、オプションで本体と同程度の金額(6000円前後)で収納ケースを購入する必要がある。この点が、ハンマーランタンスタンドと大きな違い。

UJackハンマーランタンスタンド

ハンマーランタンスタンドは、収納ケースが付いている。この点が、パイルドライバーより優れていて点。パイルドライバーの収納ケースより貧弱だが、ないより良い。

結論

製品的には、スノーピーク パイルドライバーの方が良い。しかしながら私は今回、UJackハンマーランタンスタンドを2式購入。予算があるのならば、スノーピーク パイルドライバーにするのだが収納ケース付きでパイルドライバーよりも2000円前後安いということは、収納ケース+パイルドライバーの値段でUJackハンマーランタンスタンド2式が買えてしまう。 スノーピーク パイルドライバー vs UJack(ユージャック) ハンマーランタンスタンドは、性能はパイルドライバー、価格はハンマーランタンスタンド、そして価格対性能比はハンマーランタンスタンドが勝ちだ。 結論は、両方とも目に見える大きな差がなくハンマーランタンスタンドがお得と言うことになる。しかし私は次回、スノーピーク パイルドライバーを購入するだろう。スノーピークのパイルドライバーの打ち込み安さと感触が頭から離れない。良い製品と言うものは、そう言うことなのかもしれない。

キャンプ知識を得るのに役立つ本