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観察 | 石・貝①

瑞浪市化石博物館近隣の土岐川(岐阜):1700万年前にタイムスリツプ「貝の化石」

化石の画像1化石の画像2化石の画像3

突然ですが、岐阜に行きます。理由は簡単で、昨年地元の神奈川に引っ越して来るまで名古屋に転勤していた。岐阜の中央高速瑞浪ICを降りるとすぐに瑞浪市化石博物館がある。ここの特徴は、近接する土岐川の河川敷で化石堀が体験できること。瑞浪市は、2000万~1500万年前の新生代化石がたくさん見つかる地域。化石は、瑞浪層群という陸や海で砂や泥が積もった地層の中に含まれていて、貝・魚・哺乳類・植物などおよそ1000種類におよぶ豊富な化石が出るのだそう。この土岐側の河川敷から取れる化石から、かつて瑞浪が海であったことがわかる。ここで見つかる化石は、今から1700万年前(新生代第三紀中新世)の貝・植物などの化石だそうで、きれいなサメの歯や大きなクジラの化石も見つかっているとのこと。私たちが採集できたのはすべて貝だった。確かに岩はもろく砂や泥が堆積した岩で、道具で化石を岩から少しずつハンマーとタガネで取るのは難しかった。最後は、化石のある岩ごとの採集になってしまった。子どもたちも化石堀は、はじめての体験で喜んでいた。私たちの人生は、長い歴史の経過からすれば米粒ほどの小さな短い時間しか生きていないのだが、逆に毎日毎日を、大事に過ごすことが歴史を刻むことになるのではと?気が遠くなるような地球の歴史を感じる化石堀でした。(Date:2010年)

秦野戸川公園 水無川:石の見分けは難しい「川原の石」

戸川公園の石画像1戸川公園の石画像2戸川公園の石画像3

川原には、さまざまな石がありつい石拾いをしてしまう。しかし、石の種類を見分けるのは非常に難しいと思う。石の図鑑を見ても見つけた石とまったく同じ石の写真を見つけるのはひと苦労。それだけ、石にはさまざまなものがある。石の観察をはじめるには、石のでき方から分ける3種類を覚えてしまおう。石はできかたによって火成岩・堆積岩・変成岩の3つに分けられている。火成岩は、マグマが冷えて固まった石、いろいろな鉱物の結晶からできている。堆積岩は、堆積物が固まってできた石。変成岩は、地下の高温、高圧により鉱物の種類や石のつくりが変化した石です。石の種類を見つけるのは苦労するが、それだけ石は、奥が深く楽しい自然物なのではないかと思う。この写真の3枚は、きれいな石だったので撮影したが石の種類が難しい。おそらく1枚目と2枚目は、堆積岩のチャートで、3枚目は、きれいな白い石英、斜長石がついた火成岩と思われる。きれいな石を見つけるのは楽しい。(Date:2012/05/05)

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