伊豆半島 堂ヶ島 瀬浜海岸(三四郎島&トンボロ)の表紙イメージ

伊豆半島 堂ヶ島 瀬浜海岸(三四郎島&トンボロ)

瀬浜海岸と象島(伝兵衛島)との間に現れる「トンボロ」(2016/07/17) 大潮 曇り

瀬浜海岸と象島(伝兵衛島)との間に現れる「トンボロ」
(2016/07/17) 大潮 曇り

ローケションガイドの第十五弾は、「」だ。「瀬浜海岸」は、伊豆の松島と称されるほど伊豆半島屈指の景勝地「堂ヶ島」にある海岸。「瀬浜海岸」は、岸側の海岸を言うのだが、海岸としての紹介と言うよりは、瀬浜海岸と三四郎島の象島(伝兵衛島)の間にできるトンボロ現象での紹介が多く目につく。 瀬浜海岸では、海水浴やシュノーケリングをやる場ではなく結局のところ、と言う観光名所だ。さらに、このトノボロでの磯遊びは、伊豆半島の中でも有名。 堂ヶ島には、堂ヶ島という島はなく、象島(伝兵衛島)・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の四つの島からなる島の総称として「三四郎島」が使われている。 「三四郎島」は、見る角度により3つに見えたり、4つに見えたりすることから「三四郎島」と呼ばれている。 「瀬浜海岸」と沖合約200メートルのところにある一番手前の「象島(伝兵衛島)」との間は、普段は海なのだが干潮時に歩いて渡れる幅約30mほどの石の道が出現する。 この現象を、「」と言い日本でも大変珍しい現象。このトンボロ現象は、2月~10月中旬の干潮時で潮位が50センチ以下の時に現れる。「トンボロ渡り」は、潮位30センチ以下にならないと難しく3月~9月が比較的チャンスが多い。(夜の干潮時にも渡れるが、とても危険。)。 特に潮位が50cm以下の2時間くらいがおすすめだ。このトンボロ現象ができる道は、足場がほとんど石でヤドカリ、イソギンチャク、貝など磯の生き物をたくさん見ることができるので磯遊びができる場所としても有名。特に、渡った先の象島(伝兵衛島)と中ノ島の間にある「潮だまり」は磯遊びに絶好の場所だ。 また、瀬浜海岸から見る三四郎島とトンボロを前に沈む夕陽は、とくに有名。「瀬浜海岸」を磯遊び&シュノーケリングガイドに取り上げたのは、このトンボロ現象時の磯遊びが有名かつ絶好の磯遊び場になるのであえて取り上げた。

海岸説明

ポイント名:伊豆半島 堂ヶ島 瀬浜海岸(三四郎島&トンボロ)

タイプ ゴロ石からなる海岸
磯遊び
シュノーケル ×
混雑度 普通(トンボロ現象時間は、人が多い)
子ども
幼児
施設 なし
生き物 多い
海の透明度
タイドプール 中・小
外海 面する
駐車場 あり。(5台程度)
トイレ・シャワー 駐車場の横にあり

ポイントの紹介

瀬浜海岸

瀬浜海岸

は、写真の通りトンボロ現象の陸側のゴロ石の小さな海岸。トンボロ現象の陸側の海岸として有名で、海水浴などができる海岸ではなく、石からなる海岸なのでとても歩きにくい。 瀬浜海岸は、トンボロ現象を見に来る人が集まる場所で、トンボロを歩き始める出発点との位置づけが強い場所だ。目の前には、トンボロ現象による石の道ができその先に「三四郎島」の島々が見え、この景観はすばらしいく堂ヶ島の中でもおすすめの景勝地になっている。 瀬浜海岸は、夕日スポットとしても有名で、海に点在する島影と黄金に染まる波の輝きによる夕日の光景は見る者を圧倒させる。見頃は、11月~1月が一番いいといわれる。また、海岸の入り口には、トイレがあり、少し開けた広場になっている。

瀬浜海岸ポイント

瀬浜海岸から見る三四郎島

瀬浜海岸から見る三四郎島

このトンボロが現れる光景が、堂ヶ島の中でのおすすめのスポットとなっている。写真の黄色い線から内側が白い石に見え、その先が黒い石に見える。この黒い石の部分が干潮後は海となる。

石ころだらけの瀬浜海岸

石ころだらけの瀬浜海岸

瀬浜海岸は、砂浜部分はなく石ころだらけの海岸。とても歩きにくい海岸となっている。行くときには、歩きやすいシューズで行くのがいい。

瀬浜海岸の両側の景観

瀬浜海岸の両側の景観

瀬浜海岸の景観と言えば、三四郎島を目の前にする景観がほとんどの観光案内で紹介されているが、瀬浜海岸の両側にそびえる大きな岩崖も見ごたえがある景観だ。

瀬浜海岸の広場

瀬浜海岸の広場

瀬浜海岸の入り口には、松林があり小さな広場になっている。ここに、トイレと5台程度の駐車場がある。

「トンボロ」ポイント

「トンボロ」ポイント

「トンボロ」ポイント

干潮時から2時間後のトンボロ部分

干潮時から2時間後のトンボロ部分

は、瀬浜海岸の見どころポイント。海にできる不思議な道を歩くのは気持ちがいい。ここを歩けるのは、2月~10月の潮位が50cm 以下の時間帯で干潮時間を中心に前後1時間の2時間程度だ。 満潮時に小舟が通れるところでも、潮位が30cm以下になる干潮時は海が30m以上割れて両側から海が押し寄せる。この道は、まさに神秘的で天空のような道だ。トンボロポイントに行くには、現地の潮見表を確認することが必須だ。堂ヶ島の「洞くつめぐり遊覧船のホームページ」にある潮見表は、現地の潮見表がわかりやすい。 夜の干潮時にも、トンボロは現れるが行くのは危険だ。このトンボロでは、磯遊びが楽しめさまざまなな生き物を観察することができる。 トンボロでの磯遊びは磯とは違い、つるつるとした石の上や間にカニやヤドカリ、巻貝や動きのある平らな貝が多くいる。磯遊びの基本は、岩を裏返して生き物を観察する方が多くの生き物を探せる。 磯遊びの最適ポイントは、このトンボロの道ではなくトンボロを渡った先の「象島と中ノ島の間にある「潮だまり」エリアが、磯遊びに最適なポイントだ。道の石は、普段は海の底になる石なので表面に海藻コケなどが付着していて、とても滑りやすい。 あちらこちらで転んでいる人を見かけた。歩くのは、マリンシューズや石の上を歩ける安全な靴でゆっくりと歩きたい。

トンボロは、石だらけの道となる

トンボロは、石だらけの道となる

トンボロから瀬浜海岸を見る

トンボロから瀬浜海岸を見る

海藻コケがついた石が多く滑りやすい

海藻コケがついた石が多く滑りやすい

磯遊びは岩を裏返すと良い

磯遊びは岩を裏返すと良い

象島・中ノ島間ポイント

象島・中ノ島間ポイント

象島・中ノ島間ポイント

は、潮が引かないと行けない貴重な場所。象島・中ノ島間ポイントは、トンボロ道と違い岩から成り立つ磯で多くの潮だまりが出来上がり磯遊びの絶好のポイントとなる。 海の透明度も高く普段海中なので普通の磯とは違い、海中にいる生き物をも見ることができる。今回驚いたのは、小さなサンゴイソギンチャクを潮だまりで見れたことだ。普段、サンゴイソギンチャクは、磯から少し離れた海中でしか見れない。 これが、トンボロ現象で浮き出てきた海底の磯遊びの醍醐味だ。このポイントならば、シュノーケリングもできると思う。但し、時間に制限されるので、帰る時間をしっかり考えてシュノーケリングをして欲しい。

象島・中ノ島間ポイントの入口エリア

象島・中ノ島間ポイントの入口エリア

象島・中ノ島間ポイントの中心エリア

象島・中ノ島間ポイントの中心エリア

象島・中ノ島間ポイントの奥エリア

象島・中ノ島間ポイントの奥エリア

シュノーケリングもできる

シュノーケリングもできる

サンゴイソギンチャクを見つけた

サンゴイソギンチャクを見つけた

帰りのためにトンボロを常時確認

帰りのためにトンボロを常時確認

瀬浜海岸の行き方・施設

瀬浜海岸入口の目印

伊豆半島の堂ヶ島へは、だれもが行けると思う。ところが、瀬浜海岸への行き方は少しわかりづらいのでここで説明していきたい。 瀬浜海岸に行くには、堂ヶ島の遊覧船乗り場から国道136号線を土肥方面に向かう。

そうすると写真の堂ヶ島温泉ホテルの看板がある。この手前の道を海岸に入る。 この看板の手前に瀬浜海岸の案内板があるのだが小さくて目だだたない。まずは、堂ヶ島温泉ホテルの看板を目標に瀬浜海岸の案内札を見つけえるこことが瀬浜海岸に行く大事なポイントだ。

堂ヶ島温泉ホテルの看板

堂ヶ島温泉ホテルの看板

瀬浜海岸の案内札

瀬浜海岸の案内札

瀬浜海岸に下る道の入り口

堂ヶ島温泉ホテルの看板前の道の左手に小さな林間に入る道がある。その道の入口に、瀬浜海岸の案内板があるのでその脇の道を入って行く。この先の舗装された道でも瀬浜海岸には行けるのだが少し遠回りになる。瀬浜海岸には、15分程度で降りれる。

瀬浜海岸に下る道の案内板

瀬浜海岸に下る道の案内板

瀬浜海岸に下る道の入口

瀬浜海岸に下る道の入口

瀬浜海岸とトンボロの説明板

瀬浜海岸とトンボロの説明板

瀬浜海岸に下る道

少し林の中を歩くと、下に降りる鉄階段がある。この階段には、瀬浜海岸への案内板がつけられている。

瀬浜海岸への案内板

瀬浜海岸への案内板

鉄の階段

鉄の階段

瀬浜海岸へ降りる道

瀬浜海岸へ降りる道

瀬浜海岸へ降りる道

瀬浜海岸へ降りる道

トイレ・駐車場

トイレは、瀬浜海岸の入口の松林の中にひとつある。トイレの前に5台程度の駐車場があるが、瀬浜海岸の駐車はほぼないので堂ヶ島の駐車場などを利用する方がいい。特に、無料の加山雄三ミュージアムはおすすめだ。

瀬浜海岸前の広場

瀬浜海岸前の広場

トイレ・駐車場

トイレ・駐車場

ShizengatePlaza

瀬浜海岸周辺の宿

瀬浜海岸は、西伊豆 堂ヶ島温泉エリアにあるため宿泊先に困ることはない。堂ヶ島温泉ホテルは、堂ヶ島のトンボロが見える宿として有名。独自源泉が湧く名湯に入りながら天下の絶景「三四郎島と瀬浜海岸」を見渡すことができる。