三浦半島 城ヶ島の表紙イメージ

三浦半島 城ヶ島

南側の海岸線から馬の背洞門を見る(2016/09/25)長潮 曇り

南側の海岸線から馬の背洞門を見る
(2016/09/25)長潮 曇り

※本文の音声ガイドは、バーをクリック。

ロケーションガイドの第十七弾は、。城ヶ島は、三浦半島の最南端に位置し、首都圏では数少ない相模灘に突き出た神奈川県最大の自然島。 城ヶ島は、東半分に、が広がり、東西幅約1.8 km、南北幅約0.6kmと周囲が4kmほどの東西に細長い菱形をした島になっている。 東側に安房ヶ崎、西側に長津呂崎、南側に馬の背洞門(うまのせどうもん)で有名な赤羽根崎、北側に遊ヶ崎と4つの岬がある。特に西側の長津呂崎から城ヶ島ハイキングコース沿いの海岸ならどこでも、磯遊びやスノーケリングが楽しめる海の遊び場となる。 また東側の安房埼灯台周辺は、貝殻の砂浜があり、磯遊び、貝拾いなどが楽しめる。観光名所としては、断崖が風や波で浸食され天然の洞門になった海蝕奇岩のがおすすめ。 「馬の背洞門(うまのせどうもん)」は、本ホームページの遊び場「城ヶ島 馬の背洞門」で紹介しています。また、長津呂崎の城ヶ島灯台、安房ヶ崎の安房埼灯台も観光名所となる。 特に、南側の太平洋に面する高さ約30m、幅約300mの断崖は、ウミウ、ヒメウ、クロサギの生息地になっていて県の天然記念物に指定されている。城ヶ島と三浦半島は、城ヶ島大橋で接続され古くは北原白秋ゆかりの地としても広く親しまれてきた。 また、城ヶ島では約1000~400万年前の海底に堆積した火砕質砂岩泥岩互層主体の三浦層群と関東ローム層が見れることで、地層に興味がある人たちからも好まれている。東側に広がる城ヶ島公園は、終戦までは要塞として大砲が置かれていた場所。今では、ファミリーの憩いの場所として利用できる公園となっている。 城ヶ島公園は、本ホームページの遊び場「県立 城ヶ島公園」で紹介している。また、城ヶ島の周辺は釣り人にも人気があり釣りのメッカになっている。 西側には、新鮮な魚介類が食べられる店が集まり城ヶ島の観光スポットになっている。こんな城ヶ島は、磯遊び、スノーケリングをはじめとする海遊びからハイキング、植物観察などファミリーが四季を通じて1日中楽しむことができる島だ。

海岸説明

ポイント名:三浦半島 城ヶ島

タイプ 三浦層群などからなる岩礁海岸
磯遊び
シュノーケル
混雑度 普通
子ども
幼児
施設 海岸線にはない
生き物 多い
海の透明度
タイドプール 大・中・小
外海 外海(一部島と海岸の内海もある)
駐車場 あり(有料・無料)
トイレ・シャワー 海岸線入口および公園内。(海岸線にはない)

ポイントの紹介

当然なのだが、城ヶ島は島なので周りを海で囲まれている。島を、北東部、南東部、北西部、南西部と4つのエリアに分けたとしたら・・・北東部は、造船所、南東部は県立城ヶ島公園、北西部は商店が集まる観光地で、南西部は岩礁海岸。 海遊びをするのならば、島の南側の海岸沿いになる。今回は、南側の海沿いを、「」・「」・そして県立城ヶ島公園内の「」・「」の4つのエリアに分け説明をしていく。

三浦半島城ヶ島マップ

※本画像は、県立城ケ崎公園のパンフレットから引用。地図内でのエリア名称は、説明のため本Shizengate独自で名付けたもので、公用の名称ではありせん。引用日:2016/09/25

長津呂碕エリア

城ヶ島めぐりの(遊び船)の発着地点

城ヶ島めぐりの(遊び船)の発着地点

西側のバスの終点停留所から商店街を抜けると、写真の場所が見える。海に向かって本地点から右側が。このポイントでスノーケリングや磯遊びをする人もいるが、観光船やマリンジェットなどが行き来しているので海遊びは、おすすめはしないポイントだ。

長津呂碕エリアの南側

長津呂碕エリアの南側

長津呂碕エリアの南側は、左(上)の写真で紹介した内湾の海側に抜けるポイントとなる。内湾の奥側の磯では、磯遊びや釣りができる。磯が三浦特有のとがった岩礁帯なので靴には気をくばりたい。

長津呂碕エリアの中心

長津呂碕エリアの中心

長津呂碕エリアの中心ポイント。城ヶ島京急ホテルの前なのでわかりやすい。北側(右側)は、釣人が多いので、内湾側の波が穏やかな場所が磯遊びには適している。海側は、外海に面しているので波に気をつけたい。スノーケリングをやるときは、波の高さ、海の流れに気を配りたい。商店街から近いので、磯遊び場としては、一番の人気エリアだ。

長津呂碕エリアの内湾右側

長津呂碕エリアの内湾右側

写真は、長津呂碕エリア内湾の右(北)側。少し切りだった岩の岩礁帯になる。外海の波が入り波が高くなるので、外海側での磯遊びやスノーケリングには気をつけたい。晴れた日には、遠くに富士山が見れるので景観が良い。さらに右側は、釣り人が多いので、邪魔にならないように遊びたい。岩場の上での休憩は、とても気持ちが良い場所だ。

長津呂碕エリアの北(右)側

長津呂碕エリアの北(右)側

長津呂碕エリアの北(右)側は、切り立った高い岩と外海からなり、この地点はほぼ磯釣りの場所となる。スノーケリングをやっている人も見かけるが、多くの釣り人が糸を垂らすので、子どもとのスノーケングや磯遊び場所としてはおすすめしにくい場所だ。

観光橋

観光橋

城ヶ島京急ホテルの北側裏に写真の「観光橋」がある。城ヶ島の海と岩盤の地層が見れる。途中の小さな海岸の洞窟に「」があり、興味深い。以前は、商店街に抜けられたのだが、2016年9月30日時点では、落石なのかわからないが通行止めになっていた。

釜島・千鳥島エリア

釜島・千鳥島エリアの起点ポイント

釜島・千鳥島エリアの起点ポイント

商店街から抜け左(西)側が、「」になる。城ヶ島ハイキングコースの起点にもなっていて、起点から馬の背洞門までの海岸線は、広い千畳敷の岩場が広がり、アになる。

釜島の内海

釜島の内海

釜島と内陸の間の内海は、波も比較的穏やかでスノーケリングが楽しめる。マリンジェットが入ってきたり、釣り人もいるので周囲には十分に気をつけて遊びたい。当然なのだが、波の高さや海の流れにも注意したい。

遠くに馬の背洞門を見る

遠くに馬の背洞門を見る

」は、ほぼ写真のような岩場の磯なのでハイヒールなどでは歩けない。起点から馬の背洞門までは、800m程度あり30分程度海岸を歩くことになる。途中、途中に磯遊びやスノーケリングポイントが多くあるので自分好みの場所を見つけたい。

貝殻の小さな砂浜

貝殻の小さな砂浜

釜島・千鳥島エリアには、ふと目が覚める景観が所々にある。写真は、貝殻からなる小さな砂浜なのだが、ここで1日中プライベートビーチのような過ごし方も楽しいかも?釜島・千鳥島エリアは、自分好みのポイントを探すエリアだ。

釜島・千鳥島エリアの全景

釜島・千鳥島エリアの全景

」は、起点から馬の背洞門までの約800m程度の海岸をエリアにした。長津呂碕エリアと比較すると商店街から遠く(往復1時間程度)トイレもないので比較的人が多くないエリア。その分、磯遊びやスノーケリングがゆっくりできる場所が多い。

馬の背洞門周辺

馬の背洞門周辺

馬の背洞門周辺は、名所であることと城ヶ島公園から降りてくる人たちがいて、人が多く絶好の撮影ポイントになっている。手前の海岸には、大、中、小の潮だまりができ磯遊びが楽しい。馬の背洞門については、別頁で紹介する。

釜島・千鳥島エリアの植物

釜島・千鳥島エリアの植物

」には、多くの植物も見られる。強い潮風や切り立った崖が多く、海岸での植物が多く見られる場所としても人気がある。写真の黄色い花は、有名なユリ科の植物「ニッコウキスゲ」の仲間で海岸に自生するものとのこと。

岩の隙間にはにはカニがいっぱい!

岩の隙間にはにはカニがいっぱい!

釜島・千鳥島エリアの海岸では、磯の生き物を見ることができる。岩の特質にもよると思うのだが、岩には貝や海藻があまり多くついていない。これらによって、多少見られる生き物が限定的になるのかもしれない。カニ類やイソギンチャク類は、多く見られた。

第一展望台下エリア

第一展望台下エリアへ降りる

第一展望台下エリアへ降りる

城ヶ島公園の第二展望台の少し先に、崖を降りて海岸に出れる小道がある。公園からは見れないのだが、第一展望台の下あたりの海岸域に磯遊びやスノーケリングが楽しめる場所がありそこを「」とした。 本ホームページでは、「三浦半島城ヶ島 城ヶ島公園 第一展望台下」として詳しく紹介している。

第一展望台下エリアの磯場

第一展望台下エリアの磯場

個人的には、第一展望台下エリアは城ヶ島内では一押しの磯遊び、スノ-ケリングポイントだ。小さな洞窟あり、イワシの群れなどが入ってくる大・中規模のタイドプールができとてもおもしろい。但し、潮が引かない時間帯や大潮ではない日は、外海が目の前まで迫り釣り人のエリアとなってしまうので気をつけて欲しい。

安房碕灯台エリア

安房碕灯台

安房碕灯台

城ヶ島公園の一番東側から安房碕灯台へ降りる小さな道がある。10分もかからないで降りることができる。帰りは少しきつい。安房碕灯台の周辺は、大きない岩の磯で貝殻の砂浜がある。城ヶ島の南側よりも人は多め。

安房碕灯台エリアの貝の砂浜

安房碕灯台エリアの貝の砂浜

安房碕灯台エリアには、白い砂浜がある。この砂浜は、貝殻からなる砂浜でをしている人を多く見かける。よく見ると、きれいな貝殻を見つけることができるので楽しい。

安房碕灯台の岩場

安房碕灯台の岩場

大きな岩が海に向かって突き出ている安房碕灯台エリア。これらの岩場の間には、タイドプールが出来上がり磯遊びが楽しめる。外海が近く東京湾の波を受けやすいので子どもとのスノーケリングはおすすめしない。

安房碕灯台エリアの西側

安房碕灯台エリアの西側

安房碕灯台エリアの西側は、広い岩盤帯の磯で磯遊びより磯釣りの場所だ。外海が近く、内湾的になっているタイドプールの中にも波が入り込み渦巻状態になるので、タイドプールでの子どもとのスノーケリングは危ない。

安房碕灯台周辺

安房碕灯台周辺

安房碕灯台周辺は、岩盤帯で外海が近く磯遊びなどはできない。しかし、灯台の真下まで行けるので記念撮影をしている人が多い。また東京湾を通して房総半島などが見えるので景観がいい。

安房碕灯台から城ヶ島公園を見る

安房碕灯台から城ヶ島公園を見る

安房碕灯台から城ヶ島公園を見た写真。写真からもわかる通り、磯遊びや貝拾いなどの海遊びは、安房碕灯台から公園までの間が海遊びのエリアかと思う。外海と磯の岩場は、渦を巻きやすい地形になっている。

三浦半島 城ヶ島の他の観光ポイント

城ヶ島大橋料金所(無料)
城ヶ島大橋料金所

城ヶ島大橋は、城ヶ島と三崎を結ぶ唯一の橋。料金は、2020年より無料になったので城ヶ島に行きやすくなった。

城ヶ島西側の商店街
城ヶ島西側の商店街

城ヶ島西側は、バスの終点停留所から海岸に抜けるエリアには、観光客向けの飲食店などが集まってる。新鮮な魚介類をを食べたりおみやげを買うならこのエリアを利用するのが便利。

城ヶ島灯台
城ヶ島灯台

城ヶ島の西の高台に立つのが、高さ12mの城ヶ島灯台。太平洋が望め、晴れた日には伊豆大島や富士山が見え雄大な景色が広がる。フランス人技師ヴェルニーの設計で竣工は明治3年、現在の灯台は大正14年に再建されたもの。城ヶ島灯台は、日本5番目の様式灯台。

城ヶ島南側の公衆トイレ
城ヶ島南側の公衆トイレ

城ヶ島の南側にある海岸線や城ヶ島ハイキングコース(1.1km)を利用する際の公衆トイレは、この西側の起点にある公衆トイレしかない。南側の海岸線や馬の背洞門などに行く際には、この場所を頭に入れておきたい。

城ヶ島西側の灘ヶ碕
城ヶ島西側の灘ヶ碕

灘ヶ碕は、バスの終点近くの岬で城ヶ島の西側にある。今回のポイント紹介では、紹介していないが、釣り場や富士山を見る場所として人気がある場所。

城ヶ島 馬の背洞門
城ヶ島 馬の背洞門

城ヶ島では、はずせない観光名所。しかし、行くまでに海岸線もしくは山道を30分以上歩かなければいけないので、外してしまう人が多い。城ヶ島 馬の背洞門は、別頁で紹介する。

県立城ヶ島公園
県立城ヶ島公園

城ヶ島の東側半分を占める県立城ヶ島公園。ウミウの展望台や剱埼灯台へ行ける。入園料はないので気楽に足を運べる。県立城ヶ島公園も、別頁で紹介する。

安房埼灯台
安房埼灯台(あわさきとうだい)

城ヶ島の東側にある安房埼灯台。県立城ヶ島公園から降りることができる。岩場の上にある小さな灯台で高さ11m。光は20km先まで届くとのこと。

城ヶ島漁協直販所
城ヶ島 馬の背洞門

城ヶ島漁協直販所は、西側の商店街に行く途中にある魚介類の直販所。新鮮な魚介類を買ったり食べたりすることができる。テレビで紹介されたイセエビ釣りは、1500円で3分内で釣れれば1匹のイセエビがもらえ、その場で調理してもらい食べられるので大人気だ。

三浦半島 城ヶ島の駐車場

城ヶ島には、公共の駐車場として城ヶ島大橋を渡ったところの「」、城ヶ島公園前の「」、そして西側商店街側にある「」の6箇所がある。 一部、民間のコインパーキングもある。平成28年7月1日から城ケ島内のこの「公共駐車場6箇所」の料金体系が変わった。車で行き来しやすい交通環境を整えることと島全体をゆっくりと周ることを目的に、同日内ならどこでも何回でも利用できる「」が導入された。 普通車450円/日、二輪車100円/日、大型車1,000円/日とリーズナブルになった。 県立城ヶ島公園第2駐車場も他の駐車場と同額での有料となった。旧価格は、駐車場ごとに普通車450円/日(一部600円/日)だったのでお得になった。ワンデーパスの入手方は、いづれかの駐車場を利用し、精算時にワンデーパスボタンを押し料金を支払えばワンデーパスが出力されてくる。

城ヶ島第1駐車場
城ヶ島第1駐車場
城ヶ島第2駐車場
城ヶ島第2駐車場
県立城ヶ島公園第1駐車場
県立城ヶ島公園第1駐車場
ShizengatePlaza

三浦半島の宿

城ヶ島には何軒かの宿があるのだが予約サイトが少なく釣り客が多い。ファミリーは、三浦半島の宿を探す方がいいかもしれない。