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人気あるニトリのスキレット鍋「ニトスキ」

人気あるニトリのスキレット鍋「ニトスキ」の画像01

話題のをついに手に入れた!!昨年は、生産が追いつかず数ヶ月待ちもめずらしくなかったのだが、最近では少し解消しているようだ。特に6インチスキレット鍋は、人気が高く在庫がなくなり待ちになることが今でも多い。 私は、6インチスキレット鍋を2016年4月に2週間で手に入れたが、手に入りにくい商品であることには間違いない。「ニトスキ」とは、家庭用品をお手ごろ価格で提供しているニトリで販売されている小型の「スキレット」。 ニトリでは6インチ(15cm)、19cmの2種類が用意されていて「」と商品名がついている。スキレットは、鉄製の厚手のフライパンのことで、ダッチオーブンのフライパン版。分厚い鉄でできているので、まんべんなく熱が伝わり料理への火の通り具合にムラがなく、保温にも優れている。 アヒージョやドリアなど、食べ終わるまで保温しておきたい料理にピッタリの調理器具で、アウトドア料理でも良く利用されている。さらに、スキレットカバー(蓋)を使えば圧力鍋のように利用でき、煮込み料理や蒸し料理、揚げ物までできてしまう魔法の鍋なのでとても人気が高い。 小さなスキレットを利用すれば、調理したアツアツの料理をそのままテーブルで食べることができる。ニトスキは、アツアツの料理をテーブルで食べられるお皿に利用する目的で購入する人が多い。ニトスキは、どこかアウトドアチック的な食べ方ができるのでキャンパーにも大人気の調理器だ。 老舗メーカのスキレットは数千円程度するのだが、ニトスキの15cmスキレット鍋は、なんと税抜き299円(2022年8月時点価格)。この安さからも人気が高まっているのだろう。1つのニトスキをフライパンのように使うのは当然なのだが、2つ使って1つを蓋として利用すれば、料理の幅がグーンと広がるのもありがたい。一度試して損はしない調理器だ。

ニトスキの購入後作業とシーズニングのやり方

「スキレット」のような鉄製調理器は通常、と呼ばれる独特の後始末作業を行う。「シーズニング」は、意図的に鍋に黒錆(四酸化三鉄皮膜)を発生させることで、鍋の腐食を防止する作業。ニトスキもこの「シーズニング」を行う必要がある。これから、ニトスキの購入後の作業とシーズニングのやり方を紹介する。

購入時直後の作業(錆び止め取り)

ニトリの新しいスキレット鍋「ニトスキ」は、シーズニングがされていない。商品に塗られているのは、錆び止め剤でシーズニング用の錆び止めではない。よって、購入直後の最初の作業は、この錆び止め剤を取り除く作業からはじめる。

購入時直後の作業(錆び止め取り)の方法

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スキレットは、本来は洗剤で洗わない物。しかし、購入直後は塗られている錆び止めを取るために裏、表、取っ手と鍋全体を洗剤で洗う。洗剤をスポンジに付け3回程度洗うといい。

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ニトスキに水を入れ、水が沸騰するまで火にかける。1回でもいいのだが、3回程度やる方がいい。

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沸騰したら水を捨て、ニトスキを自然にさます。ある程度さめたら再度洗剤でニトスキを洗う。

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ニトスキが手で持てる程度にさめたら、再度洗剤で洗う

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洗剤で洗った後、再度火にかけ水分を飛ばす。

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食用油またはオリーブオイル(食塩を使用していない油)を全体に薄く塗る。キッチンペーパーと割りばしなどを利用して油を塗るといい。

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油を塗ったニトスを再度弱火にかけ、煙が出なくなる程度まで約5分ほど加熱する。⑥と⑦を2回くりかえす。トータル3回の実施。

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野菜くずなどを炒め鉄臭さを取る。この作業は、鉄臭さを取り除きかつ油を染み込ませる為なので香りの強い野菜がおすすめ。

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炒め終わったら、自然に冷ます。

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洗剤は使わずニトスキを、お湯とスポンジで洗う。鉄鍋は、急激な温度変化は厳禁なので、熱湯を利用する。

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油がつき出し鉄鍋らしくなった鍋を、再度火にかけ水分を飛ばす。

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食用油またはオリーブオイル(食塩を使用していない油)を全体に薄く塗って完成。

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鉄鍋は、最後に油を薄く塗るので油がついていることを頭に入れておきたい。キャンプやBBQでの利用が多ければ新聞紙などでくるみ保存する。キッチンなどで頻繁に利用するのならば、埃などがつかず他の調理器に油がつかない所に保存すればいい。

日常のシーズニング(使用後の手入れ)のやり方

スキレットは、鉄製なので非常に錆びやすくて重く、洗ったままにしておくと1日もしないうちに錆びることもある。前にも説明したが、使用後に必ずと言う後始末の作業がある。 面倒なのだが、この作業をやらないとスキレットを長く楽しめないので必ずやろう。苦して食の楽しみあり?? まぁ、キャンパーの中には、ダッチオーブンを楽しんでいる人も多いので、スキレットのシーズニング程度はお手のものかもしれない

日常のシーズニング(使用後の手入れ)のやり方

ニトスキの画像11

ニトスキは、早めに熱めのお湯とスポンジで洗う。なじんだ油を落とさないようなるべく洗剤を使用しない。焦げ付いた場合は、スクレーパーで 焦げをそぎ落としてから水を入れて火にかけ、 焦げつきを浮かせる。それでも取れないときは、重曹や洗剤で洗う。

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洗ったニトスキを火にかけ水分を飛ばす。

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熱いうちに、食用油・オリーブオイル(食塩を使用していない油)を全体に薄く塗り、弱火で5分ほど加熱する。その後自然に冷まし終了。

ニトスキでの調理例

ハンバーグ

普段食べているハンバーグをニトスキの上で調理し、あつあつのハンバーグをニトスキを器として利用し食べれば、なぜかおいしく感じる。 普段の料理をニトスキ上で食べることによって、さらにおいしい調味料が加わった感じがする。サイコロステーキなども、ニトスキ上で食べるとおいしい。 これらの料理は、ニトスキの焼く料理の例だ。

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アヒージョ

アヒージョは、スペイン語で「ニンニク風味」を意味しオリーブオイルとニンニクで煮込むマドリード以南の代表的な小皿料理(タパス)のひとつ。 本場でも、必ずスキレットを使う。ニトスキは、保温性に優れ冷めにくいので最後までおいしく温かいアヒージョを食べることができる。 ニトスキは、最後までおいしく温かい料理に最適な調理器だ。

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ハムエッグ

キャンプなどの朝食として簡単に調理できるハムエッグ。ニトスキならば、そのまま卵とハムを入れて焼けば、おいしいハムエッグができてしまう。 私のように卵の黄身を硬くしたい人は、他のスキレットを蓋にするか、もしくは他の鍋の蓋を利用することで蒸しながら焼けば、黄身の硬いハムエッグができるぞ・・・

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「ニトスキ」レシピ本

スキレットの老舗LODGE(ロッジ)

本来「スキレット」は、このLODGE(ロッジ)なのだ。1896年、アメリカのサウス・ピッツバーグでジョセフ・ロッヂの手によって誕生したロッヂ。以来、キャストアイアンにこだわり続けアメリカNO.1のメーカーに成長した。厚みがあるのでバラエティに富んだ焼き料理が可能。LODGE(ロッジ)は、シーズニング(慣らしの作業)がすでに施されていて、購入後すぐ調理に使用できる。

6.5インチ用のスキレットカバー。スキレット本体の内径に合わせて縁の付いた別売のフタで、裏面の突起は蒸発した水分が料理に落ちてうま味を逃さない工夫がしてある。

キャンプ知識を得るのに役立つ本