シュノーケリング(3)
子どものシュノーケリングスキル

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子どもとシュノーケリングをやる前に

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真鶴半島 三ッ石

子どもとシュノーケリングをやる前に、いくつかの注意点を頭に入れておくことが必要です。一番大事なことは、子どものシュノーケリングを常に見守っていてください。シュノーケリングの原則は、二人以上で泳ぎ一人ではやらないことです。 特に子どもは、シュノーケリングに夢中になり、足が届かない場所や沖に出てしまったり、知らない間に流れに流されることがあります。見守る人は、シュノーケリングをやっている場所の位置と海のコンデイション(潮位、流れ、水温、生き物など)を常に把握し安全に子どもがシュノーケリングできるようにしてください。 特に、沖に向かう流れの「リーフカレント」や、海底に向かう流れの「ダウンカレント」には注意してください。はじめは、海岸の近くの浅い磯でシュノーケリングを楽しむと思いますが、慣れてくるとだんだん足がつかない海側に出て行くものです。シュノーケリングは、慣れてきてから事故がおきやすくなります。 シュノーケリングの事故で一番多いのは、シュノーケル内に海水が入ったことに気付かずに呼吸をして海水を飲み込んでしまうことです。シュノーケル用品の使用方法を確実に身につけておいてください。フィンを履いていると足がつることも多くなるので、ストレッチなどの準備運動は入る前に確実にやっておきましょう。 シュノーケリングをしている時は、日に焼けていることをつい忘れて大やけど状態となることが良くあります。ラッシュガードなどを着て、日焼け止めを塗っておくことも忘れないでください。。水につかっていると想像以上に体力を消耗し事故につながりますので、長時間のシュノーケリングと水分補給も忘れないでください。

子どもとのシュノーケリングでの注意点
  • 二人以上かつ子どもは大人と必ずいっしょに泳ぐ
  • 自分の位置を常に把握する
  • 海のコンディション(風向き、潮の干潮、波の高さ)を頭に入れる
  • 流れを読み、流れの早いところではやらない
  • 日焼けに注意。肌の露出を少なくする
  • 知らない海の生き物には触らない
  • マスク、スノ-ケルに海水が入っても落ち着いて行動できる技術を身につける
  • 小型船やジェットスキーなどに注意する

子どもとのシュノーケリングスキルとは・・・・・

シュノーケリングスキルは、数多くあります。しかしながら、子どもがシュノーケリングの難しい技術をすぐに身につけることは簡単ではありません。 Shizengateでは、子どもがシュノーケリングを楽しめ海のすばらしさを感じてくれるためのシュノーケリングスキルを紹介したいと思います。これらの技術は、子どもがスノーケルベストを着ていることが前提ですので当然潜ることはできません。 耳抜き、ジャックナイフダイブなどのスキンダイビング(素潜り)に必要なスキルは、別途ご紹介したいと思います。スノーケルベストを着て浮いている状態でどのようにシュノーケリングを楽しむか考えてみたいと思います。 慣れてくれば、スノーケルベストをはずして素潜りを楽しむことができるでしょう。まずは、基本的なシュノーケリングスキルを身につけて子どもと楽しいシュノーケリングを感じてください。

①スノーケルでの呼吸方法

シュノーケリング15の画像 最初に身に着けることは、スノーケルでの呼吸方法です。スノーケルを使い口だけで呼吸することは、慣れないとかなり違和感があると思います。シュノーケリングをやる前に、スノーケルを使い口だけで呼吸をする事に慣れましょう。 スノーケルのマウスピース全体を口の中に入れ、歯でチップ部分を軽く噛みます。口唇の内側でこのチップを押さえつけるようまずはチップ部を固定させてくわえます。 基本は、軽く噛み水が入らない程度に口を閉めることです。強く噛んだり、チップ部分を歯でしっかり噛んでしまった疲れるだけです。自然のスノーケルのチップ部分が口にフィットするまでスノーケルの感覚を身につけてください。 シュノーケルでは、強く息を吸い込むことはよくありません。水が入ってきた時に一気に肺まで吸い込んでしまいパニックに成ります。シュノーケルでの呼吸方法は、のが基本です。

②難しいけど、スノーケルクリアだけは身につけよう

シュノーケリング16の画像 シュノーケリングのやり方で、必ずでてくるスノーケルクリアとマスククリア。スノーケルベストをつけているのでこれらのクリア方法が必要ないように思われるかも知れませんが、波が突然きたり、海の中に夢中になり頭を下げスノーケルから海水が入ってしまうことは良くあることです。 です。逆に、スノーケルクリアさえできれば、シュノーケリングはできてしまうといっても過言ではないと思います。 海に顔をつけている浮いている状態で、スノーケルから水を吐きだすスノーケルクリアは、スノーケルでの呼吸方法や海水が入ってきたときに飲み込まないことなど多少慣れるまで時間がかかると思いますが是非習得してください。 子どもも同様です。やり方は簡単で、水が入ったらシュノーケルをくわえて「ぷっ!」っと息を吹いて水を吐き出すだけです。吐く息がない場合は、ゆっくり水を飲まず注意深く空気を吸いその後水を吐き出します。もし息が吸えない場合は、スノーケルを口から外してしまい水を出してからもう一度やりなおします。 これがはじめは、結構難しいのです。できるまで練習を重ねるしかありません。吐き出す時の舌と息の吹き方のコツさをつかめばだれでもができるようになります。すぐにできてしまう人もいます。大変重要な必須のスキルなので頑張って習得しましょう。

③フィンは、ゆっくり動かす

シュノーケリング17の画像 子どもがはじめてフィンをつけると、バタバタと足を動かしバタ足状態になります。海面で泳がせて見るとフィン部分が浮いて頭が下がりお尻が上がりパニック状態になります。フィンの動かし方は、膝を伸ばしてももの付け根から足全体をゆっくり大きく上下に動かすことををはじめにおぼえましょう。 フィンのしなりをうまく活かした動かし方を習得することが大事です。感覚的には、足をいまっすぐ伸ばした状態で足全体をゆっくり上下するような感覚です。伸ばすことだけを頭に入れ足に力を入れすぎると足がつってしまうので、ようにしましょう。 また、陸に上がるときにフィンをつけて立つときは、うつ伏せから仰向けになりお尻を落とすようにして足をひきつけて立つと簡単に立てます。

④マスククリア

シュノーケリング18の画像 マスククリアは、スノーケルクリアとともにシュノーケリングでは大事なスキルです。スノーケルベストをつけている場合は、このマスククリアができない場合は、浮いてマスクをはずして直すこともできますので、これもマスククリアの一つと思ってください。 マスククリアは、マスクに水が入ったときに水を除去するスキルです。マスクの上のフレームの部分を指で押さえ、軽く上を見るような角度に顔を向け、鼻から息を出して、水を除去します。 鼻の下のシリコンが軽く浮き、水と空気が出れば成功です。マスククリアも練習が必要です。マスククリアは、ちゃんとつけられれていればそれほど水が入ってきません。 潜るようになれば、マスククリアやみ耳抜きのスキルは必須になります。マスクは、髪の毛を一本でも水が入ることがあります。マスクは、しっかり装着しましょう。

⑤シュノーケリングでの浮き方

シュノーケリング13の画像 シュノーケリングは、泳ぐというより浮いて海の中を見ることです。もちろん潜ることもシュノーケリングなのですが、ここでは子どもが簡単に浮かび海の中をのぞくことに焦点を当てます。 人は、海水だと普通は浮いてられます。しかし、海に慣れていない人は浮くレベルまで海の上でリラックスはできないと思います。 慣れている子どもを除けば、ふつうは海の上に自然と浮いていられないのでスノーケルベストが必要なのです。 シュノーケリングでの浮き方の基本は、両手両足、肩など体全体に力を入れず、が大事です。 とにかくリラックスすることです。水面から海底を見るように顔を下に向けスノーケルから海水が入らない状態でまっすぐなうつ伏せ状態で体を浮かせることです。1頁目にも書きましたが、シュノーケリングベストがあれば簡単に浮くわけでもありません。 シュノーケリングベストを着てリラックして浮けるまでシュノーケリングベストに慣れてください。シュノーケリングの基本フォームは、うつぶせに浮いて水中を見ることが楽しみです。フィンを動かし泳ぎ続ける必要はありません。 動きたい場合は、ゆっくりとフィンを動かしスノーケルから海水が入らないように、少し視線を気持ち前方に向け動きます。スノーケルの位置調整は、手でさわって確認し手で調整します。休憩も、立ち上がるより浮いた状態の姿勢でゆったりと水に浮いたままで休むようにするといいと思います。 立ち泳ぎをしたい場合は、体を垂直にし、フィンをゆっくり下に蹴る感じでゆっくり左右のフィンを交互に動かして立ち泳ぎをします。体が少し沈むような感じがするときがありますが、あわてずフィンを動かせばまた浮かびあがります。

⑥エントリの方法

シュノーケリング20の画像 シュノーケリングで、水際から海の中に入っていくことを「エントリ」と言います。「ビーチエントリ」「高さのあるところからのエントリ」「ボートエントリ」まどがありますが、子どもとシュノーケリングを楽しむ場合のほとんどは、「ビーチエントリー」もしくは岩場(磯)からのエントリになるかと思います。 この二つのエントリについての方法を紹介します。スノーケリングベストは、エントリする前に装着しておきます。エントリしようとする海岸(砂浜、ゴロ石の浜など)のポイントでまずは、マスクとスノーケルを装着します。海に入る水際でフィンを履きます。フィンを履いたら、後ろ歩きか横歩きでゆっくりと海に入ります。 スノーケルも口にくわえてエントリしてください。水深が腰近くになったところで、体をうつ伏せに浮いてシュノーケリングをはじめます。岩場からのエントリは、岩で怪我をしないように波が少ない場所をみつけてエントリします。岩場からのエントリは、波があるときは危険ですので注意してください。 できれば立てる状態の潮溜まりのようなところからうつ伏せになり、岩に気をつけながら手ではって海面にいくようにします。本当は、手ではうことは危険です。ウニなどの上に手を置いてしまい怪我をすることもあるので注意してください。 ダイビング等で高いところからエントリするときに使われる「ジャイアント・ストライド・エントリ」というものがありますが、子どもとのシュノーケリングでは、あまり使いません。このエントリは、マスク等の用具装着後、水面の安全を確認し、息を吸うと同時に水面上に歩き出すように大きく一歩を踏み出すします。 足が前後に開いた状態でのエントリになり子供には難しいエントリです。また、海面に入っときにマスクとスノーケルが外れないように、両手でこれらを支えなければならないのでダイビング用のエントリと思ってください。私が、海外駐在していたときのダイビングエントリは、ボートからのバックロールエントリとジャイアント・ストライド・エントリがほとんどでした。 日本では、海岸から入るエントリが多いそうです。これは、シュノーケリングにも応用ができます。


スノーケリングに役立つ本

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子どもと楽しく磯遊びとスノーケリングが楽しめる海の場所を紹介しています。関東圏、特に神奈川県、静岡県が多いです。

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