ザリガニ釣り・・・それは、「自然遊び」のひとつ

ザリガニ釣りの画像01

県立座間谷戸山公園でのザリガニ釣り

ザリガニ釣りは、昔の人ならば子どものころに一度は経験したことがある「遊び」なのではないだろうか? 昔は、近くの田んぼや池に行けばすぐにザリガニが見れた時期もあったが、都市圏では、このような田園風景が少なくなりザリガニ釣りを経験した子どもが少なくなってきていると思う。私が住んでいる場所の近くでも、ザリガニ釣りが楽しめるのは、人が作った里山系統の自然公園や公園の池。農薬のせいかどうかわからないが、近くの田んぼでもザリガニを見ることが少なくなってきた。身近に人の手の入っていない自然が少なくなってきた今、人工の公園などで「ザリガニ釣り」を楽しむことも、子どもとの「自然遊び」のひとつなのではないかと思う。 今回、座間市にある「県立座間谷戸山公園」でのザリガニ釣りを紹介したい。「県立座間谷戸山公園」は、座間市に残された里山の風情が生かされた身近な自然公園。「県立座間谷戸山公園」では、湿生生態園で「ザリガニ釣り」」が楽しめる。

ザリガニとは?

日本でのザリガニ

アメリカザリガニの画像02

アメリカザリガニは、外来種

現在、日本の池や川に住んでいるほとんどのザリガニは、「アメリカザリガニ」。「アメリカザリガニ」は、その名のとおりアメリカ大陸からの人為的な移入種(外来種)だ。日本の固有種の「ニホンザリガニ」もいるのだが、北日本しか生息しなく、北海道の西部と青森・秋田・岩手の3県のみに生息しているらしい。「ニホンザリガニ」は、「アメリカザリガニ」より小さく、体色が茶褐色で体や脚が太く、ずんぐりした甲らで表面はなめらかで突起がない。「アメリカザリガニ」の幼体も始めは、茶褐色で赤くないので「ニホンザリガニ」と思ってしまうが、ほとんどが「アメリカザリガニ」だ。「県立座間谷戸山公園」で釣ったザリガニも、見た目は茶褐色なので「ニホンザリガニ」と思ってしまうが、座念ながら「アメリカザリガニ」の幼体だ。この幼体も成長とともに赤くなってくる。「アメリカザリガニ」は、環境、餌、遺伝などで色が変化し特定の餌だけを与えると赤にはならず青や白、茶色などの色になる。

「県立座間谷戸山公園」で釣ったアメリカザリガニの幼体

アメリカザリガニの幼体の画像03

アメリカザリガニの幼体

ザリガニを手で持ってみるの画像04

ザリガニを手で持ってみる

ザリガニたくさん取れた!の画像05

ザリガニたくさん取れた!

ザリガニ釣りの道具

ザリガニ釣りの道具の画像06

ザリガニ釣りの道具

①古い釣竿
②小さな網
③餌(さきいか)
④割り箸
⑤ガン玉セット
⑥細い釣り糸
⑦小さなバケツ
⑧小さなクーラーボックス(持ち帰り用)
⑨観察ケース

割り箸の溝の画像07

割り箸の溝

がん玉と餌の画像08

がん玉と餌

完成した割り箸竿の画像09

完成した割り箸竿

ザリガニ釣りの道具

ザリガニ釣りに、専用の道具はいらない。「竿」「釣り糸」「餌」の最低3つがあればザリガニ釣りはできる。「竿」は、専用の釣り竿などいらない。逆に「竿」がなくても「糸」と「餌」があれば、ザリガニは釣れてしまう。「竿」は、「割り箸(わりばし)」、「落ちている枯れ枝」など竿代わりになる棒状のもがあれば何でもいい。釣り糸は、「細い釣り糸」「たこ糸」など、ザリガニを吊り上げることができる糸かヒモあれば、何でもいい。餌は、「さきいか」「ツルメ」「ニボシ」など水の中に入れてもすぐに溶けない魚臭効果の高い海鮮物の乾きもの系がいい。そして、餌を確実に底にたらす重りがあれば完璧。この重りは、小さな石を糸に巻きつけてもいいし、釣具の「ガン玉」と呼ばれる小さな重りがあると便利だ。また、釣ったザリガニを入れる「バケツ」「観察ケース」」とザリガニを釣る際に利用する「小さな網」があれば完璧だ。ザリガニを持ち帰えるのに、小型クーラーボックスは便利だ。

ザリガニ釣りの道具の作り方

最初に、割り箸の先端から1cmくらいの所を、カッターナイフなどで浅い溝を作る。この溝に糸を結びつけて、割り箸に糸をしっかりと結ぶ。「漁師結び」が理想なのだが、結び方は結ぶことができれば、どんな結び方でも良い。糸の長さは、通常30cm~40cm程度の長さなのだが、池の深さや餌を投げる場所などによって糸の長さが違うので、少し長めに取って、余った糸は、竿の先にぐるぐると巻いておけばいいと思う。後は、竿と反対側の糸の先に、「餌」をつける。餌をしっかりと底に着地させることと餌を固定させるのに、餌の上に小石または釣具の「がん玉」をつけると、水中で餌をコントロールしやすくなる。 下の二つ写真が完成した「ザリガニ釣り竿」。 今回、壊れている古い釣り竿も写真のように利用した。 また餌は、ザリガニの友食い習性を利用する方法もある。釣り上げたザリガニを腰のあたりから真二つに折り引きちぎったしっぽを餌にしても良く釣れる。

古い竿を利用した例の画像10

古い竿を利用した例

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