横須賀 燈明堂海岸の表紙イメージ

横須賀 燈明堂海岸

燈明堂海岸から燈明堂を見る(2016/10/02)大潮 晴れ

燈明堂海岸から燈明堂を見る
(2016/10/02)大潮 晴れ

※本文の音声ガイドは、バーをクリック。

ロケーションガイドの第十八弾は、横須賀にある。私は子どもの頃から数十年間神奈川県に住んでいるが、この燈明堂海岸は知らなかった。  あるプログで、「都内から最も近いスノーケリングエリア」と言われているとのことで、この燈明堂海岸に来てみた。広くはない海岸なのだが、その第一印象は想像以上に澄んだきれいな海と白い砂浜のコントラストがきれいな海岸だということ。 対岸に房総半島が見え東京湾を行き交う大型の船が所狭しとばかりに往来するのだが、東京湾の海とは思えないきれいな海岸だ。京浜急行の久里浜駅から車で30分もかからないこのような場所に穴場の海岸があるとは思わなかった。 燈明堂海岸は、大きな岩礁帯の磯と三浦半島ではめずらしく砂利ではない細かい貝殻の砂からできた白い砂浜を持つ。燈明堂海岸は、500メートルに渡り広い浅瀬が続く海岸で、海水浴や初心者のスノーケリング練習に適している場所だ。 それほど広くはないが岩場の磯もあり、磯遊びも楽しめる。逆に広い遠浅の海岸なので、釣り人はほとんどいない。ここまでバスを利用して来るには歩く距離が長く少し不便な場所なのだが、駐車場があるので車で来れば都内から近い海岸だ。海岸の名前にもある通りここには、慶安元年(1648年)幕府の命令で作られ明治5年まで役割を果たした日本式灯台のがある。 「燈明堂」は、浦賀港の西にあり、港に出入りする船にとって灯台の役割を長い間担ってきた。実は、燈明堂海岸は横須賀市浦賀町に残された昔の面影を残す横須賀市指定史跡でもある。 高台にある「燈明堂」から眺める砂浜と磯のある小さな燈明堂海岸の光景は実にすばらし眺めだ。燈明堂海岸の南側には千代ヶ崎があり、この千代ヶ崎と燈明堂との間には,東京湾でも数少なくなってきた自然の姿のままの海岸が今でも残っている。 また、このエリアは地元の人々から”首切り場”と呼ばれ宅地開発の波からも免れ,結果的に豊かな自然が残されたとも言われている。この不気味な通称の背景には、江戸時代にこの辺りが浦賀奉行所の処刑場で、罪人の首をはねたところからつけられた。浦賀奉行所で死刑を申し渡せるのは、海事関係者のみだったことからその大部分は船乗りだと言われている。 このような背景から、燈明堂海岸には供養塔や地蔵が建てられている。昔はいろいろあったのかもしれないが今の燈明堂海岸は、海、岩場、砂浜、景色とどれもがきれいな穴場の海岸で、磯遊びやスノーケリングが楽しめる貴重な海岸だと思う。

海岸説明

ポイント名:横須賀 燈明堂海岸

タイプ 岩場と白い砂浜からなる海岸
磯遊び
シュノーケル
混雑度 少ない
子ども
幼児
施設 海岸線にはない
生き物 普通
海の透明度
タイドプール 中・小
外海 東京湾内の海岸
駐車場 あり(有料時と無料時あり)
トイレ・シャワー 200m歩いた場所にトイレ。シャワーなし

ポイントの紹介

今回、燈明堂海岸のポイントを説明するために、三つポイントを設定してみた。一つ目は、燈明堂海岸の砂浜である「」、二つ目は、燈明碕と言われている岩場の岬を「」、そして三つ目は、燈明碕の北側の小さな砂浜の「」とした。

燈明堂海岸のポイントマップ

※本画像は、上記GoogleMyMapsの一部を拡大し引用。説明の為、Shizengate独自ポイント名称を上書しています。
引用日:2016/10/25

Aポイント:燈明堂海岸の白い砂浜

眩しい燈明堂海岸の白い砂浜

眩しい燈明堂海岸の白い砂浜

燈明堂海岸の砂浜は、貝殻交じりの白い砂浜。海の水も澄んでいて東京湾内の海岸とは思えない光景だ。

本当に、横須賀の海?

本当に、横須賀の海?

砂浜が白いこともあり海がきれいに見えるのだが、本当に海の水が澄んでいてファミリーにも優しい海岸だ。

遠浅でスノーケリングに適している海岸線

遠浅でスノーケリングに適している海岸線

燈明堂海岸から燈明堂を見渡す光景がたまらない。この海岸線一帯が遠浅でスノーケリングが楽しめる。

コバルトブルーに見える海

コバルトブルーに見える海

燈明堂海岸は、海底も砂なので晴れている日には海がコバルトブルーに見え、まるで南国の海のよう。

海中は、ある程度の透明度

海中は、ある程度の透明度

海上から見ると海の透明度が高いように見えるが、水中はある程度の透明度。それでも三浦半島の中では、高い透明度だ。海況が良ければ10月で5m~10m程度か?

近づけば、生き物も色鮮やかに

近づけば、生き物も色鮮やかに

遠浅なので、海中の生き物に近づけばフラッシュなしで写真を撮れる透明度はある。魚影は、多くはないがベラなどの一般的な魚が見れる。

Bポイント:燈明碕の岩場

燈明碕の岩場

燈明碕の岩場

燈明堂がある高台は、燈明碕と言われ小さな岬になっている。潮が引くと、大きな岩が海のあちらこちらに見られ、岩場の間に小さな内湾のような場所ができスノーケリング、磯遊びに適している場所となる。

穴だらけの岩

穴だらけの岩

燈明碕の岩場は大きく、なぜか岩の表面に穴がいっぱいある。この大きな岩によってタイドプール的なエリアができ磯遊びが楽しめる。岩場の間での磯遊びは、海につかるので海に濡れてもいい服装がベスト。

スノーケリングが楽しめる岩場

スノーケリングが楽しめる岩場

燈明堂海岸のスノーケリングも楽しいが、燈明碕の岩場もスノーケリングポイントとしては楽しい。ハゼや岩場に潜む魚たちが見れる。見た目より浅いので魚の数はそんなに多くないが、子どもの練習場所に適している。

見た目より浅い岩場

見た目より浅い岩場

燈明碕は、岩場の磯でタイドプールがあるというよりは外海が岩で囲まれている部分があるという感じ。写真の通り、潮が引けば子どもでも立てる程度の浅いエリアなので子どもにもやさしい岩場だ。

浦賀側の岩場

浦賀側の岩場

燈明碕は、燈明海岸側と浦賀川の二面がある。この写真は、浦賀側。遠くに見える岬が観音崎。その背景にぼんやりと見えるのが房総半島だ。

燈明碕の岩場は滑るので注意!!

燈明碕の岩場は滑るので注意!!

燈明先の岩場は、海藻がついていてとても滑りやすい。特に、海藻が岩一面についている場合はとくに滑りやすいので、海藻がない岩の部分を選んで岩場を歩きたい。

Cポイント:浦賀側の小さな海岸

小さな白い海岸

小さな白い海岸

燈明堂の浦賀側を降りると、白いプライベートビーチ的な白い海岸がある。貝殻交じり白い砂浜で海も澄んでいて、とても気持ちがいい場所だ。

澄んだ海と砂浜と岩

澄んだ海と砂浜と岩

外海の景観は、団地などが見えて若干、都市開発的な景観になってしまうが、海岸の一部を見れば沖縄の海と間違えてしまうほどの景観が感じれる。

三浦半島ではめずらしい白い砂浜海岸

三浦半島ではめずらしい白い砂浜海岸

燈明碕の海岸は、ほとんどが貝殻なので白く三浦半島ではめずらしいきれいな砂浜だ。横須賀にも、このような貴重な場所があるとは・・・・。

遠浅の海岸

遠浅の海岸

写真ではわかりにくいと思うが、潮が引けばこの海岸の50m沖程度まで遠浅だ。50m沖でも、身長150cmの子どもの腰までしかない。

燈明海岸の施設・周辺

トイレ
トイレ

トイレは、燈明堂海岸からは少し離れている。海岸の公園入口から浦賀方面に行く道を200メートル程戻ると左手に写真のトイレがある。トイレは、ここだけ。手入れがされていてトイレットペーパーもある。

駐車場
駐車場

駐車場は、舗装されていないが広い駐車場が公園前にあり便利だ。4月29日 ~ 5月5日の毎日、7月21日 ~ 8月31日の毎日、5月6日 ~ 7月20日及び9月1日 ~ 9月30日の期間の土曜日、日曜日、国民の祝日は、有料になり一回につき1,000円、他の日は無料。 利用時間は、午前8時 ~ 午後5時30分。夏季シーズンは、混み入れないこともある。

燈明堂
燈明堂

写真が燈明堂。燈明堂は、江戸時代から明治にかけて灯台の役割をしていた。我が国の灯台史の上で極めて貴重なもの。建物は明治20年代まで残っていたが、風雨で崩壊し土台の石垣だけになってしまった。昭和63年(1988)に、残った石垣の上に,現在の燈明堂が復元され横須賀市指定史跡となっている。

供養塔や地蔵
供養塔や地蔵

燈明堂への入口付近に,大きな供養塔と地蔵が建てられている。石碑の正面には「南無妙法蓮華経」と書かれている。地蔵の台座には「種種重罪 五逆消滅 自他平等 即身成佛」とあり,処刑された人々を供養する意味の文字が刻まれている。この辺りが、江戸時代に浦賀奉行所の処刑場があった場所だということを感じる一部だ。

燈明堂跡の案内版と公園
燈明堂跡の案内版と公園

燈明堂の入口付近には小さな広場があり燈明堂海岸を一望できる。

燈明堂までの歩道とベンチ
燈明堂までの歩道とベンチ

燈明堂までは歩道があり、途中にベンチが設けられ燈明堂海岸を見渡すことができる。

ShizengatePlaza

燈明堂周辺の宿

燈明堂周辺には、ほぼホテルはない。やはり観音崎周辺もしくは横須賀になるかと思う。