チームラボアイランド -学ぶ!未来の遊園地- ららぽーと湘南平塚店

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「お絵かきタウン」で子どもが絵と戯れる(2016/10/22)の画像01

「お絵かきタウン」で子どもが絵と戯れる(2016/10/22)

2016年10月、神奈川県平塚にある「ららぽーと湘南平塚」に、最新のデジタルアートが創り出す新しい体験型知育空間の「チームラボアイランド」がオープンしました。サブタイトルは、「学ぶ!未来の遊園地 」と名付けられています。この「ららぽーと湘南平塚」にオープンした「チームラボアイランド」は、全国で2店舗目の直営常設展示店になります。当初はあまり期待していなかったのですが、第一印象はとてもおもしろい空間です。子どもも大人も最新のデジタルアートが創り出す世界の魅力に取りつかれます。一度でも体験すればこの「チームラボアイランド」のすごさがわかるかと思います。この「チームラボアイランド」は、2~12歳までの子どもたちに対して、創造力、共感力、生きる為に必要な能力などを育てることを目的とした空間なのですが、奥が非常に深いです。ららぽーと湘南平塚にある「チームラボアイランド」は、新作の「Graffiti Nature」をはじめ、「お絵かき水族館」、「お絵かきタウン」、「お絵かきタウンペーパークラフト」、「光のボールでオーケストラ」、「つくる!僕の天才ケンケンパ」、「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり」、「小人が住まうテーブル」、「つながる!積み木列車」と9点の展示が常設されています。「チームラボアイランド」は、プロジェクトを推進している「チームラボ」のアートコンセプトの1つである「同じ空間にいる人々の関係性に変化を与え、他者の存在をポジティブに感じる」という可能性にフォーカスを当てています。往々にして個人的な活動になりがちな創造的な行為を、共同的で創造的な行為に変えることができるのではないかとの考えにより、共創を楽しむ場を通して、日々を共創的なものへと変えていきたいとの願いから「チームラボアイランド」が誕生したとのことです。さすがに難しいコンセプトのようですが、個人的には子どもが自分の書いた絵が大きなプロジェクターに映し出された瞬間の喜びが、今の子どもたちに必要な共創的な創造力を湧き立てる空間になっていることは事実です。ぜひとも一度は、子どもといっしょに遊びに行ってほしい遊び場です。

常設展示の見どころ

①お絵かき水族館

お絵かき水族館の画像04

お絵かき水族館

海の生き物を描くの画像05

海の生き物を描く

お絵かき水族館は、とても人気があるアートアトラクションです。子どもたちが、魚やクラゲなどの海の生き物が描かれている画用紙に、クレヨンで色を塗って自分の海の生き物を自由に描いていきます。この画用紙をスキャナで読み込ませると、まるで絵に命が吹き込まれたように、プロジェクターに映し出された水族館に自分が描いた生き物が登場します。さらに、描いた生き物たち触れることもでき、触れられた魚は逃げ出します。お絵かき水族館は、みんなが描いた絵が1つの水族館になるアートの水族館なのです。映し出された自分の生き物を見ているとなんだかドキドキし不思議な気持ちになるものです。このようなデザインアートを利用して、子どもの共創的な創造力を高めたいと感じられる展示物です。

②お絵かきタウン

お絵かきタウンの画像06

お絵かきタウン

宇宙船を描くの画像07

宇宙船を描く

お絵かきタウンも、しくみはほぼ「お絵かき水族館」と変わりませんが、お絵かきタウンは日常の街をアートで表現しています。車やビルなど普段よく目にする物を絵で描いてそれらを立体的にし映し出します。アートだからこそできる、UFOや宇宙船なども映し出すことができます。水族館では、生き物に触ると生き物が反応するのですが、お絵かきタウンでの工夫は、突然画面に怪獣が出現し、宇宙船やビルなどを手で触るとレーザービームが飛び出て怪獣を退治できる仕組みなっています。さらに、車に触ると車のスピードが変化したりします。どんな絵を描くかによって街が変化していくのもおもしろいです。お絵かきタウンは、みんなで街を描いて未来の街を作って遊ぶことができる楽しい街のアートです。

③お絵かきタウンペーパークラフト

絵から展開図への画像08

絵から展開図へ

作り上げた宇宙船の画像09

作り上げた宇宙船

お絵かきタウンペーパークラフトは、お絵かきタウンで描いた絵をペーパークラフトにすることができるものです。スキャニングしてくれる係員さんに渡すと、平面だった絵が、立体にできる展開図の用紙に変わります。この展開図をハサミと糊を使って組み立てると、「お絵かきタウン」で描いた絵が、世界で一つだけのペーパークラフトになります。ハサミと糊は、その場で貸してくれます。子どもの空間把握能力を育てる遊びにもなります。

④Graffiti Nature(新作)

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Graffiti Nature

描いたカエルとトカゲの画像11

描いたカエルとトカゲ

Graffiti Natureは、ららぽーと湘南平塚で新作として登場しました。このGraffiti Natureも「お絵かき水族館」や「お絵かきタウン」と同様に動物や花の輪郭が描かれた画用紙に色を塗っていき自分の動物や花を描きスキャニングします。スキャニングされた動物や花は、プロジェクタではなく、みんなが歩いて通る会場の通路に映し出されます。みんなが描いた生き物や花が、咲いたり、動き出したりして自然の世界を創りだしていきます。また、この自然空間がどんどん変化し広がっていきます。自分の描いたものが、どの場所にあるのかを探すのもまた楽しいものです。Graffiti Natureは、単に映し出すだけではなく、生きものたちは人に気が付くと逃げていったり、花は、じっとしているとたくさん咲いたり、踏んで歩き回ると散ってしまいます。このような動きで、自然の生態系の尊さなども表現している奥が深いアートの一つです。チームラボアイランドは、通路や壁までもただの通路で終わらせないのがすばらしいと感じます。

⑤光のボールでオーケストラ

光のボールでオーケストラの画像12

光のボールでオーケストラ

小さい子用のスペースの画像13

小さい子用のスペース

光のボールでオーケストラは、一見大きなボール遊び場のように感じてしまいますが、実はボールを転がすと色も音も変化する不思議な光のボールの遊び場なのです。みんなで触り、触ることにより周囲の人たちのボールにも影響を与えます。空間全体の色が変わりながら音楽と共に光のボール遊びが楽しめます。色も音も変化する、光のボールによるオーケストラです。様々な工夫がされているのが、チームラボアイランドの遊び場なのです。

⑥つくる!僕の天才ケンケンパ

つくる!僕の天才ケンケンパの画像14

つくる!僕の天才ケンケンパ

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コースを創る端末

つくる!僕の天才ケンケンパは、小さな子どもが楽しくデジタルで表現されたケンケンパコースを楽しくケンケンパしているので、一見ただのデジタルで描かれたケンケンパかと思いましたが、実は奥が深かったのです。ケンケンパコースは、デジタル映像で水に浮かんだ○△の上をケンケンするコースで、踏むと音が鳴り軌跡が変化していきます。同じ形に連続して飛び乗ると、大小の○△がそれぞれ弾けるように広がり同じ色に連続して跳び乗ると、その色が水面に広がり続けます。これが「つくる!僕の天才ケンケンパ」かと思いましたが、実はアート的な仕掛けがあったのです。このケンケンパコースを創ることができるのです。コースの横に○△の配置を変えられ自分のコースを作ることができる端末が3台あり、自分で作ったコースがケンケンパコースに現れます。どんなコースになったら面白いか、難易度はどうかなど、創造性を駆使してコースを創れるのがこの「つくる!僕の天才ケンケンパ」です。飛びにくいコースもできてしまいます。ケンケンパしている小さな子どもたちはどのようなコースが出てくるのか気にせず無邪気にケンケンパをしていました。その裏で、飛びにくいコースを作り楽しむ家の子どものような子もいました。家の子は、これが一番お気に入りでした。遊び手への思いやりなどが見れてしまうおもしろいアートです。

⑦まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたりの画像16

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり

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象形文字に触れると

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたりは、壁に映し出された象形文字(山 木 鳥など)に触れると、その文字がもつ世界が現れ物語が生まれていくものです。他のお友達が表した世界と自分が表した世界からお互いに影響を与え、物語を創っていきます。このコーナは、柔らかいマットレスのような床をしていてジャンプして、象形文字などにタッチでき倒れてもいたくないような構造になっています。

⑧小人が住まうテーブルと⑨つながる!積み木列車

小人が住まうテーブルの画像16

小人が住まうテーブル

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つながる!積み木列車

小人が住まうテーブルは、小人たちがテーブルの中で走り回っていて、こちらには気付きません。しかし、テーブルの上に手を置いたり物を置いたりすると、小人たちが気付いて飛び乗って来ます。置く物によって、小人たちがすべったり、ジャンプしたり、よじ登ったりします。 実際にはいない、触れることの出来ない小人との触れ合いを表現している空間です。
つながる!積み木列車は、積み木を繋げていく事で列車が出来たり車が走ったりと街が発展していくコーナーです。積み木の色によって、線路や道路ができ、色々な積み木を置く事で、列車や車が走り、街は発展します。同じ色の積み木を繋げていくと、乗り物は進化します。例えば列車は、普通列車からはじまり、最終的には最新型の列車を走らせることができます。雲のつみきを移動させると飛行機やヘリコプターがコースを変えるのもおもしろいです。どの積み木の組み合わせによって何ができるのか?想像しながら作っていく楽しい空間です。

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