天窓がある神秘的な洞窟「龍宮窟」（南伊豆田牛）

天窓から入る太陽光と青い海のコントラストがすばらしい「龍宮窟」（2018/09/23）

伊豆下田から国道136号線を南に下り田牛海水浴場方面に進むと田牛海水浴場の少し手前に「龍宮窟（りゅうぐうくつ）」があります。この「龍宮窟」は、海食洞（かいしょくどう）と呼ばれます。海食洞は、波が海岸の崖などに打ちつけ崖の弱い部分や柔らかい部分が削られできあがった洞窟です。「龍宮窟」は、できあがった洞窟の天井の一部が崩れてしまい直径50メートルほどの天窓が開いた場所で、自然が作り出した芸術的な景観が見られます。「龍宮窟」の天窓は、伊豆各地にある中でも最も大きく、洞窟を通って天窓の下に立つことができます。洞窟の壁は、海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが層をなし、天窓から入る太陽光と青い海のコントラストが神秘的です。2017年に放送されたドラマ「地味にすごい！DX校閲ガール・河野悦子」のロケで使われたのが影響しているのかもしれませんが今、この「龍宮窟」がパワースポットとして人気を高めています。また、この不思議な自然の空間が、ジブリ作品『紅の豚』にでてくる住みかのモデルではとのうわさがありますが、実際のモデルは、ギリシャのザキントス島にあるシップレックビーチ（ナヴァギオビーチ）とのことです。「龍宮窟」は、ビーチではなく海食洞なのでシップレックビーチと相違しますが、雰囲気と風景が類似しているのは確かで小さな国内版シップレックビーチと思って行くと興味が高まります。実は、パワースポットの理由はこれらではなく上から見た「龍宮窟」にあります。駐車場脇に、崖の上から洞窟を眺めることができる場所へ行ける遊歩道の入口があります。この地点から見た「龍宮窟」がハートの形をしているのです。波によって削られてできたこの自然の芸術作品が話題になり、今では愛のパワースポットとして知られています。「龍宮窟」は、一年を通じて開放され、さらに営業時間がないのでいつでも入れる観光スポットです。満潮時・干潮時ともに入ることができますが、海が荒れているときなどは立ち入りが危険な場合がありますので落石とともに気をつけてください。冬は、観光客も少なくなり「龍宮窟」を独り占めすることができる機会が多くなるのでおすすめです。 無料駐車場が10台分しかなく満車になりやすいのが欠点です。夏は、田牛海水浴場があるので有料の駐車場があります。 「龍宮窟」は、遊泳は禁止されていますが簡単な磯遊びは楽しめます。 多くの人が、この神秘的な「龍宮窟」に魅了されています。

ハートの形をしたパワースポット「龍宮窟」（2018/09/23）