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観察 | 海の生物⑦

真鶴半島 三ッ石海岸:黄色のラインに心動かされる魚。「カゴカキダイ」

カゴカキダイの画像1 防水コンデジでヤット取った1枚。沿岸の浅い岩礁域から150mまでの深いところで見られる。特に幼魚は、藻場やタイドプールなどに多くいるのでだれでもが一度は目にしたことがあると思う。これが、磯図鑑などでよく出てくる「カゴカキダイ」。動きが早くてなかなか被写体に収まらない。一見熱帯魚のようだが、本州では普通に見られ、日本海側にもいる温帯性の魚。体は黄色~灰色、体側には5本の黒色縦帯がある。チョウチョウウオの仲間のように見えるが、違うグループで、スズキ目のカゴカキダイ科。体長は、20cm程度になるという。雑魚扱いされることが多いのだが、白身で肉質はよく市場に並ぶこともあるとのこと。(本当?)高温にも強く飼いやすい魚。幼魚は、磯採集で獲れることもあり、磯遊びの魚としては人気者である。とにかく動きの早い魚を被写体に収めるのは難しい。やはり釣って写真を撮るほうがベターのような???和名の由来が、頭部の後方から盛り上がっている背部が昔の駕篭かき人足の発達した肩の筋肉に似ているからとの説と黒い縞模様が、駕篭のかき棒を連想させることからという説がある。どちらなのだろうか?(Date:2012/08/17)

真鶴半島 三ッ石海岸:白い官を出す変な生き物。「ニセクロナマコ」

ニセクロナマコの画像1「ニセクロナマコ」は、全身が少し紫を帯びた黒でナマコの一種で、日本では相模湾以南の岩礁海岸でよく見られる。一見クロナマコかと思うが、クロナマコは砂をまぶし常に体表に泥や砂を被っていることが多く白っぽく見えることがある。また、キュビエ器官を持たない点がニセクロマナコと異なる。 熱帯性のナマコの多くは、キュビエ器官という白い糸状の組織を持っており、刺激を受けると肛門から吐出する。キュビエ器官は動物の体表にねばねばと張り付き行動の邪魔をするらしい。この液がベタベタして気持ち悪い。 日本で、よく食用とされるナマコは、マナマコでこれではない。 しかし、初めてナマコを食べた人は、どのような思いで食べたのだろうか?どう考えても食べてみたいと思う生き物ではないと思う。どう思いますか?ニセクロナマコは、ナマコの中では唯一毒を持つとされている。触る程度で毒は回らないが、食べたり、白い液に触れたりすると毒が回るとか?店に出回らないナマコは、見るだけにして食べない方がいい???(Date:2012/08/17)

真鶴半島 三ッ石海岸:これ生き物か?ウニの仲間だよ。「タコノマクラ」

タコノマクラの画像1この変な形をしたものは、ウニの仲間でタコノマクラ科。しかし、生き物らしくない。房総半島以南、本州、四国、九州沿岸の潮下帯に分布するし、水深15~30mの岩礁域付近の砂底や砂泥底に生息し、潮間帯のタイドプールや潮下帯にもいる。全体に分厚く重量がある。上面中央に大きな5弁の花びら模様が特徴で、死んで骨格だけになってもこの模様は残るらしい。刺青みたいな模様だ。口は腹面の中央にあり、棘は短く目立たないが殻の表面を一面にあり砂や貝殻・海藻などのゴミ屑を体の上に運び姿を隠すらしい。「蛸の枕」といっても実際にタコが寝る時に枕にしている訳ではなく、由来は丁度タコが枕にしそうな容姿だからだそうだ?? 世の中、面白い形の生き物が多い。タコノマクラも貝殻のようなカタサなのだがこれが生きているとは、海の生物の奥深さを感じてしまう。岩の上に置いておくと、全身の棘が動き動き始める。やはり生きているんだ!!(Date:2012/08/17)

真鶴半島 三ッ石海岸:真鶴半島にもサンゴの仲間がいる。「イソバナ」

イソバナ01の画像1イソバナ02の画像1これもサンゴの仲間、ソフトコーラルの「イソバナ」。高さ15cmくらいで色は主に赤色または黄色が多い。北海道南部あたりから九州くらいまでに分布する。 潮通しのいい、岩の下側や天井など日光の殆ど届かないところにある。海水の動きがあると白いポリプをだして全体が白っぽく見えるとのこと。プランクトンを食べて成長しています。沖縄以南では、高さが1mを越えるオオイソバナなどがあるとのこと。 関東にも、こんようなソフトコーラルガ見られるのだから関東も捨てたもんではないと思う。ソフトコーラルも海のすばらしさを感じる一つだと思う。光も必要とせず、浅場の岩陰などにいますので探してみてくださいそこには、浦島太郎の竜宮城がるかもしれません???(Date:2012/08/17)

真鶴半島 三ッ石海岸:真鶴半島が生息の北限か?「サンゴイソギンチャク」

サンゴイソギンチャクの画像01サンゴイソギンチャクの画像02 これが、「サンゴイソギンチャク」。真鶴半島南部は、暖かくサンゴイソギンチャクの北限と言われています。夏になると、クマノミを見ることができるとか? サンゴイソギンチャクは、暖かい海に住むイソギンチャクで、飼育も容易らしい。岩などに定着し、触手のある口盤を広げています。また、分裂による無性生殖を行ない、触手の先端部に縦縞があって、先端部分より下側が丸く膨らんでいるが常に膨らんでいるわけではないのだそうだ。 クマノミは、発見できなかったが、真鶴半島がサンゴイソギンチャクの北限とは知らなかった。このような生き物は、すべて南国にあるかと思っていたので、こんな身近な海で見れて感動もの。触手には毒があるとのことなので、素手で触れると種類や体質によっては皮膚がかぶれることがあるとのこと。気をつけよう!(Date:2012/08/17)

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