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観察 | 海の生物:36(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

真鶴シーサイドキャンプ場海岸:赤いクモヒトデ「アカクモヒトデ」

アカクモヒトデの画像01アカクモヒトデの画像02岩をひっくり返したら居ました居ました赤いクモヒトデ。このクモヒトデが、相模湾以南、西太平洋、インド洋海域の浅海に普通に生息する「アカクモヒトデ」。棘皮(きょくひ)動物門クモヒトデ綱フサクモヒトデ科に属し磯の岩の下などにみられる。体が赤色をした中形のクモヒトデで、腕には長いとげが密生し、体の中央の丸い部分の表面は顆粒と細かいとげで覆われる。腕に白色の模様があり長さ6~7cm、盤径1.5cmぐらい。外海に面した岩礁地帯の低潮線付近の礫の下に生息し、5本の腕をくねらせ素早く移動する。体色の赤いクモヒトデとしては、本種のほかに盤径5センチメートルに達するオオクモヒトデ、やや小形のアカハコクモヒトデ、モザイククモヒトデなどがある。 (Data:2016/05/06)

真鶴シーサイドキャンプ場海岸:浜辺の掃除屋さんゴキブリ「フナムシ」

フナムシの画像01 海に行けばたいてい見ることができる「フナムシ」。海辺の岩場やテトラポッドなどでよく見られるゴキブリのような姿をした生物。体色は個体差があるが、成体で灰褐色が多い。体長は5cm前後と大型になる。非常に敏感かつ素早いため捕獲がかなり難しい。浜辺で無防備に寝そべっているとまれに噛み付かれることもある。水に入ると多少は泳げるものの、長くは泳げず溺れ沈む。暗く湿った場所を好み、岩陰などに普段は潜み群れをなす習性がある。食性は雑食で主に生物の死骸や打ち上げられた海藻類を食べる。見た目は気持ち悪いが、浜辺の掃除をしてくれている掃除屋。日本には、生息するフナムシ科の仲間が11種いるとのこと。 (Data:2016/05/06)

真鶴シーサイドキャンプ場海岸:変異に富み特徴がわかりにくい貝「ヨメガカサガイ」

フナムシの画像01 ヨメガカサガイは、潮間帯の岩礁や転石、防波堤などに生息し、磯では良く見かける貝のひとつ。殻長は約5cm、殻幅は約3cm、殻高は約1cm程度までになる。笠形で、殻口は卵形で殻頂は前方に寄る。殻の色は灰青色のものが多いが、黄色、褐色、黒色などの変異に富み、放射肋も弱いものから強いものまであり黒褐色の斑紋が不規則に散らばる。内面は真珠光沢があり、黄色を帯びる。波の強く当たる岩礁に生息する個体は小さくてふくらみ、波の弱い場所に生息する個体は殻が大きく薄いものが多い。満潮時と干潮時はほとんど動かず、岩に付着した微細藻類を歯舌で削り取って食べる、 (Data:2016/05/06)

真鶴シーサイドキャンプ場海岸:磯では最も目につき易いヤドカリ「ホンヤドカリ」

ホンヤドカリの画像01 ホンヤドカリは、日本国内およびその周辺海域の磯に生息し、磯では最も目につき易いヤドカリの一つ。海岸の岩礁域に生息し、潮が引いた磯のタイドプール内や転石下で見られるが、砂浜ではほとんど見られない。小型のヤドカリで、オスの方がメスより大きい。はさみは左側よりも右側が大きく、はさみ脚と歩脚の先端が白や黄白色でよく目立つ。脚の表面は細かい顆粒と毛に覆われる。体色は緑褐色。イソヨコバサミとは、触覚とはさみの違いで見分けることができる。抱卵期の2-6月は、交尾前にオスがメスの貝殻をつかんで運ぶ様子が観察できる。メスは交尾後に産卵し、貝殻内の腹脚に卵を抱える。成長に伴い宿貝を変えるが、変える前にはさみ脚を使って新しい貝の殻口の内径を、あたかも定規で測るように測るらしい。 (Data:2016/05/06)

真鶴シーサイドキャンプ場海岸:ユズのような球状のカイメン「ユズダマカイメン」

ユズダマカイメンの画像01ユズダマカイメンの画像01岩をひっくり返したら何やらタマのようなゼリー状のもがあった。これも生き物の一つで、海綿動物の一種のユズダマカイメン。ユズダマカイメンは、石の裏や岩の割れ目などにいて、直径2~3cmほどの球状の物体で、触ってみると少し弾力がある。体色は、赤褐色から黄色っぽい色までさまざまであり、今回のような黄色のものは、柚子のように見えるのでこのような名前がついたのかもしれない。海綿動物は、岩などに付着しているので、いくら見ていても動かないので生き物とは思えないのだが、襟細胞という特殊な細胞で水流をおこし、水中の有機物を集めて餌としている。ユズダマカイメンの表面はよく見ると、柄の先に小さな球体がたくさん付いている。これは「芽体」と呼ばれある程度の大きさになると本体から離れて海中を漂う。そして、適当な場所にたどり着くとそこに付着して成長していく。言ってみれば子どもがたくさん体表にくっついているようなもの。 (Data:2016/05/06)

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