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観察 | 海の生物⑭

葉山 芝崎海岸:スシネタにも使われる食用ウニ「アカウニ」

アカウニの画像 アカウニは、棘皮動物門ウニ綱ホンウニ目バフンウニ科。全体的に赤く殻が平らで、棘もムラサキウニなどと比較すると短め。岩浜の潮間帯以下浅海で岩の隙間のようなところで見られえる。 岩に付着した藻や生き物に噛み付いて食べる雑食性。アカウニは、赤い棘、紫の棘、ピンクの棘などがある。管足という細いものが、自由自在に伸縮し移動、吸着、固定することができる。管足は小さいが、多くの吸盤が一度に吸い付くので、岩への固定力はかなり強い。ウニは、夜行性で昼間は岩陰に隠れているが、夜になると餌を求めて動き出す。アカウニは食用できる。食用部分は、殻内の背中側の肛門の周囲にある黄色い生殖腺で、雌は卵巣、雄の精巣となる。(Data:2013/02/10)

真鶴半島 三ッ石海岸:岩の下にいる表にでない「クロホシイソギンチャク」

クロホシイソギンチャクの画像 クロホシイソギンチャクは、 岩礁域の岩の裏などに着いていることが多い、直径が1cmほどの小型種。体は柔らかく、所々に小さな黒点が見え、体を押してやると、この黒点のところから、白い糸が出てくる。これは、槍糸(やりいと)と言われ糸の表面にびっしりと刺胞が並んでいる。図鑑などでの情報も少なく詳細が良くわからないが、日本には比較的多くいる種らしい。石や岩の裏にも多くの生き物がいることがわかる。裏も観察するべきだね??(Data:2013/02/10)

真鶴半島 三ッ石海岸:岩をひっくりかえすと?「ムラサキクルマナマコ」

ムラサキクルマナマコの画像01ムラサキクルマナマコの画像02 ムラサキクルマナマコは、クルマナマコ科でナマコのひとつ。相模湾以南の岩礁海岸でよくいる。体は円筒形でやわらかく,長さ15cmにもなる。全身が濃い暗紫色から暗褐色で,体の前端にある触手がもっとも濃い。なかには鮮赤色や白いものもいる。触手は17~19本で,18本のものが多く,先端に8~16対の小枝をつける。イモムシにも似ているが、外皮は薄く柔らかい。先端部分に触手が並んでいる。触手は、普通は18本。名前の由来は、紫色の体色と、皮膚にある骨片が車輪状をしていることからとのこと。 やや砂混じりの岩礁海岸で石をひっくり返すとよく見られ、一カ所に多く集まっていることが多い。今回は、岩をひっくりかえしたら多くのムラサキクルマナマコがいた。伸びると本当に面白い形をしている。(Data:2013/03/17)

真鶴半島 三ッ石海岸:厳しい環境に耐えられる貝「タマキビ」

アラレタマキビの画像01波しぶきがかかる岩の上にいる小型の巻貝の「タマキビ」。潮間帯上部にある岩の高い場所に群がって生息する。タマキビは内湾の岩礁地帯に生息し潮間帯より上の場所を好む。タマキビの生息環境は、夏には焼けつく暑さ、冬には凍りつく寒さ、また激しい乾燥、雨天には淡水が降り注ぐ厳しい環境と過酷だ。水が嫌いな貝で、潮が満ちてくると水面より高い場所へ動く貝。「タマキビ」は、満潮のときでも海水に浸らず波しぶきがかかる程度の岩のすき間にくっついて生息。タマキビは、潮が引く前に足を殻の中に入れて蓋を閉じ海水を殻の中に閉じ込めているので、長く乾燥した状態でも長時間を生き延びることができるすごいやつ。満潮になり周りの岩が湿るとタマキビ貝は、殻からでて動きまわり藻類をかじって食べる。少しの海水だけで生き延びるタマキビは蓋をもち乾燥に耐えることができるようになっている。(Data:2013/03/17)

三浦半島 荒崎海岸:イソガニに次ぐ磯でよく見かけるカニ「ヒライソガニ」

ヒライソガニの画像01イソガニに次ぐ磯でよく見かけるカニの№2。磯にできた潮溜まりで石をひっくり返すとたくさん出てくる「ヒライソガニ」。イソガニに比べて甲羅が平らで赤みがかっている。小型のものは模様や色が様々。甲羅は先端にいくほど幅が広くなる。イソガニより警戒心が強い。イソガニよりも凶暴なので挟まれないよう注意が必要。ヒライソガニは、オスメスともにハサミに毛はなく甲羅が平ら。幼個体では純白のものいて、同じ個体でも成長に従い色を変えるらしい。磯のカニの中では、簡単な水槽で長期間の飼育できるカニでもある。(Data:2013/03/17)

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