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観察 | 海の生物⑫

葉山 柴崎海岸:観賞用で人気があるイソギンチャク「ミドリイソギンチャク」

ミドリイソギンチャクの画像01ミドリイソギンチャクの画像02このイソギンチャクは、北海道南部から九州にかけて分布し、潮間帯などの浅場で普通に見られる「ミドリイソギンチャク」。別名は、「モエギイソギンチャク 」でウメボシイソギンチャク科。ヨロイイソギンチャクと間違えられると思うが、。ので見分けられる。砂や小石などがある岩の隙間などにいます。体の部分が砂に埋まっていて見えないこともあります。触手の色は変異に富み、半透明のピンク色、黄緑、淡褐色がかった触手が伸びています。一方で、見た目がきれいなので観賞用として人気があり販売価格は高いとのこと。しかし、観賞するためには、設備投資も必要で飼育も難しいようです。 (Data:2013/01/27)

三浦半島 立石:手で簡単に剥がれる「ミナミウメボシイソギンチャク」

ミナミウメボシイソギンチャク ミナミウメボシイソギンチャクは、イソギンチャク目ウメボシイソギンチャク科のイソギンチャクで潮間帯から水深10mほどに生息し、触手が100~200本と多いのが特徴。潮間帯では転石の下などにくっついていることが多い。触手を閉じる筋肉が弱いため触手は常に開いている。体色は、赤黒からオレンジ色までバリエーションに富む。今回見たミナミウメボシイソギンチャクは、オレンジがかった色で触手の先端が薄紫色。ミナミウメボシイソギンチャクは、イソギンチャクの仲間としては珍しく地物にきちんと固着しておらず、手で簡単に底質から外すことができる。餌の少ない場所では盛んに縦分裂を行い増殖し、餌の豊富な場所では分裂せずに、体が大きくなり、生殖腺が発達し有性生殖をするとのこと。 (Data:2013/01/27)

三浦半島 立石:立石のヨロイイソギンチャク「ヨロイイソギンチャクその2」

ヨロイイソギンチャクその2の画像 海の生物④でも紹介しているがこれが「ヨロイイソギンチャク」。ヨロイイソギンチャクは、体壁に小石や貝殻などがついていて96本の触手がある。 やはり上のイソギンチャクは、ミナミウメボシイソギンチャクと感じてしまう。 今回は、同じ磯で3種類のイソギンチャクを見かけた。「ミドリイソギンチャク」、「ミナミウメボシイソギンチャク? 」、「ヨロイイソギンチャク」。確かに「ヨロイイソギンチャク」が一番多かった。しかし、ミドリイソギンチャクの判別は簡単だった。この「ヨロイイソギンチャク」を見れば、上のイソギンチャクがヨロイイソギンチャクではなくミナミウメボシイソギンチャクだと思ってしまう。写真をクリックすれば画像が大きくなるので、どなたか、本当の正解を教えてください。今回は、イソギンチャクひとつとっても、事前の知識が観察に大きく影響することを知りました。(Data:2013/01/27)

三浦半島 立石:海岸に打ち上げられてカイメン「ザラカイメン」

ザラカイメン 立石の海岸を歩いていたらカイメンが落ちていた。これは、「ザラカイメン」。浅海の岩礁にある海綿類の仲間。高さは約30cm、径は約3cmの円筒状。外表面には多数の円錐状突起があり多数の出水孔が規則的に並びます。この「ザラカイメン」は、良く海岸に落ちている海綿のひとつ。スポンジみたいですが、実際は硬い。あまり拾われないものなのですが、良く見ると面白い生き物。筒の部分のことを『胃腔』と言うらしく、ザラカイメンカクレエビやクシノハカクレエビなどが共生している事もあるとのこと。本当かどうかはわからないが、昔はこれを干して、荒いものをしていたとか? カイメンは、最も原始的な多細胞動物。普段、目に留めないものに興味を持って見ると生き物の奥深さがわかるような気がする。 (Data:2013/1/27)

三浦半島 観音崎:トグロを巻いて岩にこびりつく不思議な貝「オオヘビガイ」

オオヘビガイ これは、「オオヘビガイ」。潮間帯の岩礁に付着して生息するムカデガイ科の巻貝。殻の形は不規則だが、最後の方がやや持ち上がるのがふつう。殻は渇色を帯びた白色なのだが、今回は、海藻のせいかどうかはわからないが表面は緑色だった。蓋は持っていない。岩に固着して、不規則に巻き付きます。粘液をクモの巣のように張りめぐらして、餌をひっかけて捕食する。一般的には、食用でなく流通していないが、磯もののなかでは味のいいものらしい。あまり気が乗らないが、汁物にしたらうまいだしがでる。貝の中身軟体にも甘みと旨味が在るとのこと。勇気ある方は、調べてからどうぞ!!(Data:2013/2/10)

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