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観察 | 植物①

七沢温泉(厚木):温泉宿に咲く白梅「梅」

梅の画像 厚木の七沢温泉にある七沢荘の前に梅が咲いていた。梅は、日本のバラ科で果実もあることは有名。梅は、300種以上あり、野梅系、紅梅系、豊後系の3つにに分類され、実を採るのは主に豊後系。果実は、梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなど私たちが知っている多くの食品となって私たちの前に現れる。梅は百花に先駆けて咲き、桜などに比べ開花時期が天候によって大きく左右される。高温・適湿・多照の年は開花時期が早まり、乾燥の激しい年や気温の低い年はやや遅くなるとの事。また、品種によって多少差がある。江戸時代から、日本の花見は桜なのだが、奈良時代以前は、ウメが花見の中心だった。だから梅の家紋や神紋が日本には多いのか?梅は、雪が降る光景でも見かけるが、やはり春が訪れることを感じさせる花だと思う。梅園めぐりから日本の花の季節がはじまるのではなだろうか?桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年と表現されるように「物事、一人前になるには長い年月が必要で地道な努力と忍耐が必要だ。」という教訓を梅から感じるのもひとつか。(Date:2012/03)

青野原キャンプ場:ピンクに咲き乱れる早桜(神奈川 津久井郡)「河津桜」

河津桜の画像 4月8日に青野原キャンプ場に行ったときの河津桜です。7部咲きでしたがとてもきれい。河津桜の原木は、伊豆急河津駅から天城方面に向かって1.2kmの地点の飯田氏の庭にあるとのことです。河津町田中の飯田勝美氏(故人)が昭和30年頃の2月のある日に河津川沿いの冬枯れの雑草の中で芽吹いている桜の苗を見つけて、現在地に植えたものらしいです。昭和41年から開花が見られ1月下旬頃から1ヶ月にわたり咲き続けた。この桜は、河津町に原木があることから、昭和49年に河津桜と命名され、昭和50年に河津町の木に指定されましたとのこと。河津桜は、2月上旬から花を咲かせ、開花時期は、ほぼ1ヶ月間と早咲きの桜で花弁は5枚の円形、満開時はみごとな淡紅色になる。青野原キャンプ場は、伊豆の河津より寒い山の中なので、2ケ月遅れの4月上旬に咲く河津桜なのだ。 環境の違いで、時期がずれる花見もいい。私のサクラ花見は、青野原キャンプ場からはじまる。(Date:2012/04/08)

県立相模原公園(神奈川):日本人にとって一番大事な花?桜「ソメイヨシノ」

ソメイヨシノの画像 県立相模原公園の芝生公園の北側に咲くソメイヨシノ。桜の花も多くの種類があります。日本人にとってやはり日本を代表する花でしょう。桜は、バラ科サクラ属で日本では600種以上あり、江戸末期に出現したソメイヨシノ(染井吉野)が8割を占め桜の代名詞となっています。桜のおおもとの原産地はヒマラヤ近郊と考えられていて、北半球の温帯に広範に分布しています。私は海外駐在経験がありますが、日本の花見(桜を見る花見)は、やはり日本のすばらしさをこれほどまでに表現するものがあるのだろうかと思います。もし、富士山、桜を見ながら露天風呂に入るとしたらこれがまさしく「日本」なのではないでしょうか?桜は、日本の代名詞。日本人が日本を感じることは、日本人であることを喜んでいることだと思います。2週間程度の短い開花時期である桜が、なぜここまで日本人の心を打つのでしょうか?それは、日本人が自ら創った文化の一つだからなのではないでしょうか。(Date:2012/04)

青野原キャンプ場:山の崖に咲く黄色い花、野生種? 人手?「レンギョウ」

レンギョウの画像 青野原キャンプ場の山の崖に黄色の花をつけた花木がところどころに咲いていた。調べてみたところ自身はないが、レンギョウだと思う。開花時期は3月から4月で、落葉低木、細長い枝を地際からたくさん伸ばして、枝を埋め尽くすほどたくさんの黄色い花を咲かせる。庭木、公園や垣根などで利用されているとのこと。しかし、このレンギョウは、崖の斜面の上の方にも咲いていたので、人工的に植えられたとは考えにくい。ヤマトレンギョウというのがあるらしいが、日本の中国地方に分布しているとのことで、違う可能性が高い、しかし、ヤマレンギョウは、普通のレンギョウより花が少ないとのこと。この写真が多いのか少ないのか判別できない。日本で一般に植栽されているレンギョウ類の多くが、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウで外来種である。しかし、日本にも一部の地域に自生している野生種がある。これが、ヤマトレンギョウ( 中国地方の石灰岩地に分布)とショウドシマレンギョウ(瀬戸内海の小豆島の石灰岩地)。やはり、花木を見る時は、花びらや花の形が、名前を知る手かがりとなる。ことを理解させてくれた花木だった。この写真が、野生種ならば、すごい!!おそらく、品種名が間違えているのか?(Date:2012/04/22)

県立相模原公園(神奈川):何だ?この木の先は?ひっそりと咲く植木の花「コノテガシワ」

コノテガシワの画像02コノテガシワの画像01 公園の垣根用に植えられていた植木の先に、桃色に近い変なものがついていた。これは、芽から花になる一歩手前だそうです。コノテガシワは中国原産の樹木で、樹高20mにもなるという。しかし、日本でせいぜい10m程までか?市販されているコノテガシワはセンジュという園芸品種であり、樹高は高くならず、数m程度。和名は「児の手柏」。雌雄が異なる花で、3~4月頃、雌花は淡紫緑色、雄花は黄褐色。球果は角のある独特の形で淡灰青色。枝が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることからコノテガシワと銘銘されたらしい。植木にも、花が咲くことを知った。植物なのだから当然なのだが自然は不思議な程、おくが深いと感じてしまった。これからは、植木にも、よく目を通そう。(Date:2012/04)

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