鎌倉 和賀江島

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干潮時の和賀江島で磯遊びを楽しむ(2017/07/22)大潮 晴れの画像01

干潮時の和賀江島で磯遊びを楽しむ(2017/07/22)大潮 晴れ

ロケーションガイドの第二十二弾は、神奈川県鎌倉にある和賀江島(わかえじま)です。和賀江島は、鎌倉時代に東国の貿易の拠点として開発された現存する我が国最古の築港遺跡で1968(昭和43)年10月に国の史跡に指定され島の基部にあたる磯辺に記念碑が建っています。江戸時代までは港として利用されていましたが、現在はそのほとんどが水没し干潮時にだけ海面からその姿を現します。和賀江島は、遠くに石原が広がっていて、幅約40m、長さは約200mあります。満潮時には、ほんの少し出ている程度でほぼ海面下に沈みますが、干潮時には海面からその姿を現し陸地と繋がります。場所は、鎌倉の材木座海岸沖にあり南側には逗子マリーナがある鎌倉市と逗子市の境界に位置します。江戸時代までは港として利用されていましたが、度重なる震災や老朽化により、現在ではその面影として石のがれきを残すのみとなっています。かつては、干潮時に岬の突端から西方に200メートルほどにわたって巨石の石積みが見られ、北側に数本の石柱があり、南風を避ける船を係留していたとのことです。和賀江島は、大きな根石の上に丸石を積み上げてつくられましたが、現在では崩れて丸い石が広がっている河原のようになっていて、港の跡だとは思えない場所です。この和賀江島は、石と石のすき間が今では生き物たちの格好のすみかとなっていて、タイドプールもできヤドカリ、ハゼ、カニなどの磯の生き物を観察する磯遊びが楽しめる場所として人気があります。また、クサフグ、アオウミウシ、タコ、イカなどに出会えることもあります。さまざまな生き物たちが暮らす変化に富んだ磯は、海の生き物たちの生息地になっています。しかし、最近では、生物の数や種類も激減しているとのことです。和賀江島では、鎌倉幕府にもたらされた「陶磁器」の欠片、交易品とも思われる青磁や古い馬の歯など歴史の香り漂う「お宝」が見つかることがるとも言われています。私も神奈川県に長い間住んでいますが、和賀江島に来たのは今回が初めてです。まだまだ、知らない貴重な場所が、神奈川県にも多くあるのだと言うことを実感させられた場所です。

国の史跡指定を記念した記念碑の画像02

国の史跡指定を記念した記念碑

どこの岩にも海藻がびっしりの画像03

国土交通省東京湾航路事務所作成の「江戸時代、明和年間(1764~72)の和賀江島の復元想像図」

ロケーション説明

ポイント名:神奈川県鎌倉 和賀江島

タイプ 丸い石が広がっている磯(島)
磯遊び
シュノーケル
混雑度 普通
子ども
幼児
施設 夏季は隣接する鎌倉材木座海岸に、海の家が数件建つ。
生き物 普通
海の透明度
タイドプール 中・小
外海 相模湾の内湾
駐車場 材木座海岸周辺に駐車場あり
トイレ・シャワー 夏季は隣接する鎌倉材木座海岸に、海の家が数件建つ。

ポイント紹介

和賀江島のポイントの画像04

和賀江島のポイント

和賀江島の全景は、幅約40m、長さは約200mのエリアに丸い石が単に河原のような石原が海の上に広がっているだけです。これと言ってポイントはないのですが、今回、Shizengateでは干潮時の和賀江島のようすを番号で示してみました。満潮時には、先端部が海の上に少しだけ出る形になります。

各ポイントのようす

①和賀江島手前の砂紋の画像05

①和賀江島手前の砂紋

和賀江島手前にある鎌倉材木座海岸の砂紋。砂紋は、波や風などの流れによってできる規則的な波状の起伏。

②和賀江島の基部にあたる磯辺の画像06

②和賀江島の基部にあたる磯辺

このあたりから砂浜の上に、丸い石が広がりはじめる。和賀江島エリアのみに石があるので人造的に置かれた石たちだと感じることができる。

③石の間の海水池の画像07

③石の間の海水池

和賀江島の入口エリアに、海水がたまった池のような海水のたまりがある。この海水のたまりにハゼや小さな魚たちが泳いでいる。

④和賀江島の基部の画像08

④和賀江島の基部

和賀江島の基部、陸側エリアは海水が入り込み石と石の間に海水が広がっていた。ハゼやカニ、ヤドカリなどの磯の生き物が元気に動いている。

⑤子どもたちが石に隠れているカニを追うの画像09

⑤子どもたちが石に隠れているカニを追う

石を裏返しにして、裏を見るとウニや貝、コケムシ、カイメンなどの生き物が見つかる。和賀江島は基本、石を裏返しにする磯遊びスタイルだ。

⑥和賀江島の西側、材木座海岸側の画像10

⑥和賀江島の西側、材木座海岸側

和賀江島の西側、材木座海岸側は、波が穏やかで浅瀬の海が広が。子どもたちが泳げる海水浴エリアにもなる。

⑦和賀江島の中央エリアの画像11

⑦和賀江島の中央エリア

和賀江島の中央エリアは、海水が少なく石が広がっているエリア。カニが歩いているが、生き物のほとんどは石の裏に隠れている。

石には海藻がついているの画像12

石には海藻がついている

先端近くの石は、海底になる時間の方が長いため海藻がついている。和賀江島が、干潮時にのみかを出すことがわかる。

⑧港の残骸か?の画像13

⑧港の残骸か?

和賀江島の中央エリアを少し過ぎるところに港の残骸らしきものがあった。昔の港の残骸の一つなのか?

⑨和賀江島西側先端部の画像14

⑨和賀江島西側先端部

和賀江島の西側先端部。沖の右側に稲村ケ崎の切通し、左側に江ノ島が見える。先端まで来ると海の波が来るので島だと言うことを実感できる。

⑩和賀江島の先端部の画像15

⑩和賀江島の先端部

先端部は、基部と違い普通のゴロ石の磯のようになる。ここでは、潮間帯にいる生き物を見ることができる。

⑪和賀江島先端部の画像15

⑪和賀江島先端部

和賀江島の西側先端部は、波がなければシュノーケリングも面白いかと思う。磯遊びは、やはり先端部の方が、多くの生き物がいて楽しい。

石の間の小さな海の画像17

石の間の小さな海

石と石の間の海水のたまりに、ハゼや小魚、貝などがいるのでよく見てほしい。逃げ遅れた魚がいるときもある。

石の裏には多くの生き物がの画像18

石の裏には多くの生き物が

石を裏返せば、多くの生き物がへばりついている。石の上からは見えないが、裏には多くの生き物たちが住家としているのがわかる。

⑫材木座海岸側は、マリンスポーツで大賑わいの画像19

⑫材木座海岸側は、マリンスポーツで大賑わい

和賀江島の西側の材木座海岸では、マリンスポーツを楽しむ人たちが多い。夏は、海水浴客も混じり混み合う。

⑬干潮2時間後の和賀江島の基部の画像20

⑬干潮2時間後の和賀江島の基部

干潮から2時間後の和賀江島の基部あたりは、すでに海水が入り込んでくる。干潮時間の前後2時間の計4時間が和賀江島を楽しむ時間かと思う。

来た時の和賀江島がすでに海の下の画像21

来た時の和賀江島がすでに海の下

和賀江島自体が低いこともあり、干潮後2時間ともなれば基部はすでに浅い海状態になる。海水が入ってくると、クサフグや小さな魚の群れが入ってくる。

和賀江島が島になっていくの画像22

和賀江島が島になっていく

和賀江島の基部が、海水に浸り陸続きが消えていく。和賀江島が島だということを実感できる。和賀江島での海遊びは、数時間の贅沢な楽しみなのかもしれない。

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