アニラオの海の生きもの(17):フグの仲間(6種)

ヒトヅラハリセンボンの画像128

和名:ヒトヅラハリセンボン
Point:Mainit
Date:2001/05/26

ヒトヅラハリセンボンは、インド洋や太平洋の温帯から熱帯域にかけて分布するハリセンボンの仲間。体表は鱗が変化した棘で覆われる。眼は大きく口は小さい。腹びれがなく、体色は背方が淡褐色で腹方は白い。体側には、暗色の小さな斑点が散在するが各ひれには黒色の斑がない。ハリセンボンとは、体に大きな黒色斑がありそれに白い縁取りがあり鰓孔前方にも黒色斑があることで区別できハリセンボンよりも大型。

シマキンチャクフグの画像129

和名:シマキンチャクフグ
Point:Pulang Buli
Date:2002/06/08

シマキンチャクフグは、国内では南日本やインド洋や太平洋などに分布している全長10cm前後の小型のフグ。サンゴ礁域に見られる普通種で、体側に、暗色のはっきりとした横帯がありこの内の二本は腹部にまで達している。体側には灰色の斑点も散在。吻がやや細長く突き出し後頭部から背びれの基部まで皮膚が盛り上がっている。体に、毒があり皮膚からも毒を出すと言われている。美しい色彩で観賞魚として知られている。

サザナミフグの画像130

和名:サザナミフグ
Point:Turtles Cove
Date:2001/06/10

サザナミフグは、太平洋全、紅海を含むインド洋に広く分布。体は、長卵形で皮膚には小棘が密に覆い背側は暗褐色で小白色点が多数ある。腹側は、白く暗褐色縦線が数本走る。幼魚は、この線が明瞭だが成魚になると不明瞭になる。大きいものでは、全長50cm、体重は2kg程にまで成長する。肝臓、肉、消化管、皮膚に毒がある。

コクテンフグの画像132

和名:コクテンフグ
Point:Carban Cove
Date:2002/08/03

コクテンフグは、インド洋や西太平洋の熱帯から亜熱帯域に分布するフグの仲間。体色は、褐色や黄色、灰褐色、青味がかったものなど変化があるが、はっきりとした黒色の斑が散在している。体全体に、小さな棘が密生し腹びれはなく、歯は癒合していて嘴状になる。鼻孔にある皮弁はふたつに分かれている。

ハコフグの画像125

和名:ハコフグ
Point:Layag Layag
Date:2002/09/21

ハコフグは、日本の中部以南や台湾、フィリピン、南アフリカなどの沿岸に生息。体長は約20~40cmで、体は装甲する硬い甲羅で覆われている。この甲羅の横断面がほぼ四角形であり、全体が箱状になっていることが名前の由来。歯の形は、くちばし状の吻の先端に鑿状の歯が集まった形状。

ハコフグの画像131

和名:ハコフグ
Point:Arthurs
Date:2002/06/22

ハコフグは、一般的なフグが持つテトロドトキシンではなく、パリトキシンという毒を体に蓄積している。また、ハコフグはそれ意外にも皮膚に溶血性の“パフトキシン”という毒を分泌することが知られている。

インドパシフィックトピーの画像134

和名:インドパシフィックトピー
Point:Arthurs
Date:2002/06/22

インドパシフィックトピーは、余り図鑑に載っていないが観賞魚としては有名。以前はスポッテッドシャープノーズパファーとしていましたが、2005年に正式に和名がついたとのこと。体側には青い小斑点があり、尾鰭は橙色。背鰭基部付近に暗色斑がある。体長は10cmほど。琉球列島、インド・太平洋の熱帯・亜熱帯域のサンゴ礁域で見られる。毒性は不明。よく似たパプアントビーとともに「インドパシフィックトビー」の名で販売されている。この2種は区別されていないことが多い。

スポッテッド シャープノーズ パファーの画像135

和名:スポッテッド シャープノーズ パファー
Point:Layag Layag
Date:2002/09/21

これ、スポッテッド シャープノーズ パファーだと思う。先のインドパシフィックトビーのことだと思う。浅場~深場までどこにでもいて、とにかく目につく小型のフグ。シボリキンチャクフグに似てますが、尾鰭にも斑点模様がある。

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