シュノーケリング(9):5月の富山湾(能登島 松島海水浴場)の表紙イメージ画像

まだ冷たい5月の日本海でのシュノーケリング(能登島 松島海水浴場)

松島海水浴場シュノーケリング01の画像
誰も泳いでいない5月の能登島松島海水浴場でのシュノーケリング(2015/05/02 大潮 晴れ)

5月の連休、でシュノーケリングを楽しんでみた。松島海水浴場は、能登半島の東に位置する能登島の富山湾に面し、穏やかな海が広がり他の日本海エリアと比較すれば長い期間、ダイビングやシュノーケリングが楽しめる。 富山湾には、1000mを超える深海と日本アルプスの立山連峰より豊かな水が注がれ多くの海の生き物とおいしい魚が獲れる場所として有名。松島海水浴場は通常、7月中旬~8月中旬に海水浴場として開放されるが、この期間以外はダイビング以外の人が海に入ることは少ない。 私たちは、松島海水浴にある「松島オートキャンプ場」に4泊してシュノーケリングを楽しんだが、まだ冷たい日本海なのでシュノーケリングを楽しんでいる人は私たち以外はいなかった。 松島海水浴場は、小島の松島などがあり富山湾の冷たい海水が入りにくい小さな湾になっているので、海の冷たさは和らぐが、5mm以上のウェツトスーツは必要。まだ冷たい海でのシュノーケリングは、5mm以上のウェツトスーツを着ていても、長時間のシュノーケリングは避け自分自身の体調と体の冷えを考慮して適度な休憩と体温の取り戻しをすることが大事。 子どもなら30分程度で体温を取り戻すことをおすすめする。今回は、天候がよく暖かな日が続いたので、海の冷たさが和らいでいたがそれでも沖の方は、かなり冷たい海になっていた。今回は、泳いでいる魚が少なく魚影が薄いのだが夏のシュノーケリングと違い、透明度の高い澄んだ海、海藻の森、そしてこの時期しか見られない海藻の森に群れて泳ぐキヌバリの幼魚の姿があちらこちらで見られた。 キヌバリは、幼魚時代しか群れないので貴重なシーンなのだが、子どもにとっては泳いでいる魚が少なく少しさびしい海であったと思う。

エントリーがし易い松島海水浴場の画像03
エントリーがし易い松島海水浴場
浅瀬が続く松島海水浴場の画像02
浅瀬が続く松島海水浴場
海藻が多い松島海水浴場の画像04
海藻が多い松島海水浴場
キヌバリの幼魚の群があちらこちらに泳ぐ画像05
キヌバリの幼魚の群があちらこちらに泳ぐ

今回シュノケーリングを楽しんだ場所

今回のシュノケーリングエリア(2015/05/02日:大潮)の画像06
今回のシュノケーリングエリア(2015/05/02日:大潮)

今回のシュノケーリングを楽しんだ場所は、松島海水浴場にある松島に向かって右側のエリアで岸から100m以内。松島海水浴場は、岩壁がありエントリーがし易い。 また、大潮時には50m以上が子どもが立てる浅瀬になっている。海岸からの海の底は、白い砂地になっている。50m以上沖に出ると砂地から多くの海藻が生え立っており海藻の林になる。 夏場はいくらか海藻が枯れるのだが海面には多くの海藻が浮く状態になる。逆に海藻があることにより海藻に隠れて過ごす魚たちの宝庫になる。 海底が岩場ではないので岩場を好む魚は、少ない木がした。今回は5月の連休時期で、太平洋と比較すれば海水も冷たく春はじまりの海の状態。アメフラシが多く泳ぐ魚も春先の幼魚が多く魚影は少なかった。 今回の海の特徴は、幼魚時代にしか群れで泳がないキヌバリがあちらこちらで見られたことが特徴。観賞魚としても人気がある色鮮やかなキヌバリの群れは、とてもきれいだった。

「キヌバリ」と「チャガラ」がホンダワ林を独占

以下の写真は、クリックすると大きな写真が見れます。

日本海のキヌバリの幼魚

松島海岸を少し沖に出ると多くのホンダワラ林(海藻の林)だらけになる。このホンダワラ林の中や周りに多くのの群れが海中を色鮮やかにしていた。 日本海の「キヌバリ」は、横帯が7本あり太平洋の6本ノキヌバリとは違う。写真からも日本海であることが簡単にわかる。魚の特徴で、日本海と太平洋の判別できるのだ。

生き物の説明は、こちら

日本海側キヌバリの幼魚の画像07
チャガラの画像08

キヌバリに似る「チャガラ」も多く泳いでいた。この時期の松島海水浴場の海は、「キヌバリ」と「チャガラ」が海を独占しているかのよう。

生き物の説明は、こちら

キヌバリとチャガラの画像09

「キヌバリ」と「チャガラ」の見分けは、横帯がはっきりしているかいないかで容易に見分けられる。この両種がホンダワラ林を我が物のように泳ぐ。

ホンダワラの林の画像10

海岸から少し沖に行くと海底から多くのホンダワラが高く生え茂りホンダワラ林を作っている。この林は、魚たちにとって、身を隠したり餌を確保する絶好の場所。

今回、見かけた主な生き物

以下の写真は、クリックすると大きな写真が見れます。
大きなボラの画像11

ホンダワラ林から突然ニュキと顔を出してきたボラ。50cm程度はある大きなボラだ。ボラの特徴である目とその周辺の脂瞼(しけん:コンタクトレンズ状の器官)がみられた。

生き物の説明は、こちら

ミズクラゲの画像12

優雅に泳ぐ「ミズクラゲ」を発見。 安全なクラゲとされるが刺されると痛みが走り赤い斑ができた実例もあるので、むやみに触らず優雅に泳ぐ姿を観察した。実にきれい。

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フジナマコ?の画像13

海底にナマコを発見。潜ってナマコを取り上げたが小型の「イソナマコ」?いや大型なので「フジナマコ」なのだろう。ナマコに関する資料も少なく「「フジナマコ」なのか「ニセフジナマコ」なのか大型の「イソナマコ」なのか判別が付かない。

生き物の説明は、こちら

何かの幼魚が目の前を泳ぐの画像12

目の前をハゼ系のような魚が横切った。カサゴの幼魚?アサヒアナハゼorアナハゼ?アカササノハベラの幼魚?見分けが不可能。幼魚は、成体と違う体色もいるのでまっかく判別が付かない・・・。

海底にヒトデ発見

海底にいたトゲモミジガイの画像15

海底に大きなヒトデを発見。潜って取り上げ岩の上において観察。いつも見るヒトデと少し違い大型なヒトデだ。足に鋭い棘があり色的にも不気味なヒトデ・・・これが「トゲモミジガイ」だ。棘は多いが手に刺さることはなく、棘に毒はないといわれるが、体内にテトロドトキシン(フグ毒)を持っているので食べたりしてはいけない。腹面は、鮮やかな赤(橙色)なので棘と腹面で容易に見分けられる。

生き物の説明は、こちら

ゲモミジガイの表の画像16 トゲモミジガイの裏の画像17

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