5月中旬、磯の春を感じる

芝崎海岸2014年5月17日(中潮)の画像01

芝崎海岸(2014年5月17日:中潮)

5月の連休頃から、磯遊びを楽しむ人たちが多くなってくる。5月は、天気が良ければ気温も25度前後となり、海水に入ってもそれほど寒くない。小さなカニ、ヤドカリ、ハゼの幼魚などが、磯の潮だまりで元気に動いているのを見ることができる。夏の磯のように、大きなカニやヤドカリがあちらこちらで動いているのとは少し違う光景の磯なのだが、磯がにぎやかになってきていることがわかる。5月は、磯の生き物のあかちゃん達が、大人に向かって動き出す時期だ。生命の戦いを乗り越え年を越し大きく育った貝達が自慢げそうに落ち着いているように見えるのも春の磯だ。5月は、冬の磯が終わり磯の春を感じはじめる月だと思う。
今回またまた、本ホームページの「磯遊び&シュノーケリングガイド」で紹介している「葉山 芝崎海岸」に来てしまった。「ウミウシ」を探しに来たのだが1種類しか見ることができなかったが、多くの生き物を観察することができた。5月の芝崎海岸は、とにかく「ムラサキウニ」があちらこちらにいる。3月に来たときは、小さな「あかちゃんウニ」がいっぱいだったのだが、5月は「あかちゃんウニ」達が大きく育って芝崎の海岸を支配しているように感じた。今回は、磯の春を感じる5月の磯を紹介していきたい。

「磯遊び」にもステップアップがある。

さまざまな磯の生き物に目を向けよう!!

何回か「磯遊び」をしているとしだいに飽きがきてしまう人もいるだろう。このような時、良く見かける「カニ」や「ヤドカリ」以外の磯の生き物に目を向けると「磯遊び」が一層楽しくなると思う。「磯遊び」のステップアップだ。磯の生き物は、何十万種いるかわからないが、とにかく多くの生き物達が磯で生活をしている。あまり見かけない磯の生き物や普段と違った観点から、磯の生き物を観察することにより、新たな磯の発見が見つかり「磯遊び」の奥深さがわかると思う。そんな観点から、今回の磯遊びで見たも磯の生き物を紹介してみたい。

磯で見つけたおもしろい生き物

子どもの「マダコ」

マダコの画像02

「マダコ」の吸盤を手で感じる

この日の一番のヒットは、「マダコ」の子どもを2匹観察したこと。1匹目は、子どもがみつけた海中に沈んでいた空き缶の中から、二匹目は、磯の岩に潜んでいた「マダコ」を見つけた。「マダコ」は、春になるとメスが産卵場所を探しに潮溜りにまで来る。知っている身近な生き物が磯にいたとき、感激も一層大きくなるものだ。

生き物の説明は、こちら

※写真をクリックすると大きな写真が見れます。

海に沈んでいた空き缶の画像03

海に沈んでいた空き缶

子どもが、海に沈んでいた空き缶を見つけ中を除いてみたら吸盤が見えた。「タコ」か「イカ」がいるのでは?と空き缶を、観察ボックスへ。

吸盤がある足が出てきたの画像04

吸盤がある足が出てきた

缶の中にいるものを、ボックスに出してみた。なんらやタコの足らしいものが出てきた。こんな小さな空き缶に、何が隠れているのだろう?

レイシガイの画像11

お~小さなマダコ

観察ボックスに現れたのは、子どもの「マダコ」。小さくてもりっぱな「マダコ」の形をしている。触りまくると次々と体色を変化させた。

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大きな貝、「カコボラ」

潮が引いた岩の上で、大きな貝を見つけた。これが、「カコボラ」。見つけたときは、何貝かわからず。貝の判別は、一見見ただけではできない。貝の全体的な形、細かな部分、そして貝のやらかい部分(軟体)の頭や足を見ることが、家に帰ってから判別することに役に立つ。

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「カコボラ」の概観の画像06

「カコボラ」の外観

貝の外観だけでは、「カコボラ」なのか「ボウショウボラ」なのかまたは他の巻貝なのか、非常に判別が難しい。しかし、大きな貝を発見するとうれしくなるものだ。

カコボラの特徴の画像07

カコボラの特徴

この貝、軟体部分が黄褐色で黒斑があるヒョウ柄模様がある。これらでカコボラと判別できた。カコボラは、毒があるのだが、この柄からも、想像できそうだ。

春の磯で見つけた生き物(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

※写真をクリックすると大きな写真が見れます。

ヤツデヒトデの画像08

ヤツデヒトデ

今回、石を裏返すと高確率で「ヤツデヒトデ」を見ることができた。腕の数は7~8本のものが多い。腕は根本からちぎれやすく、 ちぎれた腕から再生して一匹のヒトデになるすぐれものヒトデ。

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ハゼの幼魚?の画像09

ハゼの幼魚?

良くわからないのだが、ハゼの幼魚らしきものが潮溜まりにたくさん泳いでいた。磯の春が来た感じがする。

タツナミガイの画像10

「タツナミガイ」

岩の上に変なものが? アメフラシにしては、色や硬さが違う。これがアメフラシ科の「タツナミガイ」。この「タツナビガイ」も紫色の液を出す。一見気持ち悪い塊なのだが、これも磯の生き物だ。

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ヤマトウミウシの画像11

「ヤマトウミウシ」

触覚が出ていないのでわかりにくいが、これがウミウシの「ヤマトウミウシ」。岩を裏側にしたら。ムラサキウニとこの「ヤマトウミウシ」がいた。岩を裏返せば多くの生き物が見つかるので楽しい。

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アカヒトデの画像12

「アカヒトデ」

鮮やかな真っ赤なヒトデを発見。これが、「アカヒトデ」。腕の一部がコブのように膨らんでいて、この中で生息する巻貝のアカヒトデヤドリニナが寄生していることがある。次回に、確認?

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ニホンクモヒトデの画像13

「ニホンクモヒトデ」

磯の岩の下の常連者、「ニホンクモヒトデ」。今回も岩を裏返せば、高い確率で観察することができた。一見気持ち悪く触りたくないが、一度触ってしまうとなかなか面白い生き物だと思う。

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ウデナガクモヒトデの画像14

「ウデナガクモヒトデ」

なんじゃ~このクモヒトデ?腕が異常に長い。岩をどけたら気味悪いクモヒトデが現れた。これが、ふつうに見られる「ウデナガクモヒトデ」。腕は、きわめて細長く長いもので50cm近くになる。

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ナガトゲクモヒトデの画像15

「ナガトゲクモヒトデ」

またクモヒトデ。今回は、クモヒトデ特集だ。これが潮間帯や潮下帯の岩の下に普通に見られる「ナガトゲクモヒトデ」。盤形1cm程度で腕が5cm程度。腕の両側に、長いとげが並んで生えている。

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ミドリヒモムシの画像16

「ミドリヒモムシ」

磯の岩の下にいた緑色の気持ち悪いイモムシのような生き物が、「ミドリヒモムシ」。原始的な動物と言われた紐形動物だが、現在では環形動物や軟体動物とともに冠輪動物の中に分類される。

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