相模湾の磯で見られる生物の集大成、「葉山しおさい博物館」

葉山しおさい博物館の画像01

「葉山しおさい博物館」の入口

葉山しおさい博物館? 聞いたことがない人も多いと思う。相模湾で磯遊びを楽しむ人にとっては、磯で見られるほとんどの生き物の標本が見られる貴重な博物館だ。大正天皇崩御・昭和天皇皇位継承の地として、町の史跡に指定されている葉山御用邸付属邸跡地に開設された「葉山しおさい公園」内にある。入場料は無料なのだが「葉山しおさい公園」の入園料が必要になる(葉山しおさい公園入園料:大人300円、小・中学生200円)。館内には葉山周辺の海に生息する魚類、貝類、甲殻類、海藻類などの標本が、数多く展示されている。昭和天皇のコレクションや深海生物の展示は、当博物館ならではの展示。大きな水槽がある生きた魚が見られる水族館とは違い、展示のほとんどが標本。一見地味でおもしろくない博物館なのだが、よく見れば、相模湾の磯で見られる生き物のほとんどの標本が見られる。磯遊びで見つけた生き物が、何であるかの答えが必ず見つかる磯遊びの博物館でもある。磯で見つけた生き物や拾った貝の大まかな種別は図鑑などで調べればわかるのだが、図鑑ではわかりにくい生き物や貝を調べられる博物館でもある。一例だが、貝は類似した形が多く判別が非常に難しい場合があるがこのような時に、「葉山しおさい博物館」に行けば類似した貝が、標本としてきっちりと展示されているので、どの貝なのかを判別できる。また、相模湾の海洋生物に関した葉山しおさい博物館オリジナルの出版物があり、とても良くできている。 「潮騒だより」と呼ばれる、相模湾の海洋生物を紹介している冊子がある。特に、「潮騒ガイドブック」という写真が豊富な図鑑的な冊子(500円)は良くできている。葉山や逗子、横須賀近辺にある海の情報の頂点的なガイドになっている。磯遊び用の図鑑としても、非常に役立つ内容となっているので、ぜひおすすめしたい出版物だ。まさに、「葉山しおさい博物館」は、「磯遊びのバイブル」だ。

アイコン1の画像葉山しおさい博物館

地味な標本中心の展示なのだが、展示物は興味深いものばかり!!

博物館は、1階と地下1階からなっていて主な展示物は地下1階にある。地下1階には、らせん階段もしくはエレベーターで行ける。1階には、昭和天皇下賜のご愛用ボートや三浦半島の構造や縄文時代などの土器が展示されていている。入口付近で、先に紹介した葉山しおさい博物館のオリジナル出版物が販売されている。相模湾の生き物の標本は、地下1階に所狭しとたくさんの標本が展示されている。シンプルでかつ標本だけの博物館なので、磯に興味がない人はつまらない博物館だが、磯に興味がある人にとっては、興味深い磯の生き物のほとんどが展示されている貴重な場所だ。磯の生き物の判別に困った時には、何度でも足を運びたくなる奥深い博物館だと思う。

葉山しおさい博物館の画像02

地下のメイン展示室は左の図の通り、階段を下りたところから「葉山沖の深海」、「漁具」、「魚類」ジオラマコーナーがある。その後、「相模湾珍しい標本」「海岸動物」「軟体動物(貝)」「節足動物(甲殻類)」があり、これらのコーナーが、葉山しおさい博物館の大きな見所。相模湾で見られるほとんどの貝や甲殻類などの標本が、所狭しと展示されている。ある意味、磯の生き物 現物図鑑なのだ。

葉山しおさい博物館の画像03

「漁具」

相模湾で使われていた漁具や海洋生物収集の道具類などが展示されている。

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「魚類」

葉山海岸で見られる代表的な魚類を環境別に展示している。魚の作り物のオブジェなのだが、葉山海岸にも多くの魚がいることがわかる。

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「相模湾の珍しい標本」

相模湾で観れた珍しい大型生物などの貴重な標本が展示されている。大型のカニ、海ヘビや多足のタコなど面白い標本がある。

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「海岸動物」

相模湾で観れる多くの無脊椎動物の標本が展示されている。磯で多く観られる無脊椎動物の標本が展示されているので、磯マニアには興味あるコーナーだと思う。

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「昭和天皇御下賜標本」

昭和天皇の下賜標本28点が展示され、葉山しおさい博物館ならではのコーナーだ。昭和天皇が葉山御用邸で調査研究中に葉山海岸からで採取した標本が展示されている。昭和天皇が、ご専門だったヒドロ虫類の展示が大半を占める。

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「軟体動物(貝)」

このコーナーは、すごい。一見貝の標本が、ずらりと展示されているだけのようなのだが、相模湾で観られる貝を品種別に一般的なものから珍しいものまで展示されている。海岸でみた貝が何であるかが必ずわかるような展示内容だ。判別に困ったらここに来るしかないと思う奥が深い展示だ。

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「節足動物(甲殻類)」

カニやエビなどの甲殻類の展示コーナー。生息環境別に標本が、パネル上に展示されていてとても興味深い。磯遊びで見られる多くのカニやヤドカリの種別がわかる。標本も多く展示されていて、ヤドカリの中身なども現物標本として展示されている。

葉山しおさい博物館の画10

「有毒生物」

このコーナーは、展示物的には珍しくない生き物なのだが、海や磯で遊ぶときに気をつけなければいけない生き物をまとめて展示していることが貴重。磯遊びや海で遊ぶ人は、このコーナーのすべての生き物を必ず頭に入れておきたい

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「海藻」

らせん階段の壁には、海藻の標本が展示されている。この展示もただの海藻標本なのだが、数の多さには目を見張るものがある。相模湾で観られる海藻のほとんどが展示されていると思う。地味な展示なのだが、展示内容はすごい。

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「天皇陛下御下賜ヨット」1階

博物館に入るとまず目に入るのがこの1階の正面に展示されている、天皇陛下御下賜ヨット。

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「三浦半島関連の展示」1階

1階には、三浦半島から発見された土器や昔使われていた丸木船の一部など、三浦半島の生い立ち関連が展示されていた。

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「海岸の植物」1階

近隣する葉山一色海岸の植物標本が1階の壁に展示されている。海岸で見られる植物を知ることができる。

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