磯遊び(18):サンゴ北限域の貴重な島で磯遊び(南房総 沖ノ島)の表紙イメージ画像

サンゴが生息する北限域の無人島、南房総 沖ノ島

南房総国定公園内の一部で世界的に注目されているサンゴの北限域でもある「沖ノ島」。多様な海岸と多くの生き物が子どもとの磯遊びを楽しくさせる。

沖ノ島は、標高12.8m、面積約4.6haで周囲の距離が約1kmと小さな無人島。豊富な海の生き物、打ちあがる多くの貝殻などが沖ノ島の魅力を高めている。磯遊び、シュノーケリング、ビーチコーミングと海遊びに飽きない島だ!

南房総 沖ノ島の全景(2015/08/13:大潮 曇り)の画像01

南房総 沖ノ島

は、千葉県南房総の館山湾内にあり、歩いて渡れる無人島。南房総国定公園内の一部で世界的に注目されているでもある貴重な島。沖ノ島では、磯遊び、シュノーケリング、海水浴などの海遊びが満喫でき、さらに約8000年前の縄文海中遺跡も見ることができるファミリーにとっても貴重な島なのだ。 もともと沖ノ島は、四方を海に囲まれた沖合いに浮かぶ島だったが、関東大震災の影響で地盤が隆起し潮の流れの変化により本土と沖ノ島との間に砂が堆積し陸続きの島になった。磯場が多く、干潮時には楽しい磯遊びができる。砂浜には、きれいな貝殻が流れ着いていて楽しいビーチコーミングができる。 アクセスは、館山の海上自衛隊館山航空基地を目指し、道路の「沖ノ島」と言う標識を見つければ駐車場まで迷わず行ける。駐車場は、海上自衛隊館山航空基地の海側フェンスと海の間にある道路の両側が駐車場になっていて無料。駐車場は、数百メ-トルに渡り続いているが、休祭日は午前中に、夏休み期間中は9:00前後には、すでに満車になってしまうことが多く早め早めのプランを立てたい。 南房総 沖ノ島の全体や遊び場ポイントに対しては、本ホームページのローケションガイドにある「南房総 沖ノ島」で紹介している。また、南房総 沖ノ島でのさまざまな自然体験プログラムがNPO法人たてやま・海辺の鑑定団」で用意されているので参加するのもひとつの楽しみ方だと思う。

南房総 沖ノ島での磯遊びポイントと今回見た生き物たち

には、海水浴場、多くの磯場、岩場、そして砂浜があり多くの磯遊びポイントがあるが、「北の入り江」と「北の岩場」が磯遊びのおすすめのポイントだ。ポイントの場所は、本ホームページのローケションガイド「南房総 沖ノ島:ポイントの紹介」を参照してほしい。 「北の入り江」は、島の北に位置する30mほどの小さな入り江で砂地なのだが所々に岩があり、潮が引けば磯遊びが楽しめる。東側にも入り江があるのだが、「北の入り江」の方が波が小さく子どもと安心して磯遊びができる。 「北の岩場」は、岩礁帯になっていて滑りやすいが干潮時には、岩場が水面から出てきて多くの磯の生き物を観察することができ磯遊びに適している場所だ。岩場と岩場の間やゴロ石を裏返してみるとさまざまな磯の生き物を観察できる。

北の入り江の全景の画像02
北の岩場の全景の画像03

観察できた主な磯の生き物たち

※以下の画像は、クリックすると拡大画像が表示されます。

本Shizengateで初紹介

ムカデメリベ(旧 メリベウミウシ)の画像04

岩の下に何やら大きなゼリーっぽい質のやわらかな物体がいた。これが、本ホームページではじめて紹介する「」言うウミウシの仲間。袋状になっている巨大な口が特徴で、プランクトンやウミウシには珍しく小型の甲殻類などをつかまえて食べる。

生き物の説明は、こちら

本Shizengateで初紹介

コシダカウニの画像08

一見バフンウニの幼体だと思ってしまうが、これが「」。球形に近い腰高の殻の上に、赤褐色の短い棘が生えた小形のウニ。バフンウニとは、甲高で丸い感じなことで区別する。10本の無棘の歩帯があるが、この棘のない歩帯の部分からも管足を出す。

生き物の説明は、こちら

本Shizengateで初紹介

またまた、本ホームページではじめて紹介する「」。今回は生きている「オミナエシダカラ」を発見。砂浜に打ち上げられたタカラガイは、多く拾うのだが生きたタカラガイはなかなか出会えない。唐の裏を見て外套膜があって生きていたので感激!

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オミナエシダカラ(表)の画像06 オミナエシダカラ(裏) の画像07
イボイワオウギガニの画像05

潮間帯では大型のカニ、。甲羅が赤褐色で目が赤くはさみにイボ状の突起物がある。

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ウスヒザラガイの画像09

小型のヒザラガイで「」。肉体が細かい鱗片に覆われ、色が彩色で1つとして同じものはないとか。

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ムラサキクルマナマコ? イソニナの画像15

小さなナマコが一匹いた。なのかどうか、判別つかず??

生き物の説明は、こちら

※多くのカニがいたのだが、判別できる部分の写真をとり忘れてしまったので写真のみを!

カニの画像11 カニの画像12 カニの画像13

ミニ水族館

ミニ水族館の画像14

今回も多くのカニ、ヤドカリ、貝、ヒトデを観察した。残念なことは採取に夢中になって、カニやヤドカリの判別がつくまでの観察をしなかったのが痛い。特にカニは、表面の模様だけではなかなか判別できない。次回からは、判別ができるよう採取した生き物を、にしたい。