テント・タープの2016年度の動向を探ってみた。新たなキャンプスタイルとは?

田貫湖キャンプ場で見かけたスノーピーク(snow peak)のリビングシェルターの画像01

田貫湖キャンプ場で見かけたスノーピーク(snow peak)のリビングシェルター

フリーサイトのキャンプ場で見かけたテントとタープから、2016年度のテント&タープの動向を考えてみた。

今回、区画割されているオートキャンプ場ではなく、フリーサイトの田貫湖キャンプ場で見かけたテントとタープから2016年度の動向を感じ取ってみようと思う。フリーサイトは、サイトの広さに制限がないので比較的自由にテントやタープが張れるので全般的な動向が見れると思う。区画割されたキャンプ場とは、多少違う動向なのかもしれないが何らかの変化が感じ取れるだろう。

田貫湖キャンプ場で見かけたテントとタープ

まずは、キャンプ場で見た光景から感じたことをどしどし書いていこうと思う。そして、最後にこれらの状況を個人的な主観でまとめ個人的な結果としたい。また、田貫湖キャンプ場の紹介は、本ホームページのキャンプ場ガイドの「田貫湖キャンプ場」で紹介している。

①スノーピーク(snow peak)が圧倒的なシェアを占める

スノーピークがコールマンを抜く

一昔前のキャンプ場では、コールマンのテントが圧倒的に多かったのだが、ここ数年ではスノーピークが逆転し多くなった。フリーサイトである田貫湖キャンプ場特有の傾向もあると思うのだが、他のキャンプ場でもスノーピークは増えている。4~6割程度のシェアがあると推定できる。欧米などの有名ブランドが多いアウトドア業界で、なぜ国内メーカーのスノーピークの人気が高まっているのか?最近、価格が以前よりもお手頃価格に下がってきたことに加え、高い品質と他社にないオリジナリティが高い商品が多く扱いやすさを追求しているのが魅力なのだろう。これらにより、スノーピーク=良いテントのイメージは高まっている。流通面でも、問屋との取引を全廃し、小売店への直接取引に切り替えたことも成功の秘訣だ。当面スノーピークの人気は、続くだろう。

スノーピーク(snow peak)のテントの画像01 スノーピーク(snow peak)のテントの画像02
②タープは、ウィングタープとヘキサタープが主流

タープは、風に強いウィングタープヘキサタープが主流。ファミリーキャンプは、人数が多いのでほとんどがヘキサタープを利用していた。以前は、有効面積が広く取れる長方形型のレクタタープも見ることができたが、6本のポールで立てなければならない設営の手間やロースタイルキャンプの流れもありほとんど見ることがなくなった。また、スクリーンタープやシェルタの人気が高まりタープの利用が減少しているのも傾向だ。タープは、テントメーカーと同じメーカーを選んでいるキャンパーが多い。

ヘキサタープ

ヘキサタープの画像04

ヘキサタープは、ヘキサゴンの略で六角形の形をしたタープ。ポールが2本のため、設営しやすく風に比較的強い。反面、中央以外の部分での高さが低くなる。きっちりタープを張った時の外観はきれいに見える。

ウィングタープ

ウィングタープの画像03

ウィングタープは、張ったときの形が翼のように見えるタープ。ポールが2本で設営がしやすく風に強い。反面、有効面積が狭いため、人数が多いファミリーキャンプ向けではなくカップルなどの少人数用のタープだ。

③スクリーンタープやシェルターの人気が急上昇

キャンプ生活の中心的居住空間に変化

スクリーンタープシェルターの違いは?結論は、どちらも基本は同じだと思う。どのメーカーを見ても明確な定義がなく、どちらもフロアの無いテント構造で、四方をメシュ(網目)構造で囲まれている。当初は、メシュ構造もなく4本のポールのみ立てられた屋根だけのテント風だったのが、最近では内部にインナーテントが設置できるほどの大型な物が出てきてシェルターらしくなってきてたので呼び名も変化してきたのだろう。スクリーンタープやシェルターは、一人での設置は難しいが比較的設置がし易く居住性が高い。通常のタープと比較し開放感と景観は落ちるのだが、便利さと強度、そして何よりもその使い易さが多くのキャンパーから人気を得ているのだろう。今では、テントは寝るところでキャンプ生活は、スクリーンタープやシェルターでのキャンパーが増えている

スクリーンタープの画像05 シェルターの画像06
④ロースタイルキャンプが浸透

ロースタイルキャンプは、トレンドだ

ロースタイルキャンプとは、キャンプサイトでより地面に近い場所に目線を持ってくるスタイルで、低いテーブルや椅子などを利用するキャンプスタイル。より地面に近いことで、自然とより一体化するとのコンセンプトがロースタイルキャンプにはある。個人的には、メーカーが作った新キャンプスタイルのような感じがするのだが?ロースタイルは、荷物の量が少なくなるがことが、最大のメリット。ロ-スタイルキャンプが、確実にキャンパーに浸透しはじめていることがキャンプ場でわかる。ロースタイルキャンプの形をとれば、大きなテントやシェルターなどがいらないこともメリットだ。個人的には、飛躍的にロースタイルが増えるとは思わないが、メーカーなどからの広告等もあり徐々に増えてくることは確実だろう。やがては、従来からのスタイルとロースタイルキャンプが半々になるのかもしれない。

ロースタイルキャンプの画像07 ロースタイルキャンプの画像08

結論

2015年度および2016年度前半のトレンドは、以下の通りなのではと考えた。個人的推測なので、まったく保障できない結論だがおおまかなファミリーキャンプの動向とは、それほど食い違いはないかと思う。

★テントブランドは、スノーピーク(snow peak)が人気No.1。

スノーピークが、コールマンからテント分野での王座を勝ち取ったことは誰もが認めるだろう。当面は、スノーピークが王座を維持していくと思われる。コールマンのロースタイルキャンプ提唱やロゴスのオリジナルティ豊かなイメージコンセプトの追い上げもありこれからどうなるのか楽しみだ。テントは、何回も買い換える製品ではないので、丈夫で使い易い製品が市場を占めるだろう。

★タープは、ヘキサ型タープが主流でレクタタープは消えつつある。

私が愛用しているレクタタープは、消えつつある。以前は、テント&タープがキャンプの中心用品であったのだが今後は、テント&スクリーンタープ(シェルター)の時代に変革していくだろう。

★テント&スクリーンタープ(シェルター)が、やがて標準に。

今後は、スクリーンタープ(シェルター)の中にインナーテントがあるタイプが徐々に広がり、やがて標準のスタイルになって行くと思う。今後、改造が行われ従来のタープに勝算がある景観と開放感さえもスクリーンタープ(シェルター)に組み込まれていくような気がする。

★ロースタイルキャンプが浸透。将来的には半々まで成長か

ロースタイルキャンプは、最大のメリットである荷物の量が少なくなることが受け入れられ、さらに車事情なども加味すれば今後のキャンプスタイルの主流になっていく可能性を秘めている。今後は、各メーカーの力のかけ方しだいで浸透のスピードが変化するのだろう。

最終的には、自分なりのキャンプスタイルで

今まで見てきたキャンプスタイルから考えてみると、自分のキャンプスタイルは古いスタイルだ。ファミリーキャンプが多いためか、景観と居住性を重視してしまい、どうしてもキャンプ用品が大きくなり荷物が多くなる。テントは、10年前に購入した大人が立てる5人~6人用のドームテント、タープは今では見なくなったレクタタープだ。確かに、2016年度の動向と比較してみると景観と居住性は良いのだが、荷物の多さ、風に対する強度、設置のし易さと設置スペースでは劣る。秋、冬の寒い時期にはシェルターを利用しているのだが基本は、テント&タープ。
キャンプの動向は年々変化しているのだが、自分にあったキャンプスタイルを見つけて継続していくことも悪くないと思う。逆に長く使用したキャンプ用品には愛着もわく。あまり動向にこだわらず、自分なりのキャンプスタイルでキャンプを楽しんでほしい

自分のキャンプスタイル

自分のキャンプスタイルの画像09

テントとタープのメーカは、アルペンのサウスフィールド。サウスフィールドのテントは、最近見かけることが少なくなった。価格も安く悪くはないのだが、スノーピークと比較すると取り扱いのし易さや品質面で劣る部分があることは確かだ。タープは、レクタタープ。設置の大変さはヘキサータープと比較すると桁違いに面倒。保持しているシェルターに走りやすいのだが、一度このレクタタープの景観と広さを体験してしまうと他のタープには戻れない。おそらく、今後もケースバイケースでレクタタープとシェルターを使い分けていくと思う。

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